おおさか市人教

大阪市人権教育研究協議会、市人教です。人権教育に関する取り組みやニュースへのつぶやきを…

おおさか市人教

大阪市人権教育研究協議会、市人教です。人権教育に関する取り組みやニュースへのつぶやきを発信していきます。

最近の記事

リスペクト

リスペクトをキーワードに… 中学・高校とザ・体育会系部活でした。20年ほど前なので、記憶がおぼろげで、思い出すのは印象深いシーンです。  ある先輩との思い出は、練習や試合での一コマです。何度も反復練習して技の精度を上げたり、時には真剣勝負したり、厳しさの中にもリスペクトがあったと当時をふりかえります(思い出補正もありますが)。その先輩は、本当に強い人であり、一緒に練習していて楽しい人でした。    対して、練習後に一発芸を強要したり、トレーニングとは名ばかりのイビリをしたりす

    • 先生の気になる言葉たち

      他にありますか? って、みなさんどんな印象をもちますか?当たり前に使いすぎ、もしくは使われすぎているので、「ん…?別に?何か問題でも?」て感じですか?  僕はこの表現がすごく苦手で、「(他ァ?)」て、ネガティブに捉えてしまうことが多いです。なぜ多いですなんて書き方をしたかと言うと、例えば僕の発言に対してファシリテーターから何かしらの返しがあって「他に…」だとネガティブな感じが少なくなるからです。 あなたの行動が〇〇校園の評判につながるんですッ! これも気になります。遠足とか

      • なぜあらそうの?

         この本との出会いは大学生のころだったと思います。当時は学生ボランティアをしていて、小学校の教室に入り込ませてもらっていました。  その時に、ある先生が『なぜあらそうの?』を読み聞かせされていました。ただ、読み聞かせですが、読んではいません。なぜなら、文字がない絵だけの本だからです。 争いって? 誰のものでもない一本の花を奪い合うことから、争いは始まり、対話のない対立は事態を悪化させ、終末へと向かっていきます。言葉で表されていないのに、非言語のコトバを感じる一冊です。  

        • ワールドカップに思うこと

          ワールドカップが開催されています。朝会や集会、教室で話題になることも多いのではないでしょうか。 前回のワールドカップでもサポーターの試合後清掃は話題になっていました。今回は、前回よりも過剰に報道されているようにも感じます。 サポーターの方々が清掃する姿を「日本人凄い!」でひとくくりにして話すことに違和感はありませんでしょうか?そして、多様な子どもが過ごす場の話題として、学びにつながるでしょうか? スポーツから人権を考える方が子どもの未来につながると思うのですが、いかがで

          きつねびより〜先生としての責任〜

           何気ない日常です。私自身も経験がありますし、おそらく今も学校現場では当たり前に行われている光景だと思います。けれども…  この一文を読んだ時、思わず「あぁ…」と声が溢れてしまいました。ひょっとしたら、私がよかれと思って行っていたことが、安心ではなく悔しさをつくっていたのかもしれない…と。 当事者の生の「声」 『きつねびより』には、このような体験が97人の生の声で記されています。「 学校」「音読」「からかい」「いじめ」という言葉から始まるつらい声に対し、先生としての責任

          きつねびより〜先生としての責任〜

          2分の1成人式〜「学校の中のシマウマたち」をみて〜

          「一人ひとりの生活背景はちがう」 「人は、誰一人同じではない」  いま書き記したことを否定する人はいないと思います。だからこそ、多様性を前提に教育は進めなければならないのだと思います。  それなのに、ある取組を前にすると 「それが大事なのはわかっているけれど…」 と言う声が聞こえてきます。そして、後に続くのは 「自分の生い立ちをふりかえって感謝の気持ちを伝えるって大事ですよね…」 「まわりの期待もあるし…」 「行事として定着していますし…」 といった言葉。さらに議論

          2分の1成人式〜「学校の中のシマウマたち」をみて〜

          子どもの人権を守る〜その生徒指導、大丈夫ですか?〜

          昔、放送で担当する委員会の子どもを職員室に呼ぶときのことです。 「〇〇委員会の人、職員室に来なさい」 当時は、「呼び出す!」という意識が強くて、権威的な放送をしてしまいました。先輩の教員から「あの呼び出し方をあなたがされたら怖くない?」「放送はいろんな人がきいてるよ」と話されたことを思い出します。 先日の出張中に、とある学校からの放送が聞こえてきました。 「○○(個人名の呼びすて)、○○、担当の場所に行きなさい!」 ああ、あの日の私はここにもいるのか。そんな思いでし

          子どもの人権を守る〜その生徒指導、大丈夫ですか?〜

          リトル・マーメイド

           従前だと白人オンリーだったであろう役柄が、さまざまな人種の方が演じるようになってきました。多様性が前提にある社会にむけて、一歩ずつ歩みを進めているのでしょう。それでも、まだまだ固定されたイメージは根強くあります。 そのイメージはどうやってつくられたのか?  このようなニュース記事をみると、たいていコメントには「昔からのイメージがくずれる」とか「差別はよくないと思うけれど、そこまでしなくてもいいんじゃないの?」とかが書かれています(実際、この記事のコメントもそんな感じです)

