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映画「マーベルズ」興収とヒーロー映画疲れ

○マーベルズの興収はあまり良くないらしい。初動ではハルクを下回るとのことで、これにはヒーロー映画疲れがあるのかもしれないとのこと。確かに、MCUは一昨年あたりから始まった配信ドラマを見ていないと分からない部分があり、ストーリーも複雑で何がどのヒーロー、ヴィランと繋がっているか初心者には分かりにくい。MCU以外にもヒーロー映画はたくさん作られており、何を見ていいか分からない部分もある。長年追い続けていたファン以外は観るのを戸惑うだろう。

○ミズ・マーベルこと、カマラ・カーンはアベンジャーズでいうところのスパイダーマンみたいなポジションだった。キャロルに早口で話す所やヒーローとして二人よりもまだまだ経験不足だからだ。とはいえ、ラストまでで成長し、ヒーローとして一人前になったと言える。一人で考え行動できるようになったのは、キャロルとモニカの背中を見たからだろう。ヒーローを育てるのはやはらヒーローというわけだ。

○本作は過去作と比べても見やすい。味方に裏切り者はいないし、ストーリーも分かりやすい一本道。キャプテン・マーベルの偽物か?みたいなミスリードもあるが、すべて本物できちんと本人が苦悩しているから、キャラが描かれている。最近のマーベルはキャラが十分描かれていないことがあったので、少し不安だったが2回観るほど面白かった。キャプテン・マーベルは歴代のマーベルヒーローと比べてかなり強いのでどうなるかと思ったが杞憂だった。

○キャプテン・マーベルことキャロル・ダンバース。今回は内面が描かれて良かった。親友の娘のモニカに真正面から会話出来なかったり、クリー人の惑星ハラ滅亡のきっかけを作ったりと、完璧なヒーローではない一面が見れた。最初はミスリードかと思ったけど、一本道で面白かった。前作で子供だったモニカが並び立って戦うのは素晴らしい。ヒーローには相棒が必要だからだ。入れ替わりするから、本作ではかなり便利な設定だった。


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