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映画「あの夏のルカ」感想 夏の香りがする子供時代 

■夏の香りがする子供時代

子供の夏の思い出、そーゆーのをきちんと描いた作品。ルカ、アルベルト、ジュリアの三人が三者三様で冒険していくのがいい。秘密基地とか憧れたし、知らない場所にいくのは怖いと楽しいが共存していたりして、大人になったからこそ思い出せる思い出もある。アルベルトが友達のルカと喧嘩する場面はなぜか共感してしまった。ルカとアルベルトは同じ電動バイクで世界に旅に出るのが夢だったのに、ルカはジュリアに色んなことを教えてもらいながら学習していき、学校に行きたいという。

アルベルトは裏切られたという気持ちと、大人になっていくルカに置いていかれた気持ちになっていただろう。子供の頃は同じような、変わっていく友達についていけなかったり、裏切られた気持ちにはなったが、あれは思春期やら環境の違いやらがない混ぜになった結果。観ていると、同じようなことがあったなあと思ったりして懐かしかった。季節が夏というのもあり、不思議な季節でどこか開放的な気持ちになる。エンディングの少年時代のカバーも印象的で、観終わった後に、ルカ、アルベルト、ジュリアの成長を感じ、それぞれの道に進む明るい物語となっている。


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