おさるの写真家

動物園専門の動物写真家です。休日に首都圏の動物園を中心に、撮影活動をしています。また、…

おさるの写真家

動物園専門の動物写真家です。休日に首都圏の動物園を中心に、撮影活動をしています。また、動物園で撮影を楽しむ写真クラブも主宰。メンバー募集中です!こちらでは、これまでの作品のエピソードや、感じたこと、経験したこと、考えたこと等を綴って行きます。  ※フォトマスターEX(動物)取得。

マガジン

  • フォトコン選出作品集

    動物フォトコンテストで選出された作品を、備忘録としてまとめています。

  • 動物園の思い出

    動物園で撮影した作品を、当時のエピソードを付けてご紹介しています。

  • おさるのエッセイ

    おさるの写真家が、経験したこと・感じたこと・考えたこと・を思うがままに書き綴る随想録です。

最近の記事

【作品紹介25】アヌビスヒヒ@安佐動物公園

フォトコンテスト選出作品25本目は、アヌビスヒヒです。 昨年のゴールデンウィークを利用して、熊本~山口~広島を巡る旅をしました。この連休は天気が悪く、初日から小雨が降ったり止んだり。快晴の日がありませんでしたが、それでも三日目までは何とか撮影をすることができました。 そして四日目の最終日は、広島県の安佐動物公園を訪問。 なんとこの日は朝から土砂降り。プロ野球が中止になる程の雨で、出発前から不安でいっぱいでした。 もちろん雨も想定していたので、雨具等は準備していましたが、

    • 【作品紹介24】ニホンザル@市川市動植物園

      フォトコンテスト選出作品24本目は、ニホンザルです。 千葉県市川市にある動植物園では、毎年のように赤ちゃんが誕生しており、この年も赤ちゃんが誕生。 とても愛くるしい姿を見せてくれました。 ニホンザルの出産シーズンは3月~8月頃で、この写真も8月に撮影。 とても暑い日でしたが、お猿さんたちは活発に動いてくれて、良いシーンに巡り合うことができました。 木々の緑の背景に、赤ちゃんを抱く母親の姿。 そこに雨が降り注ぎ、まるで命がキラキラと輝いているようでした。 後で現像してみ

      • 【動物園の思い出10】ハヤブサ@那須どうぶつ王国

        動物園の思い出10本目は、ハヤブサです。 私が主宰している写真クラブでは、年のイベントとしてたまに地方への遠征を行っています。 2018年は、7月に栃木県の那須どうぶつ王国へ行きました。 参加したメンバーは全員初めての動物園だったので、とにかく一周するつもりで、順番に回って行きました。 初めての場所は状況が解らず、良い写真は撮れない事が多いのですが、やはりこちらでも午前中の撮れ高は悪く、お昼になったのでレストランでランチすることに。 午後はバードパフォーマンスを見に、

        • 【動物園の思い出9】トキ@いしかわ動物園

          動物園の思い出9本目はトキです。 トキという鳥は、日本以外にも多くの種類や仲間が生息しています。 海外のトキは何かしら動物園で見ることができるのですが、日本でお馴染みの薄いピンク色のトキは、石川県のいしかわ動物園でしか見ることができません。 動物園写真家として活動しているからには、一度は見ておきたい。 写真クラブに鳥好きな方が入られたこともあって、その気持ちが強くなり、2019年の7月に、いしかわ動物園に初訪問しました。 自然を再現した立派なトキの展示場。ガラス張りで色

        【作品紹介25】アヌビスヒヒ@安佐動物公園

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        • フォトコン選出作品集
          25本
        • 動物園の思い出
          10本
        • おさるのエッセイ
          1本

        記事

          【動物園の思い出8】アカゲザル@東武動物公園

          動物園の思い出8本目はアカゲザルです。 一見ニホンザルに近いイメージで、よく間違われるお客さんも多いアカゲザル。生息地はアフガニスタン~中国南部あたりです。 展示している動物園はあまり多くなく、サル山のような大規模な展示となると、国内では数園です。 そんなアカゲザルのサル山ですが、立派なものが埼玉県の東武動物公園にあります。 毎年赤ちゃんが誕生し、コザルが元気に遊び回る姿が見られる大好きな場所。小さいですが水場があるので、夏はプール、冬は温泉になり、コザルが泳いだり飛び

          【動物園の思い出8】アカゲザル@東武動物公園

          【動物園の思い出7】ジェフロイクモザル@浜松市動物園

          動物園の思い出7本目は、浜松市動物園のジェフロイクモザルです。 動物を被写体にしていると、その日の動物の気分次第で、良いシーンが撮れたり撮れなかったり。 自分の努力ではどうにもならない事が多いです。 通える動物園であれば再訪すれば良いのですが、遠征となるとそうもいきません。今回の浜松市動物園では、開園からずっと良くない日でした。 訪問したのは2018年の11月24日。晴天で、気温もそれほど低くなく、人も動物も動き回るには気持ちの良い日でした。 それなのに何故か変化がな

          【動物園の思い出7】ジェフロイクモザル@浜松市動物園

          【作品紹介23】クロシロエリマキキツネザル@夢見ヶ崎動物公園

          フォトコンテスト選出作品23本目は、クロシロエリマキキツネザルです。 ちょっと長い名前のお猿さんですが、漢字に変換すると黒白襟巻狐猿。 黒白で、襟巻のような毛を持つ狐のような猿。 見た目そのままな和名です。 マダガスカル島の固有種で、キツネザルの中では最も大型。絶滅危惧種ながら、国内の動物園では比較的多くの動物園で展示されています。 そんなクロシロさんですが、今回ご紹介するのは、川崎市にある夢見ヶ崎動物公園で向き合った子です。 夢見ヶ崎動物公園は、小さな無料の動物園な

