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2023年の振り返り

2023年が終わろうとしています。10年ほど前から、お盆休みと正月休みは、内省の時間と決めていて、一人で静かに過ごすことにしています。今回は、2023年の主な取り組みをnoteに書き留めつつ2024年に向けての準備を始めたいと思います。

2月パリのDIORギャラリーにて

「工場見学」がすべての起点

駒澤大学の大田先生に「来訪型マーケティング」と論文にまとめていただいた下川織物のSNS+工場見学を軸にしたビジネスの循環、ネットワーク作りのための工場見学がすべての起点であることは、2023年も変わりません。「出会いを引き寄せる」ための入り口としての工場見学。
そして何よりも大事なのは、職人としての日々のルーティンワークを怠らず、「久留米絣を作り続ける」ことだと思ってます。

職人としての「手」を止めない

2023年の工場見学実績

工場見学には、いくつかのタイプがあります。
・お買い物目的 個人の方向け(見学無料)
・商談対応(新規お取引き、お取引様がその顧客をアテンドなど)
・学びのためのセミナー見学(有料)
・ワークショップ付き工場見学(有料2時間滞在型)
・取材対応(メディア対応)
・リクルート型(職人の仕事に興味がある方への説明)
・インターンシップなどの滞在型(有料)
・オンライン対応

絣ツアー企画のために事前打ち合わせで訪問される場合も

2023年度実績
446組(1360名)
海外から 17組(インターン含む)、オンライン対応 50組

天気の良い日は、絣の糸が工場の前にずらりと並ぶことも

コロナによる規制の緩和を受けて、海外からの訪問者、団体でのツアーなども増えてきた。4月〜6月にはフランスから、6月〜7月にはベルギーからのインターンを受け入れるなど活気が戻り、賑やかな雰囲気が1年を通して感じられた。その結果、訪問者数もコロナ前に近い水準まで戻ってます。
年度別の訪問者数などは、こちらのリンクに記載

職人の世代交代

下川織物は、家族中心に12名前後で安定生産を続けてきました。「家族的経営」をキーワードに、必要最低限の会社としての規則を持ってアットホームな雰囲気で久留米絣を作り続けることをモットーにしています。頻繁に雇用を募集していないのは、辞める人が少ないから。そのため、緩やかな世代交代で工場を経営し続けてきましたが、昨年〜今年にかけては、世代交代のタイミングの年でもありました。長年、工場を支えていただいたベテラン職人さんの退職等に伴い、世代交代がすすんでいます。「職人の技術の継承」は時間も労力もかかるため、一度に数人を同時に迎え入れることは難しく、良き出会いを求めて来年も新たな職人を迎え入れる「ご縁」があることを希望しています。

インターンシップで滞在していたフランス人学生と新たなスタッフを交えて

世代交代による下川織物の新たな職人像

「ママは職人」が一つのキーワードとして浮かびました。「子育てママ世代」は勤務時間に融通が効く職場、残業、日曜出勤がなく家庭を優先できる職場を探しており、接客よりも黙々と手を動かすような仕事、日本の伝統文化を感じられるような仕事に興味がある30〜40代の女性には、働きやすい職場といえます。無理のない勤務時間帯で長期的に働けることを希望している方には、選択肢の一つとして魅力を感じてもらえるのではと思ってます。

子育てママ世代が新たな職人像

2023年の主な取り組み

「世の中のありとあらゆるものとコラボレーションする」ことで久留米絣の多様性を表現することを目指している下川織物が、2023年に取り組んだ中で、特に印象的なものを取り上げてみました。

プルミエールビジョン出展(2月)

プルミエールビジョンとは、1973年設立され、現在では世界最大規模で最も影響力が有るとされている素材の見本市です。フランス・パリで年2回開催され世界中から1200社以上の出展企業、来場者も3日間で7万人(コロナ前実績)。
詳細は、こちらのリンクから


会場は、とてつもなく広い。
さまざまな出会いの中で

インターンシップ受け入れ(4月〜6月)

パリのデュプレ応用美術学校から、2ヶ月半の長期滞在を希望したマティスを受け入れました。彼の情熱が久留米絣にも好影響をもたらしてくれました。マティスへのインタビューは、こちらのリンクから


マティスを囲んでスタッフで送別会を開催しました。

インターンシップ受け入れ(6〜7月)

ベルギーのデザイナー アンネリーンさんは、マティスと入れ替わりで下川織物に1ヶ月滞在。彼女とは、ものづくりの本質や伝統工芸の価値など本質的な哲学的な部分についての意見交換ができました。彼女のインタビューは、こちらのリンクから


リッツカールトン福岡(6月)

福岡で開業した世界基準のラグジュアリーホテル。コロナ禍の2021年に制作依頼を受けたインスタレーションを宿泊フロア2×5で合計10点納品させていただきました。

エレベーターフロアの両サイドに1箇所ずつ。全5フロアで合計10点

ポートフォリオとして、まとめたリンクはこちらから

コラボ制作案件

某有名チョコレートショップの壁紙として、ロゴを図案化したオリジナルの生地を製作させていただきました。

店頭に久留米絣で制作した旨のポップが飾られてます。

日ノ本文化財団

財団理事として活動させていただいてます。
5月に渋谷で開催されたNFTイベント、11月に福岡県久留米市で開催された
日本カンボジア友好記念イベントなどに参加させていただきました。


橋村代表理事、三宅理事と共に。司会は岡田理事。
カンボジア駐日大使にご挨拶
11月に下川織物ショウルームにて

2024年は、1月のドバイで開催されるイベントへの参加を皮切りに海外イベントの参加、コラボレーションプロジェクトなどが始動します。

海外からの訪問

海外渡航の規制緩和を受けて、訪問客が戻ってきました。オーストラリアからのツアーも再開。

6月 ロンドンのRCAより。スタディツアー
10月 オーストラリアからのツアーは恒例行事
11月 イタリアからのメディア取材
11月 台湾からワークショップ付きツアー

2023年の総括

久留米絣を作ることは
・学び
・体験
・国際交流
・地域貢献
・経済貢献
につながることであり、ひいては

歴史を作る

ことにつながっていくと感じます。

久留米絣は最強のコミュニケーションツール


工場の前に並んだ色とりどりの絣糸と同じく、多様性を生み出し続ける

今年一番感じたことは、この一言に尽きるかなと思ってます。
また来年も世界中の方々と出会えることを楽しみにしております。

久留米絣織元 下川織物
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いただいたサポートは、職人の育成など有意義に使わせていただきます。