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【同人誌の表紙デザイン】イメージの伝え方・画像資料編

こんにちは、Origa Design と申します。
同人誌の表紙デザインをしています。

今回は表紙の依頼時によくある「依頼文やイメージははどう伝えたらいいの?」というお話についてです。

基本的にはうちの場合の話です。うちはうち、よそはよそです。とはいえ多少はほかでも使える方法かなと思います☺️

参考記事:あらすじ・キーワード編


画像資料を用意しよう

オーダー時にイメージを伝えますが、どんなイメージがいいか自分でもわからない段階から説明します。
すでにイメージが決まっている方はオーダー時に画像資料を提出まで飛んでください。

あらすじとキーワード

あらすじ(起承転結)を書いてみてください。
そこからキーワードをピックアップしてみましょう。

例:恋愛もの、シリアス、ハッピーエンド、ほのぼの、青春などなど

配色イメージスケールを使ってみる

そのキーワードに近い「配色イメージスケール」の単語を1〜2個探してみてください。
恋愛ものならロマンチック、青春ならさわやかなど。
それがストーリーのイメージカラーです。キャラクターのイメージカラーだけでなく、ストーリーのイメージカラーもチェックしてみてください。

自分の好みを知ろう

商業の場合はビジネスとしての成功も大事ですが、同人の場合は個人の好みが重視されます。なので「自分の好み」を把握しましょう。

イメージボードを作ってみる

ムードボードやイメージボードで検索すると詳しい説明が出てきます。呼び方がちがうだけで同じようなものです。ひとことでいうと、画像を集めて分類することで制作物の方向性を把握するものです。

気に入る画像を片っ端から集めてみてください。枚数に決まりはないですが10枚以上ある方がいいと思います。それらを分類したものがイメージボードです。

「好みに合うし今回のイメージにも合う」「好みに合うけど今回のイメージとはちがう」ものを分類してみましょう。

オーダー時に画像資料を提出

イメージボードの中から今回のイメージに合う画像トップ3をオーダー時に提出しましょう。

例えば「かわいい」と言っても、ちいかわとディズニーとジブリのかわいさはそれぞれ別物です。
「かわいいものが好きです。私好みのかわいいはこういうのです」というふうに画像で見せてください。

どこが合うか、合わないか

どこが合うか、合わないかも書いてあるとよりわかりやすいです。

例:「配色で選びました。タイトルロゴはイメージとは違ってて、もっとポップなものを希望します」「アイテムが散らばっててポップなところが合います。もう少しおとなしめでもok」などなど

ほかのひとが作ったものを1枚だけ提出

Aさんに依頼するのにBさんの作った表紙1枚だけ提出するのは避ける方が安全です。
まずそれはBさん本人に頼む方がいいです。

次に、1枚だけ渡して「こういう風にして」というと「パクってくれ」と言ってると誤解される恐れがあります。
なので3枚くらい数がある方がいいです。

制作者の作風と異なる

今回Aさんにポップな表紙を依頼するつもりだけど普段Aさんはポップなものを作っていない場合、どういう出来になるかはギャンブルです。

賭けの勝率を上げるには「以前Aさんが作っていたこの画像が今回のイメージにも近いです」というふうにその人が作ったものと依頼したいものを合わせましょう。

既刊表紙を見せる?

自作の既刊表紙や依頼した既刊表紙を提出するかはどっちでもokです。なくても大丈夫です。
もし提出する場合、どうしたいかも伝えるとわかりやすいです👌

例:「こういうのが好みだから既刊に合わせてほしい」「自作だとワンパターンになりがちなので全然ちがう提案が見たい」などなど

例えば依頼したい相手が作ったもの1枚、自作の既刊1枚、商業誌1枚で合計3枚そろいますね。

おわりに

オーダーメイドは個人差や案件差がかなり大きいです。制作者によってやりやすい方法が異なりますし、依頼者によってもやりやすい方法が異なります。
詳しいことはご依頼時に各自お問い合わせください。


ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
みなさまの創作活動の一助になれば嬉しいです。


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