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映画感想「PERFECT DAYS」ルーチン次第で余計なストレスなく生きれる

ルーチン次第でストレスなく生きれる

●学生の頃は毎日同じ作業をして意味があるのかと思っていたが、毎日何かしらのルーチンがないと少しずつストレスが溜まる。

●右から歯を磨く、家に帰るとスイーツを食べる、週末に映画を観るなどがわたしのルーチンだが、それは自分でこう!と決めたわけではない。自然とこうした方がストレスが溜まらないなあと思い続けたり、いつの間にか習慣になっているものもある。

●そーゆー習慣が日常には必要で、上手く行っている時はいいが、上手くいかないときにはルーチンがあるとストレスが緩和された気がする。ルーチンができなくなると、ストレスを感じるようになるからだ。ルーチンは心を守る手段かもしれない。

日常の幸せ

■幸せは日常にある。それは色んな経験をしないと分からない。忙しい毎日の中で幸せの意味を見失ってしまう。

■わたしは忙しい時にケーキの美味しさに気づき、それを食べれるのが幸せの一つと思った。食べていても気付けないこともある。

■そーゆー幸せは人によって違うし、日々の中の出来事や出合いによっても違う。本作で背景は分からないが幸せの一端がある。

●幸せとはなんだろう?金持ちか

●毎日淡々とトイレを掃除する男。しかし、家に帰り、銭湯に行き、飲み屋に行く。普段の何気ない日常があって、引き込まれた。豪華な食事や家もない、だがその空間があることが不思議に自分にも欲しくなる。朝、アパートの前の自販機でコーヒーを買う。そーゆー何気ない世界に幸せを感じる。

★毎日は同じだが、ルーチンに当てはめ小さな変化を逃さない生き方
●わたしは毎日は同じではないと思う。毎日の中で変化を楽しめるのが生きているということ。本作では、役所広司さんが演じる清掃員が木漏れ日を撮影するシーンがそれに当たる。毎日同じようでも木漏れ日をカメラにとらえられるかは分からない。小さな変化があり、それが木漏れ日につながっていく。ただ、毎日変化があると、メンタル的に負荷が高いので、毎日は違うのだが、ルーチンに行動を当てはめていく。ルーチンにいるからこそ、木漏れ日という小さな変化を見逃すことはない。

○役所広司さんの演技が良かった。タイトルの通りで、足るを知る、限られたものの中で生活をする。古いアパートに住んでおり、仕事の後に銭湯に入り、馴染の居酒屋飲み食いする。豪華ではないが、その中に崩さないルーチンがあった。その一部始終を演じる役所さんの演技に引っ張られて、すごい没入感がある。観て損はない作品だ。最初はボロく、鍵も閉めないアパートなのに段々と一つの城のように感じるから不思議である。

○最初はもっと声を荒げるような激しい作品かと思った。他作品で役所広司さんを観たからなのだが、すごくゆっくり物語が進むのが印象的だ。東京で一人黙々とトイレを掃除して、プライベートを含めたルーチンは何か美しさを感じる。

○どこかインテリのように見えた。大量の本を読むし、妹は運転手付きの車で生活をしている。父と喧嘩したような話もあり、もしかしたら裕福な家庭で育ったのかもしれない。

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