見出し画像

どうしても、むぅむぅ、としてしまうとき

どれもこれもきっと些細なことだ。

「ママ、宿題終わらないから手伝って」
「声かけて」
「きっとやるのを忘れるから」

息子に言われてたので声をかけたら八つ当たりされた。

「ねぇ、今しないと、明日困ると思うよ?」
「わかってる!」
「わたしの宿題じゃないし、好きにすれば?」
「なら宿題なんかしない!学校も行かない」
「いいよ? 怒られるのはママじゃないし、困るのもママじゃないよ」
「別にいいじゃん!僕の問題!」
「うん、知ってるよ。でも、やることする約束でスマホを貸してるのだから、宿題しないなら明日からスマホは無しになるからね」
「なんで!?」
「スマホ持つときのお約束で『やることはきちんとする』って書いたじゃん?
 お勉強と、早く寝ることって2人で決めて、紙に書いて貼ってあるから」
「もう知らん! 卒団式も行けへん!」
「あらそう……なら欠席の電話しとくわ」


キーーー!!と怒り狂いながら、
息子は部屋に引き篭もった。

勉強がわからない焦り。
やる気の出ない自分への焦り。

わかるよ、わかる。

だからと言って
わたしに当たり散らしても仕方ないのだ。
それもわかってる。


そして、わたしは娘に話しかけた。
「きっと卒団式に行くよね?」
「うん、絶対行くと思う」
「怒ったこと、なかったふりして声かけてくるわな」
「うん、にぃちゃんだもん」
「ふぅ、用意するかぁ…」

ここで、
わたしが「さっき言ったので、もう行きません」としてしまったら、
息子は許すことを学べなくなってしまう…。

少しだけ苦い気持ちを飲み込んで用意した。


出発5分前…
娘が急に「ママ、口、イガイガがする」

食べたキウイでアレルギー。
あぁ、寝不足とアレルギー体質が重なってしまった。
口の中が腫れてきてる。
アナフィラキシーは持ってないし、
そこまで重度じゃないが、
キウイでの食物アレルギーは初だ。

「口、ゆすいで!」

家に置いて、卒団式に行くつもりだった。
3時間もかからない。
いつもならお昼寝して終わり。
が、アレルギー症状が出てる時点でおいていけない。
即時型アレルギーかぁ……

うん、万が一がある。

栄養士だからこそ、わかる。
アレルギーは悪化したら時間との勝負。
吐き気、喉の腫れ、かゆみ…はい、商業3つで救急車だ。1時間もあれば死に至る。
アレルギー研修で見せられた動画が目に焼き付いているのだ。

「娘、連れてく」
「えっ!いやなんだけど!!」
「命にかかわるから無理」
「えぇー、サイテー」

なんと言われようと、悪化したときのことを考えて無理やり連れて行く。

「約束通りチャリで行こうや」
「いいけど妹もいるから、車の方が楽」
「やだ、チャリで行きたい」

まぁ、チャリで30分だし行けるだろう。
娘を連れて行く予定じゃなかったから、1つ負い目があったし、息子の言い分を飲んだ。

そして10分後。
「脚痛いから、もうチャリこぎたくない」


うそーん!

「えっ? どうすんのさ!」
「僕だって脚が痛くなるなんて思ってないもん!」

……キレられた。

が、
同時に「たしかに?」と思ってしまった。

またもうひとつ、飲み込んだ。



余裕があるうちは飲み込んでもいいんだ。
そう決めてる。

でも、
余裕がなくなってきたら、
吐き出したくなってしまうのだ。

「なんなのもー!毎回毎回!!」
と。



そのイライラも苦味も飲み込むと
決めたのは、わたしなのにね。
ちゃんちゃらおかしいや。


そんなとき、
「ごめん、ママのこと1人にして欲しいから、ちょっと出かけてくる」

1人で倍の時間をかけて買い物に行く。
スーパーの買い出しなんだけど、
あえてショッピングモールに行く。

そして当てもなくふらふら歩く。


あぁ、わたしは1人の時間が足りなかったのだ。

無理なものは無理と言ってよかったのだ。
そう言われたら困ると言えばよかったのだ。
飲み込めないほど飲み込んだから、むうむうしてしまうのだ。



夫婦は対の鏡だそうだ。

夫は即座に無理という。
子供の気持ちは無視して
「はっ? 無理」

これがデフォルメ。
なんでそう思ったの?
どうしてそう感じたの?
【理由次第で考える】という
大人が持ちうる忖度というものを
持っていない。

だから、わたしの夫なのだろう。

わたしは「なんで?」「どうして?」を大事にする。
というのも、学生の頃
それを考えずにたくさんの人を傷つけた過去があるから。
ごめんね、と思うし、
もっと言い方ややり方があったと思うからこそだ。

わたしは、それ以来飲み飲みすぎるから。
だから、結婚当時はエネルギーがあってたんだろうなぁ。
だから、人を傷つけたとしてもハッキリ言い放つ人がパートナーなのだろう。


飲み込みすぎたらダメ,絶対。
若くても、メンタルから体にくるから。
自分の感情を大事にしつつ、それはぶつけないという技術が必要なのだろうなぁ…


半身浴して、
ハイキューの配信見て
気分あげましょうかね

この記事が参加している募集

今日の振り返り

育児日記

サポートいただきありがとうございます。励みになりますし、記事が、何かお役に立てれば光栄です!