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Fujifilmで格安オフストロボライティング

前回の記事で僕が所持している富士フイルムのレンズを紹介しましたが、なかなかの反応の薄さにびっくりしてます。

https://note.com/osakana_daisuki/n/n293e3ca884ba

だけど、引き続き富士フイルムに絞った記事を書きます!
これこそがであります。

この記事では富士フイルムでオフストロボをする際に必要な機材、お勧めのストロボ、実際に僕が使用している機材について紹介していきます。

早速、行ってみましょう。

オフストロボって何?

存じない方のために…

オフストロボとはストロボ(スピードライト)をカメラ本体に装着せず、遠隔操作で別の角度からストロボを照射する事を言います。
基本的にカメラ本体には発信器を装着し、ストロボが電波を受診して発光します。
この方法をラジオスレーブと言うそうです。

カメラ本体にストロボを装着して発光をすると、当然ながら「被写体の真正面からのみ」の照射となります。
オフストロボをすると、被写体に対して好きな角度から照射をする事ができ、また、ストロボにアンブレラなどのアクセサリーを装着する事ができるので表現の幅が広がると言うわけです。

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こちらがポートレートでの参考写真。
クリップオンで一灯、もう一灯はモデルの後ろから照射し、意図的に逆光を作り出しています

富士でオフストロボをする際の壁

ある程度知識がある人からすると、特段難しい事では無いかも知れません。
しかし、僕がオフストロボに初めてチャレンジしようとした時は割と大きな壁がありました。
どんな壁があったかと言うと…

・純正品のストロボが高価(新品で1台5万円を切るくらい)
数年前、無線でストロボを発光させる機械(発信器)が純正品ではなかった
・サードパーティー品を探しても富士フイルム用の製品が少ない

・サードパーティーであるニッシンデジタルのストロボを購入したものの、しばらく使用するとうまく作動しなくなった…

この辺でかなり苦戦しました。
ニッシンデジタル品はたまたまハズレを引いたのだと思います、多分。

価格


まず値段ですが、オフストロボって2灯、3灯もしくはもっとストロボを使う事もあります。
その中で純正品を2台、3台と買うと結構なお金がかかりますよね?

純正の発信器がない

無線で発光が出来ない…
(無線で発光をしない場合はストロボ1台をカメラに装着して、その光に他のストロボが反応して発光するという方法になります。詳しくは光学スレーブで検索してみてください)
検索してみたら、今年の8月末にやっと富士フイルムから純正品でラジオスレーブ発光できる製品がリリースされるみたいです。
値段はお察しの通りめっちゃ高いです、純正品で揃えるとストロボ2灯+ラジオスレーブで10万円オーバーです。

サードパーティ品が少ない

キヤノンやニコン、ソニー用として販売されているサードパーティのストロボや発信器はたくさんありました。
しかし、富士フイルム用はなかなかありません。
ネットで検索をすると「キヤノン用の製品が富士でも使える」という情報がありましたが、買って使えなかった事を思うと痛手になりますよね。
僕もこの情報を頼りにキヤノン用の製品を買いましたが、X-T2では使用できなかったです。(X-E3なら作動しましたがこの件は後述します)

ニッシンデジタル製のストロボ

Di700A+Air1(富士フイルム用)という製品を購入しました。

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Di700aがストロボ本体(上の写真)で、Air1が発信器です。
当時、Amazonで3万円程度でした。
初めてのオフストロボにはお手頃なセットだと思います。

購入して間もなくはしっかり動作してくれていました。
しかし、3ヶ月ほど使用したある日、ロケ撮影をしていたところ動作がとても不安定になりました…
10回シャッターを切って発光するのは3回ほど。
ストロボ、ラジオスレーブの電池を両方交換してみたり、接続し直してみたり色々とやってみましたが、安定せず。

そこから何度か試しに照射してみましたが、相変わらずでした。

ストロボ自体には問題がないので、継続して使用しています。

ニッシンデジタルに問い合わせてみたところ

どうやら、街中で電波がまみれている所ではラジオスレーブとストロボの電波が疎外され、発光しづらくなる事があるようです。これは知ってましたが、確かにロケ地は街中でした。

