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亭主関白とワンオペと、時代と根っこ

「できることも、できないこともあるから」

その言葉に、
なんだか歯車がカチッとハマった。



朝、倫理法人会の感動朝礼で
zoomをしてた。
今日の職場の教養は「妻の一言」

2分以内の職場の教養を読んで、感想を言い合う。
うちの会長は4時には起きてる人だ。
70を超えてるし、
倫理で学んで40年近くの人である。
ちなみに、わたしの生まれる前から倫理を学んでる。

先のセリフは、その会長のセリフだ。

 
 

亭主関白は時代遅れだ、と思われてる。
わたしもそう思ってたし、
ただの横暴だと思ってた。
やってること(行動)だけを見たら、確かにそうだ。

そうか、
根っこの思いが伝わってないまま
世代交代していったのか。

そう感じたのだ。




妻には、妻の役割がある。
夫には、夫の役割がある。

わたしは、
その役割を全うしたのだから、いいだろう。
なんで、できてないの?
えっ? わたしも手伝うの??
仕方ないわねぇ…と言いながらも手伝う。

俺は
その役割を全うしたのたから、いいだろう。
あれ、まだやってるのか?
大丈夫か? 手が足りてないのか?
と言いながら、手伝う



そんなふうに気に掛けられたら
夫婦はうまくいく気がする。
相手を思い、行動に移してるのだから。

でも、
行動に移さなかったら?
根っこの思いが引き継がれてなかったら?



自分の父親は、
家に帰ると、
ご飯、風呂、酒!の人だった。
母は、はいと返事をして、
全部準備していた。
父と母には、子供にはわからない「持ちつ持たれつ」や「信頼関係」があったかもしれない。が、子どもにはわからない。

それを見て育ったから、
自分も父のようにした。
ご飯、風呂、酒!
嫁は、自分でしてよ。という。
全部、準備してくれない。
なぜだ?


するわけないじゃん!と思うけど。笑
嫁のことをなんだと思ってるのよ、と思うけど。
そこに疑問を持たない人もいるかもしれない。


今朝ね、
会長の話を聞いてて思ったの。


根っこにある思いが伝わってないなぁ、と。

「お互いに相手を思いやること」

これが引き継がれてなんだなぁ。と感じたのだ。

亭主関白の行動面だけが引き継がれてしまった世代があって、
察して当たり前から、自己主張の風潮になり
亭主関白自体が「横暴だ」と言われてしまう…のかもしれない。
専門家じゃないけど、そう感じたのだ。

 
 
 


亭主関白でも、
ワンオペ育児でも

結局
「わたしもできないことがあるから、
 できないところはお願いね?」

お互いに思ってるかどうか
なんだと思う。

自分のできるところがある。
自分のできないところもある。
ということは、相手も同じだ。
相手のできるところがある。
相手のできないところがある。

お互いが、

「できないところは補い合えたらいいよね」


思って、
結婚はスタートする人もいるかもしれない。
支え合っていきたいね!って。

でも、
子どもが生まれたり
仕事が変わったり、
いろんなことが起こって
「お前の仕事だろ?」
「あなたの仕事でしょ?」
「当たり前にやってよ」
「見てわかんないの?」
と変わっていく。

「手伝って欲しい」「ここをお願い」と言ったときに
手伝ってくれなかったり
頼れなかったり。
頼らせてもらえなかったり。
頼りにならなかったり。


子を持つ女は強か(したたか)だ。
赤ちゃんや子供の命を守るほうを優先する。
だから、
頼りたいときに頼れないと、1人で頑張るしかないと腹を括る。
でも1人じゃ無理だから、実家やネットなど、いろんなネットワークを駆使して
頼れる人を探す。

優しい妻が消えた、と思うなら、
それは
頼っていい? と近くに来たときに、
拒んだあなたのせい。

しかも、何度も、無意識に拒んだからだ。

ーー
忙しいんだよ。
仕事が立て込んでて。
夜泣き? やめてくれよ。明日の仕事に支障が出るだろ。
言ってくれたらやるよ?
ーー

全部、拒んでるんだよー?

どちらかが、
特権にあぐらをかいて
サービスを忘れた強欲一点張りでは、
組織(家庭)の運営は無理だよ。


わたしは男じゃないから、
男側の気持ちはわからないけど。

昔々に、
一家を支えるだけの仕事をするのは、
かなりのプレッシャーだったと思う。
それをバネにして頑張って、
その意地で仕事をした世代もあるだろう。

でも、今は違う。

男女関係なく仕事をする。
男女関係なく稼ぐのだ。


なのに、
家事と育児は、まだまだ女性に丸投げで、
子供が発熱しても帰るのは女性が多いのだ。

このチラシがいい例だよね。


時代が変わった。
社会が変わった。
と、
時代や社会のせいにするのは簡単だけど、
きっと違うんだよ。


根底の「思いやり」が大事で、
それは「思ってるだけ」じゃ、伝わらない。

俺は口下手だからって逃げたらダメよねぇ。

電車で席を譲るとき、
「譲りたいなぁ」と思って
その人を見てても、
その他大勢の「譲らない人」と同じなんだよ。
さっと立って「どうぞ?」と言ってはじめて相手に伝わるのだ。


亭主関白がひどい制度だと思ってたけど、
思いもある人の【亭主関白】は、全然違ったのだ。
根っこまで、人間力のある人は、
やっぱり違うのだ。

思いやりの上にあって、はじめて成り立つ。
妻を守り、家を守るためにあったものだった。


いろいろ家事をしてくれる特権にあぐらをかいて
思いやりと行動を忘れた強欲一点張りがいたら、組織(家庭)の運営は無理だよなぁ。



と、
利点からも欠点からも学ぶ1日でした。



……結局、人間関係じゃんか

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