見出し画像

【ロッテ球団73年考察/(29)-打者-「四球と敬遠」73シーズン歴代ベスト10】

(’写真 シーズン四球数球団記録のボーリック。ただ一人3ケタを記録している)

(29)(打者編)「四球と敬遠」73シーズン歴代ベスト10

 今回は「四球と敬遠」のロッテ73シーズンのランキング。
 チームの試合数と延長の固定化により2000年代が並ぶが、個人記録はマリーンズとオリオンズ時代の名前が連なる。また、シーズン敬遠ランキングではオリオンズ歴代4番打者の名前が並ぶ。

【チームシーズン四球(敬遠含む)数 ベスト10】

★1位…573四球-2- 2001(平成13)年(140試合)-5-(ボーリック(107),小坂(77),福浦(58))
★2位…546四球-1- 2010(平成22)年(144試合)-3-(井口(98),西岡(79),金(74))
★3位…544四球-3- 2000(平成12)年(135試合)-5-(ボーリック(96),小坂(69),初芝(50))
★4位…524四球-1- 2008(平成20)年(144試合)-4-(福浦(50),橋本(45),里崎(44))
★5位…514四球-2- 2021(令和3)年(143試合)-2-(中村(76),マーティン(70),荻野(53))
★6位…505四球-3- 2019(令和元)年(143試合)-4-(井上(67),鈴木(56),レアード,角中(55))
★7位…497四球-2- 2004(平成16)年(133試合)-4-(ベニー(86),フランコ(58),堀(55))
★8位…491四球-1- 2020(令和2)年(120試合)-2-(マーティン(70),安田(62),井上(59))
★9位…490四球-1- 1956(昭和31)年(154試合)-4-(榎本(95),山内(92),荒川(46))
★10位…474四球-3- 2018(平成30)年(143試合)-5-(井上(63),中村(60),角中,平沢(48))
※シーズン最少…257四球-5- 1978(昭和53)年(130試合)-4-(有藤(42),リー(41),山崎(33)
※NPB最多…599四球 広島 2018(平成30)年

 シーズンチーム四球数をランキング化すると、1シーズンだけ球団創設7年目68年前1956(昭和31)年の記録が入るが、残りは2000年代がズラリと並ぶ。
 1950(昭和25)年に344四球でスタートしたチーム四球数は300~400台を推移し、1956(昭和31)年に490四球を記録。これが2000年まで球団記録となり、以降、300個台で推移した。
 1975(昭和50)年、オイルショックの影響で試合時間の短縮などが図られた一環でストライクゾーンの緩和等四球数を減らす施策が実施され、四球数が初めて300個を割り279四球を記録、以降200四球台で推移したが、1980(昭和55)年に再び350四球を記録して300四球台に突入。1984(昭和59)年に408四球を記録、千葉移転後も400個前後で推移した。
 2000(平成12)年に初めて500四球を突破して初めて544四球を記録した。このシーズンパ・リーグは4球団が500四球を超える数を記録し、国際試合への対応を含めてストライクゾーンへの見直しが議論され始まる。以降、500個を超えるシーズンを出しながら、400個台後半を記録している。
 四球出塁は打撃の大きな武器ではあるが、決してチーム成績に直結しないことが分かるランキングになった。
 
 続いて個人の記録。個人は四球と敬遠をそれぞれランキング化する。

【シーズン四球 ベスト10】

※NPB100傑横-Tはタイ
◆1位…ボーリック 107四球【パ1位】2001(平成13)年 ※NPB100傑28位
◆2位…落合 博満 101四球【パ1位】1985(昭和60)年 ※NPB100傑45位-T
◆〃 …落合 博満 101四球【パ1位】1986(昭和61)年 ※NPB100傑45位-T
◆4位…落合 博満 98四球【パ1位】1984(昭和59)年 ※NPB100傑59位-T
◆〃 …井口 資仁 98四球【パ1位】2010(平成22)年 ※NPB100傑59位-T
◆6位…Мディアズ 97四球(パ2位)1990(平成2)年 ※NPB100傑66位-T
◆7位…ボーリック 96四球(パ2位)2000(平成12)年 ※NPB100傑71位-T
◆8位…榎本 喜八 95四球【パ1位】1956(昭和31)年 ※NPB100傑79位-T
◆9位…山内 和弘 92四球(パ2位)1956(昭和31)年 ※NPB100傑99位-T
◆10位…榎本 喜八 87四球【パ1位】1955(昭和30)年
※NPB最多…158四球 王貞治(巨人)1974(昭和49)年
※現役最多…角中勝也 76四球(2014(平成26)年)、中村奨吾(2021(令和3)年)

 シーズンの球団最多四球を記録したのは2001(平成13)年のボーリック。それまで100四球を超えたのは落合だけだったが、その落合を抜いて107四球を記録した。ボーリックは2000(平成12)年にも96四球を記録して7位にも名前を連ねた。ただ、そのボーリックは敬遠が少なくシーズン最多は6敬遠で敬遠のベスト10に入っていない。
 3位に2シーズンと4位に1シーズンの3シーズン並んだのは落合、2度目の三冠王を獲得した1985(昭和60)年と3度目の三冠王を獲得した翌86年はともに101四球を選び2位に同時ランクイン。4位には無冠に終わった1984(昭和59)年の98四球が入った。その落合の98四球に並んで2010(平成22)年の井口が4位に続いた。
 6位にはディアズが続き、以下、ボーリック、榎本が8位と10位、9位には山内がランクインした。

【シーズン敬遠 ベスト10】

※公式記録として認定は1955(昭和30)年から
◆1位…落合 博満 26敬遠【パ1位】1985(昭和60)年 ※NPB100傑15位-T
◆2位…アルトマン 19敬遠【パ1位】1972(昭和47)年 ※NPB100傑33位-T
◆〃 …落合 博満 19敬遠【パ1位】1986(昭和61)年 ※NPB100傑33位-T
◆4位…山内 和弘 17敬遠【パ1位】1956(昭和31)年 ※NPB100傑50位-T
◆5位…レロンリー 16敬遠【パ1位】1978(昭和53)年 ※NPB100傑64位-T

ここから先は

5,133字
この記事のみ ¥ 150

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?