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日本最大の色街「吉原」を歩く!

吉原といえば、「あの、吉原ね」と誰もが頷く日本一の色街だろう。華やかさと陰鬱さが交差する街。そこで繰り広げられる人間ドラマは、映画やドラマなど多種多様のジャンルで語られてきたし、資料も豊富で、吉原についての書籍も数多く出版されている。行ったことはないが知っている街。それが吉原だろう。

だが、やはり実際に行ってみないとわからないこともある。街を歩いて、そこに流れる空気を感じる。そこを通る人たちを眺める。現地に身を投じてこそわかることがある。

そんなこんなで今回は実際に「吉原」を歩いた様子を、吉原についての知識を交えながら語っていこうと思う。これをきっかけに現地に足を運ぶことの楽しさなんかも感じてもらえたら嬉しい。

日本一の色街吉原

私がはじめて吉原を訪れたのは2022年だったと思う。なぜ訪れたのかは忘れてしまったのだが、確か上野で用事を済ませた後、時間を持て余していた私は、ふと「そういえば吉原ってここから割と近かったよなぁ」と思ったのだ。
といっても、上野から吉原までは結構遠い。そこで、日比谷線を使って上野の2駅先にある三ノ輪駅まで向かうことに。ここからなら徒歩10〜15分程度で吉原まで辿り着ける。

ちなみに「吉原」という地名はなく、正確な住所は台東区千束である。この千束の3〜4丁目にいわゆるソープ街が広がっている。店舗数は120件ほど。私は関東の主なソープ街は歩いたが、やはり吉原の規模感は圧倒的だった。吉原の次に多いのは川崎(堀之内、南町合わせて60数件)だが、川崎は少し離れた2つの街のソープランドを合算した数である。一つのまとまったエリアでこれだけの数のソープランドがあるのは吉原しかない。

吉原の様子(2023年)ソープランドが軒を連ねる

江戸時代から続く歴史ある色街

ご存知の方も多いとは思うが、吉原の起源は遊廓である。といっても、現在の吉原はいわゆる「新吉原」であり、元々は別の場所にあった。1617年に、幕府は遊廓の設置を希望していた庄司甚右衛門という男に、遊廓設立を許可し土地を与えた。(営業開始は1618年から)そこは現在の日本橋人形町である。そのあたりは湿地で葭(よし)が茂っていたため、葭原とされていたのを、葭を刈り「吉原」としたそうだ。こちらが「元吉原」である。

その後、江戸の街が発展すると吉原遊廓の周りにも人家が増え、商業も盛んになってきた。江戸の外れに設置したはずの遊廓がいつの間にか、ど真ん中に存在するようになってしまったのである。これではまずいということで、幕府は1656年に移転を命じたのであった。それが現在の台東区千束(当時は千束村)にある新吉原の成り立ちだ。

その後、吉原遊廓は1958年の売春防止法の施行まで、形を変えながらも存在し続けた。元吉原から数えれば350年近く続いたわけである。遊廓の頃の名残を今の吉原ではほぼ見ることができないが、現在もソープランド街として独特の存在感を放っている。

吉原の街を歩く

2022年の4月から2023年の12月にかけて、合計三度吉原を訪れた。短い期間だったので、取り立て街に大きな変化はないように感じたが、2023年の5月には、吉原のソープランドで働く女性が客に殺害される事件が起きた。風俗店で働く人は時々、こうした事件に巻き込まれることがある。あくまで、金銭を介した割り切った関係であるはずが、いつの間にか情にのまれてしまうのだろう。

夜のソープランド。

吉原を歩いていると目につくのは、やはりソープランドの看板だろう。全盛期の半分ほどとはいえ、120軒前後の店舗が営業をしているわけで、少し歩けばソープにあたる。そんな感覚である。

そして、そういう店にはやはり客引きがいる。といっても店舗によって出しているところもあれば、そうでないところもある。また、時間によって出ていたり出ていなかったりもするので、路上に大量に客引きがいることはまずない。また、風営法によって客引きは禁止されているため、近づいてきて話しかけたり付きまとうといったことはしない。なので、まぁ、声をかけられたとしても明確に店に行く意思がないことを伝えればまず大丈夫だろう。
 
昼と夜に吉原を歩いてみると、どちらの時間帯も通行人は少なかったが、なぜか客引きは夜の方が少ないように感じた。もちろんたまたまかもしれないが、想像するに、夜になるとある程度予約も入り、客引きよりもそちらの対応に追われるのかもしれない。また、吉原はどの最寄り駅からある程度距離があるため、タクシーや店からの送迎車で直接店に来る客も多いというのもあるのだろう。実際、街を歩いているとあちこちにタクシーやら送迎車が停まっている様子を見ることができる。

ソープランドの料金体系

店舗によっては細かく料金が出ているところもある

やはりこういった街を歩いていると気になるのは料金体系だろう。結論から言うと、ピンキリである。ソープランドにはいわゆる「高級店」「中級店」「大衆店」「格安店」といった分け方をされている。ただ、明確に「〇〇円だから大衆店」といった基準はないようだ。ただ、120分で「60000円」を超える店になると、高級店と呼ばれるらしい。財布から取り出すのにはなかなか厳しい額だ。私にはとても出せそうにない(笑)

ちなみに、ソープランドは建前上は入浴施設とされている。客はあくまで入浴をしにくる。そこで、働くソープ嬢とたまたま恋愛関係に発展して、コトに及ぶという構図になっている。まぁ、ツッコミどころはあると思うが、そういうものなのだ。

一応そういうことなので、料金体系はやや複雑だ。総額〇〇円と書いてあるところもあれば、「入浴料」とだけ書いてあるところもある。総額は、その名の通り総額なので(指名料などは別)基本的にその料金を支払うと考えて大丈夫。
 問題は「入浴料」とだけ書いてある場合だ。この場合、入浴料に加えて「サービス料」も払う必要がある。先述したようにソープランドはあくまで入浴施設で、女性とのやりとりで支払うお金は別だからだ。
 ちなみにサービス料が明記されていない場合は、店舗に電話すると正確な料金を教えてくれるので、いくら払えばいいのかわからず不安なら、迷わず店舗に連絡しよう。

まとめ

今回は吉原のソープ街を歩いてみた。歴史のある吉原だが、やはり日本全体が不景気ということもあってかつての勢いがないとも言われている。果たして今後この街はどうなっていくのだろうか?また近いうちに再訪したい。

できれば、実際に働いたソープ嬢の人なんかからも話を聞けたらなぁなんて思ってます。もし、話してもいいよって人がいたら連絡お待ちしてます。

↓の動画は実際に吉原を歩いた時の動画です。


参考文献、サイト


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