30分で組み立てるインタビューライティング〜使用機材について〜

2019年6月から8月にかけて行われたドキュメンタリー番組の撮影で使用した機材を紹介します。
航空機移動の海外出張ですので1トランク23kgまでに制限されることもあり、自ずと持参できる機材は限られます。
LEDライトが出る以前はイオライトなどのタングステン電球のライトが基本で、それだけで重量がかさんでしまいましたがだいぶ楽になりました。

同じLEDライトでも重量を考えてプラスチック製の軽い個体を選びました。
また、3原色で様々な色を自由に作り出すLEDライトも増えていますが、今回はドキュメンタリーのインタビューであり派手な色使いをを加えず現場の雰囲気を活かす方針ですので、単純に白色のみの方が光量も強く色調を整えるにも容易ですので白色と電球色のみのライトを選択しました。
安価なLEDライトの登場で一般の方々も撮影に照明を使うことが容易になったと思います。まずは安価なものから入手してライティングを楽しんでみていただきたいです。

「YONGNUO YN600」近頃ユーチューバーのスタジオでもよく見かけますね。

白色単色で手軽にフラットな明かりが作れます。近距離だと若干芯があり広がりが足りないのでディフューズフィルターをかけてあげるとより柔らかくなります。

「YONGNUO YN600AIR」白色光とタングステン光を調節できます。

柔らかな明かりですが、光量はYN600の2/3程度の明るさです。
バンドアが無いのでフィルター類を装着するのに工夫が必要です。

基本的にほとんどのLEDライトはパネル型でフラットな光源ですので柔らかい演出は得意ですが、スポット的な照明が必要なことも念頭に置き、タングステン100Wのデドライトも追加しました。

「DEDOLIGHT DLH4」100Wのタングステンライトです。150Wまで対応。

このライトはレンズが入っていることで照射範囲をスポットから広範囲まで自由に調整できます。
また、LEDや蛍光灯では少しだけグリーン系やシアン系の色成分が出てしまいますが、タングステン光独特のアナログな落ち着く色を載せる事ができ、特に背景に電球色を差し込んで雰囲気を作るときに役に立ちます。

YN600、YN600AIRはDCコンバーターが100〜240V対応ですので海外でも安心して使用できます。
一方、タングステンのデドライトは100V変圧器を使用しないと一瞬で電球が切れますのでご注意下さい。

これから紹介するインタビューライティングの現場では、この3種類のライトを使用しています。
YN600×2台
YN600AIR×2台
DEDOLIGHT DLH4×1台

次回から、実際の撮影の現場の画像をもとにインタビュー照明の構成を紹介していきます。

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