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わたしじゃなくてもさ

自分と同じ年齢なのに、
すごい人を見ると、
人間だから、まだ心はモヤモヤしたりする。


今日流れて来たテレビで、吉田羊さんが言ってた。
「芝居をね、やめようと思った時もあるんです。同じ年齢で、私にないものを持ってて、あっ、この人には勝てないし、こんな人がいるなら、私じゃなくてもいいじゃんって」

そのセリフを聞いて、
作業してた手を止めて、
わたしは食い入るように画面を見つめた。

「でもね、面白いんですよ?
 ちょうどその時、私がいいって言ってくれる舞台があって、お誘いを受けたんです。
 私がいいって言ってくれてるのなら、と思って舞台に出たら、やっぱり楽しいんですよね。だからやめられないんですよ、芝居」

そんな感じの内容だった。


わたしも、
この仕事を辞めようと思ったことが何度かある。

職親とうまくいかなかったとき。
同年代でもっと成功してる人を見たとき。
子育て中でも結果を出し続けてる人を見たとき。
SNSで同じようなことを配信してる人を知ったとき。

わたしじゃなくても、いいじゃん?

って気分。
「どうしても、わたしがしなきゃ!」という
起業当初の熱は冷め(起業当初もそこまで熱はなかったけど)
現実が見えた証拠なんだなぁと思う。

熱心さというか
情熱というか
それに対する想いの熱さが
なかなか目に見えて、前に出てこないタイプだからこそ、
吉田羊さんの「やっぱり楽しいんですよ。やめられないんです」という言葉に反応したんだと思う。


やっぱり、レシピを作るのは楽しいのだ。

子どもたちが、
どうやったら簡単にできるかな?どうしたら楽しいかな?
と考えて、レシピの手順を削ったり簡略化していくのは楽しいの。

そして、
新しいことにチャレンジするのも、楽しいのだ。
めっちゃドキドキするし、
「失礼ないかな?」「迷惑かな?」なんて思ったりもするけど、
やり始めたら楽しいのだ。
営業なんて、人生で1回だけ、しかも1ヶ月しかしたことないけど、
それでも「わたし」という人間ではなく、
「こんなサービスがあるよ!」と知ってもらうことはとてもワクワクするのだ。


わたしじゃなくても、大丈夫だよ。


って、
わたしは、よく想いがちだ。

でも、
「先生がいいから」と受講してくれた生徒さんたちがいる。
「先生だったから受けたんです」
「この距離感がいいんです」
と、褒めてくれる人たちがいる。

こそばゆいし、なんか照れくさいけど、
わたしのして来たことが、きっと波紋になって広がってるんだと思うのだ。


すごい人も確かにいるし、
すごいなぁ…と尊敬してしまうけど、
わたしには、わたしの手が届く範囲があるはずだから。

やっぱり、楽しいことはやめられないのだ。

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