ただ、家で発光しても安定しなかったので「最早これ使い物にならないやん…」という状況でニッシンのこのセットの使用は諦めました。

そこで選んだのがこの製品

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Godoxという中国メーカーのTT350Fというストロボです。
品番最後のFはFujifilmのFです。
はい、富士フイルム用のサードパーティ品です。
あんまり知らないですが、このメーカーは技適マークとかいうのも取得していて電波法にも則っているようです。

この製品の良い所まとめます。
・軽量小型(手のひらサイズでミラーレスカメラでも違和感なし)
・安価(Amazonで10,600円)
・ハイスピードシンクロに対応(別途記述します。)
・単三電池×2本で駆動
・発信器との通信が安定している(一番重要)

マジでこのストロボの存在を始めに知りたかった、誰かに教えて欲しかった!
だけど、自分の周りには富士フイルムユーザーどころか、カメラに興味がある人が少ないし、オフストロボしようなんて人はいません…

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X-T2に装着した際はこんな感じのサイズ感です。
サイズ的にカメラと合っているのではないでしょうか?
それと、カメラを肩から下げた際にストロボが重いとクルッとストロボが下側になってしまうのですが、その心配もありません。
(ニッシンのDi700aはストロボの重みでクルッとカメラが逆転します)

欠点は光が少し青っぽいと感じました。
Di700aとの比較になるのですが、このストロボを装着して撮る時は少しホワイトバランスをいじると良い感じの色味になります。

*ハイスピードシンクロについて
簡単に言うと、早いシャッタースピードでもカメラとストロボがしっかり同期します。
TT350FとX-T2の組み合わせでは1/8000でも同期しました。
因みにハイスピードシンクロ非対応のストロボでは1/200以下のシャッタースピードでは同期しなくなります
ハイスピードシンクロが使えないと、明るい場所で絞り開放で撮る時に同期しなくなる事が多いです。(シャッタースピード早くなるでしょ?)
ハイスピードシンクロをする際はストロボ側と本体側の設定が必要です。

発信器は何を?


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同じくGodoxのX1F-Tという製品を使用しています。
これをカメラのホットシューに装着します。
何の問題もなく継続的に使用しています。
オフストロボでもハイスピードシンクロもばっちりできます。
もちろん、この発信器から光量の調整ができるので調整の際にいちいちライトの所まで行く必要はありません

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モニターはこんな感じです。
シンプルで使いやすいです。
Amazonで5,700円です、買うしかないです。

Di700aのオフストロボ

こちらもオフストロボで継続して使用しています。
別に光学スレーブで使用できなくもないですが、何となくラジオスレーブにこだわっていた時期だったのでこちらもラジオスレーブで使用しています。
ラジオスレーブの際にはこの製品を使用しています。

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こちらも中国メーカーです。
YONGNUOと書かれてますが、読み方はわかりません。笑
YONGNUOのRF603CII-C3という製品です。
2個セットでAmazonで4,500円です。
それぞれ発信器、受信器の役割を果たします。

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面倒ですが、このようにストロボとカメラの両方に装着する必要があります。
僕は買う順番がぐちゃぐちゃになったのでこのような不格好な状態ですが、ストロボをGodoxで統一すると発信器も1個でまとまります

RF603CII-C3の注意点

この製品ですが、キヤノン向けの製品です。(富士向けはありません)
上の写真ではX1F-Tを経由して装着されてますが、X-T2だとこうしないと使えません
X-T2に直接RF603CII-C3を装着してもストロボは発光しませんでした
ネットではキヤノンの物で富士のカメラでも使えるとレビューがあったのですが、X-T2では無理でした…

ただ、X-E3では使用できたので相性もありそうです。

まとめ

富士フイルムで安くでオフストロボをする際の組み合わせを記載します。
ストロボ:Godox製TT350F(10,600円)
発信器:Godox製X1F-T(5,700円)

この組み合わせで問題ないと思いますが、X-T2以降に発売されたカメラを使用する場合は確認が必要です。

Godoxも他にもたくさんストロボをリリースしているので自分の用途に合った物を選んでみて下さい。

この記事を書きながら、ストロボ選びの際にこんな記事見つけたかった〜と思いました。

それではまた適当に更新します、ではでは〜。

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