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#2 なぜ、私は防音室を作るのか?

 それは私の趣味がサックスであり、そして配偶者(この言い方である)も楽器をたしなんでいるからである。 ー 完 ー

 ・・・。

 間違いではないのだが、これでは、せっかくこの記事に興味を持ってくれた方が、怒りで画面を割ってしまう可能性がある。あなたのスマホあるいはパソコンの画面のために、もう少し理由を述べてみたいと思う。

 多くの楽器奏者にとって、自宅で気兼ねなく練習できる環境を整えるのは、まさに「夢」である。しかし、いざ建てるとなると、主に予算との折り合いがつかず、パートナーからの反対にあう。あるいは、自ら家を計画する段階で諦める方も少なくないのではなかろうか。
 私がこの前段階を乗り越えられた理由は次のとおりである。

①防音室が「あったらいい」ではなく、「ないと困る」物だったから
②お金をかけてでも防音室を自宅に設けたほうが「結果的に安かった」から
③あらかじめ、「将来は防音室を建てたい」と宣言していたから

<①…必要性は高いのか?>
 防音室があろうと無かろうと1日は24時間しかない。防音室を作ったところで、そもそも練習する時間が捻出できないのであれば、自宅に設けるメリットは低い。私の場合、今現在は楽器の練習のために、わざわざ場所を移動していることから、防音室が自宅にあるメリットが高いと判断した。

<②…代替案との経済比較>
 次に費用対効果についてである。実は新居の予定地には、歩いて5分ほどのところに、器楽練習室を備えた公共施設がある。そこで、防音室にかけられる予算と、防音室を建てずに器楽練習室を借りた場合の費用を比較してみた。
 ・近くの練習室は1回あたり2500円
 ・月に4回の使用したとすると、年間12万円の支出
 ・防音室に200万円かかったとしても、17年で元が取れる計算
 (練習室を利用し続けた場合、12万/年×17年=204万円となる)
 間違いなく17年以上使用することになることから、私にとっては防音室を「自宅に計画する方が安い」と判断した。

<③…根回し大事>
 実は、結婚する前から「家を建てるなら防音室が絶対欲しい」と言い続けてきた。お互いに楽器の練習頻度も多いことが多分に影響していると思うが、あらかじめ根回しをしておけるなら、しておくに越したことはないのだろう。

 ③はさておき、皆さんも防音室を建てる前に、本当に自宅に必要なのか、「費用対効果と時間」の観点から検討してみてはいかがだろうか?
 もし、今パートナーと揉めているのならば、防音室の必要性を定量的に示すことで、理解を得られるかもしれない。

 無理かもしれないけど。

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