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人生を変えたかもしれない『仮面ライダークウガ』

今回は、お題企画にのっかって、私にとっては思い出深いドラマの一つである、『仮面ライダークウガ』について、書いてみたいと思います。
実はクウガについては、放送当時に内容等について考察した文書がありまして、それは以下の有料マガジンで読むことができます。
興味のある方は、どうぞ。

さて。
私がクウガを見始めたのは、本当に偶然でした。
もともと特撮番組は好きでしたし、昭和の仮面ライダーたちはある程度は見ていましたし、好きなライダーやライダー俳優さんもいました。
ただ、クウガが始まった時には、実は全然見ようという気がなかったのです。
にも関わらず見始めたのは、家族がたまたま録画していて、「すごく良かった!」と半ば無理矢理に見せて来たためでした。
とはいえ、見た途端にドラマに引き込まれていたのも、本当のことです。

そして、クウガを見ることによって、私の特撮ヒーロー番組への熱は再燃しました。
クウガの時にはただブログに感想をアップしたり、他の人の二次作品を読んだりするだけだったのが、『龍騎』『ブレイド』では更にヒートアップして、自分でも創作するようになりました。
結果、同じ二次創作仲間ができて、交流も増えて、なんとも楽しい日々を数年間、過ごすことができたのです。

というわけで、ここからは、クウガとそれまでのライダーの違いや、個人的に魅力的だと思った点、そしてクウガ以降のライダーへの想いなどを綴ってみたいと思います。
いくらかは、考察記事と重なる部分もあるかもしれませんが、そこは見逃してやってください。


クウガとそれまでのライダーの違い

まず一番の違いは、「主人公が明るい」ということだと思います。
これは結局は、時代の空気を反映したものでもあるし、また主演の役者さんの持つ個性の違いでもあるのだろうと思います。
クウガの主人公・五代雄介は、明るくてふわっとして自由な雰囲気をまとった人です。けれど、その奥には一本芯の通った強いものがある。そういう人です。
見た目もやさ男だし、優しい感じです。

二つ目は、設定のリアルさがアップしているところだと思います。
警察の設定や、古代遺跡の設定、文字の解読、そしてグロンギの解剖など、全体に昭和のライダーに較べると、設定にリアルな部分が多くなっています。

三つ目は、物語としてのメッセージ性が強いこと、ですね。
作中でもいくつか、「これはこういうことを言いたいんだろうな」と強く感じる話がありましたが、特に48話(最終回の1回前)はそれが顕著でした。
「戦って勝利を収める以外のエンドが許されない」ヒーローものにおいて、このエピソードでクウガは、実際には「戦い」とか「暴力」を否定していたような気が、私はするのです。
否定というと言いすぎかもしれませんが、少なくとも「怒りにまかせて暴力をふるい、敵を圧倒して勝つこと」を「人間がしてはいけないこと」と言っていたようには思います。
だって、「ヒーローは勝てばいいのだ」という論理に則った物語ならば、最後、五代雄介はアルティメットフォームになることを拒絶しなかったと思うのです。また、映像的にもただラスボスと殴り合うだけにはならなかったと思うのです。

個人的に感じた魅力

ここからは、私が個人的にここがいい! と思った点を挙げてみます。

まず、オープニングがかっこいいです!
曲はもちろんのこと、映像がめちゃくちゃかっこいいです。
しかも冒頭の部分は、それまでの特撮ヒーローもののオープニングにはなかった雰囲気で、「いったい何が始まるの?」と思わせてくれるものでした。

二つ目は、クウガやグロンギが、古代遺跡がらみだというところです。
遺跡とか謎とか大好き人間には、これはマジたまらない設定でした。
遺跡を調査したり、文字の解読をしたりするのも、めっちゃワクワクしましたし、グロンギたちの行動原理やその言葉にも、強く興味をそそられました。

三つ目は、五代雄介と一条薫のバディ感ですね。
私はもともと、バディものって好きなので、二人のやりとりには見ていていつもニマニマしたり、ハラハラドキドキしたり、しっぱなしでした。
自分では書きませんでしたが、他の方の描く二次作品も(マンガも小説も)とても楽しませてもらったものです。

四つ目は、女性キャラクターがちゃんと活躍している部分です。
昭和ライダーは、しようがないとはいえ、女性キャラは添え物というか、ただ守られているだけの人が多かったり、戦っていても弱かったり話の途中で死んでしまう人が多かった印象です。
が、クウガでは、それぞれが自分の専門分野があって、そこでそれぞれ活動している姿がちゃんと描かれていました。
ドラマの中で登場した「自分の居場所でがんばる」という言葉が、女性キャラクターたちにもちゃんと生かされていたなと思います。

クウガのあとに続くライダーたち

さて、ここからは『クウガ』のあとに続く形で作られたライダーたちを少し紹介したいと思います。

推しライダー

『クウガ』は別格として、それ以外での推しライダーというと、『龍騎』と『ブレイド』です。
どちらも二次創作するぐらいハマりました。
その魅力はとても一言では語れませんが、強いて上げるならば、「キャラクターの良さ」「物語の面白さ」「役者さんたちの魅力」の3点かと思います。

ターニングポイント的ライダー

クウガ以降のライダーたちはどれも個性的なのですが……マルチに使えるという意味で、ドラマ作成のターニングポイントだったのでは? と思うのは、『電王』です。
「時間」をテーマに扱ったことと、仮面ライダーに変身するための要素の一つに「イマジン」を入れたこと、そして彼らが着ぐるみ+声優で構成されていること。これらによって、電王は「どの時代にでも出現可能=どのライダーとでも共演可能」になりました。
そしてそれは、そのあとに作られたライダーたちの可能性を、大きく広げて行くことになったのではないか、と私は思います。

関西圏のファンにとっての悪夢?

この項は、あくまで私の私見で、関西人の総意ではありません(笑)。
が、私は常々、『ディケイド』が普通に一年放送していたら……とは思ってました(笑)。
なんのことかと言いますと、関西では夏の甲子園の時期、高校野球中継のため、仮面ライダーの放送が飛ぶことがあるのです。
『クウガ』から『ディケイド』の前までは、ライダーの放送は2月に始まって翌年の1月に終わるといったスケジュールでした。
なので、夏の甲子園の時期には、東映さんもあまり話の本筋に影響しない、どっちかというとコメディタッチのエピソードを制作してくれていたのです。
なので、後日別の曜日に放送される飛んだ分を、万が一見逃したとしても、そこまで深刻な問題ではありませんでした。
ところが『ディケイド』の放送は半年で、そのあとのライダーたちは、9月始まりの翌年8月終わりといったスケジュールに変わったのです。
つまり、ファンが最も気になる最後らあたりが、関西では何回か飛ぶことになるわけです。
作品によっては、最終回1回前が本当の最終回みたいな内容のこともあり、見逃してしまうと、何がどうなったのかわからないまま、後日談的最終回を見るハメになるのです(;^ω^)

2、3年前からようやく、動画配信サイトでの見逃し放送をやってくれるようになったので、この問題は解決されました。
ですがそれまで、夏が来るたびに「ああ、今年も……」と嘆いていた関西のライダーファンは、私だけではないだろうと思うのでした。

さて。
まだまだ語ろうと思えばいくらでも語れる、クウガとライダーたちですが……とりあえず、これぐらいで終わりにしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

#好きな番組


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