          リトル・マーメイド

          デジタル自傷(ハフポストニュース記事より)

          裏アカを使って自分を誹謗中傷。 子どもの「デジタル自傷」について知っておくべきこと https://www.huffingtonpost.jp/entry/digital-self-harm_jp_63295277e4b0387bc700f96e 新しい形の自傷 これまでも、しんどい状況を他者に知らせるサインとして、自傷を選ぶ(選ばざるを得ないのほうが合っているかもしれません)子どもに出会ってきました。けれども、デジタルでの自傷というワードはこの記事ではじめて知りました。

          デジタル自傷(ハフポストニュース記事より)

          運動会・体育大会にひそむマモノたち

          運動会・体育大会の練習を始める前に… もうすぐ2学期が始まりますね。私が担任をしていたころ、夏休みはいつも運動会の団体演技の内容を考えていました。  この行事にはマモノがひそんでいます。それは、「そろっているって、サイコー!」「大人数を率いてるワタシ、スゲー!」「みんながんばってるよ!カンドー!」ってマモノです。 学びの成果? いやいやそれはマモノじゃなくて学びの成果ですよ!全員が絆でつながり、同じようにダイナミックに動くことで凄い迫力が生まれるんです!だから感動が生まれる

          運動会・体育大会にひそむマモノたち

          天満に行ってみて〜リバティとプライド〜

          まずは「エルおおさか」へ リバティおおさか企画展、初日の最終で駆け込んできました。撤収直前なのに、ご対応ありがとうございました。  今回の企画展は「水平社」と「ハンセン病」。いろんな資料の実物をみれるっていいですよね。  これは水平社宣言!と思ったら、第二回の記録とのこと。第一回も第二回もほぼ同じだったようです。第二回の会場はどんな雰囲気だったんでしょうね。想像がふくらみます。 プライドセンター大阪へ 【写真】めっちゃ虹色〜!大阪に新しくできたこの施設、知ってる? 写真

          天満に行ってみて〜リバティとプライド〜

          梅雨明けはウソだった…?と、思うくらい雨が続きますね。みなさんは雨、好きですか?ジメジメはイヤ!って人もいれば、涼しくなるからありがたい!って人もいますよね。ぼくは高校生か大学生くらいの時、小雨の中を傘をささずにスタンド・バイ・ミー(ドラえもんじゃない昔の方です)を歌うのにハマった時期がありました… 心の天気ってアプリかな?学習者用のタブレットにあるんですね。自分の心もようを天気で表すってやつです。たぶん、元気とか心身良好が晴れ!ってことなんでしょう。けど、山の天気は変わり

          ワタシタチハニンゲンダ!

          「やっぱり」… 先日、電車の中でこんな会話が聞こえてきました。 「…、この犯人、〇〇人やったみたいやで」 「あー、やっぱり!」 「〇〇人は、そんなんばっかやな!」  何かネットニュースから、外国人犯罪の話をしていたようです。  ここで「やっぱり」を言った人たちは、外国人は犯罪予備軍だという見方をふだんからしている。もしくは染み付いてしまっているのでしょう。 それは本当ですか? そんなことをいうと、「いやいやそんなことないよ」「もちろんいい人もおるにきまってるやん」と返すでし

          ワタシタチハニンゲンダ!

          電車

           小さいころによく乗っていた路線の電車に、久しぶりに乗りました。すごくきれいになっていました。  いろんなところがきれいになっている。って最近よく思うんですが、同時に「きれいってなんだろうなあ」も考えます。  きれいだとか、便利だとか、それがスバラシイから「きたない」「不便」を一律に排除する。って世の中が素晴らしいとは思えませんが…そもそも誰から見た話なんでしょうね。 みなさん、どう思いますか?

          みぬく

           今日は元気だからもう一本。と、いうより娘の話を聞いてたら書きたくなりました。  娘は数学が苦手でして、それでいて、大丈夫!私はわかってるよ感を出しちゃうタイプみたいです。わかったフリとも言いますね…  さっき話を聞いてたら、ふだんいない若い先生(教育実習生かな)が、わかってないんをわかってくれたと言ってました。  わかっていないをわかる。わかっていないを、わかったふりしているのを、みぬく。これってすごいと思いませんか?  どんな方かわかりませんが、娘のことわかってく

          つながる

           少しずつですが、コロナ禍以前を取り戻しつつある市人教です。  この2年間でいろんなことが「始まった」し、あるいは「止めた」もありますよね。なかなか元通りにはいかないです。2年間って大きいんやなあてつくづく思います。  ちょっと立ち止まって考えたいんは、止めてたから止めっぱなしでも大丈夫!はちがうんちゃうかなてことです。いやもちろん、働き方云々は言われてますけれども。  人権教育て、やっぱし子どもから考えなあかんのやろなあて思います。時には正論で片づかないことなんて山ほ