          【作品紹介23】クロシロエリマキキツネザル@夢見ヶ崎動物公園

          【作品紹介22】エボシカメレオン@いしかわ動物園

          フォトコンテスト選出作品紹介22本目は、エボシカメレオンです。 カメレオンと言えば、周囲の環境に合わせて色を変化させ、左右別々に動く眼で獲物を見つけ、伸びる舌で捕食するというイメージを持たれている人が多いと思います。 基本的にはその通りなのですが、カメレオンには様々な種類がおり、その数は200種を超えると言われています。 このエボシカメレオンの特徴は、やはり和名の由来にもなっている頭上の烏帽子のような突起。なかなか立派な烏帽子をお持ちです。 それから、カメレオンは基本的

          【作品紹介22】エボシカメレオン@いしかわ動物園

          【作品紹介21】ニホンザル@市川市動植物園

          フォトコンテスト選出作品21本目は、ニホンザルです。 動物園のニホンザルの展示で、「サル山」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。大きな山や砦が設けられた場所にサルの群れを入れ、サルの行動を見せる展示場のことです。 大小規模の違いはありますが、サル山が設けられた動物園は多く、千葉県の市川市動植物園にも、立派なニホンザルのサル山があります。 群れの規模も大きく、毎年のように赤ちゃんが誕生する素晴らしいサル山です。 群れが暮らすサル山は、じゃれ合いだけでなく、ケンカも

          【作品紹介21】ニホンザル@市川市動植物園

          【作品紹介20】チンパンジー@多摩動物公園

          フォトコンテスト選出作品20本目は、チンパンジーです。 毎年参加を続けているJAPAN PHOTOコンテスト。 春夏と秋冬で審査員の先生が代わるようになり、2020年も秋冬担当の清水哲朗さんに、こちらの作品を選出していただきました。 チンパンジーの食事時間のワンシーンです。上から投げ落とされるごはんを、お母さんが手を挙げて要求しています。 口にタマネギをくわえてもなお、要求しているのは子供の分? いや、皆より栄養を摂ってお乳を出さないといけないからかも…そんなことを考えな

          【作品紹介20】チンパンジー@多摩動物公園

          【作品紹介19】カリフォルニアアシカ@いしかわ動物園

          フォトコンテスト選出作品紹介19本目は、カリフォルニアアシカです。 2019年の夏。北信越地方へ遠征をしました。 初めは石川県へ行き、その後、富山~長野と南下するルートです。 石川県と言えば能美市のいしかわ動物園。初訪問です。 東京からだと、始発の新幹線に乗っても開園には間に合わず、到着したのは10時半くらいでした。 動物園のホームページであらかじめ予習をしておいたので、問題なく入園すると、まず「アシカ・アザラシたちのうみ」が目に飛び込んできました。 リニューアルされて

          【作品紹介19】カリフォルニアアシカ@いしかわ動物園

          【作品紹介18】シロテテナガザル@ときわ動物園

          フォトコンテスト選出作品18本目は、シロテテナガザルです。 2019年のGWを利用して、ハヌマンラングールというお猿さんに会いに、山口県のときわ動物園に行きました。 事前の情報では、ときわ動物園は猿の展示が素晴らしく、お目当てのハヌマンラングール以外にも、たくさんのお猿さんがイキイキと暮らしているとの事。 初訪問の私は、とても楽しみにしていた遠征でした。 しかしながら、訪問した2日間は悲しいことに両日雨。 お猿さんは濡れることを嫌う子が多く、寝室に戻ってしまう子や、雨宿

          【作品紹介18】シロテテナガザル@ときわ動物園

          【作品紹介17】オタリア@江戸川区自然動物園

          フォトコンテスト選出作品17本目は、オタリアです。 毎年参加を続けている江戸川区自然動物園のフォトコンテスト。 2019年も、もちろん応募しました。審査員は動物写真家の内山晟さんです。 今回で参加5年目。毎年一年分のストックを振り返りながら、当時の状況を思い出し、タイトルとキャプションを考えます。 この頃になると、コツと言うか勘みたいなものが養われてきて、セレクト作業が随分と楽になってきました。 私の場合、写真を見てすぐにタイトルが思い浮かぶと、選出確率が非常に高いです

          【作品紹介17】オタリア@江戸川区自然動物園

          【作品紹介16】ニホンザル@茶臼山動物園

          フォトコンテスト選出作品16本目は、ニホンザルです。 毎年参加を続けている、カメラのキタムラさんのJAPAN PHOTOコンテスト。 2017年になり、私が応募している部門が、ネイチャー・生き物部門に変更になりました。 これに伴い審査員の先生が2名になり、年2回(春夏と秋冬)開催のうち、春夏を米 美知子さん、秋冬を清水哲朗さんが担当される事になりました。 だからと言って、入賞目当てに先生の好みに合わせるような事はせず、あくまでも自分らしくは変わらずですが。 では、今回の

          【作品紹介16】ニホンザル@茶臼山動物園

          【体験記】フォトマスター検定受験から合格まで

          仕事や趣味で、写真に関わっている方なら、フォトマスター検定(あるいはフォト検)という言葉を一度は耳にしたことがあるかもしれません。あの写真やカメラの知識の検定ですね。 ※ご存知ない方は、こちらでご確認ください。 私もこの検定の存在は知っていたのですが、休日は撮影で忙しく、受けようなんて考えたこともありませんでした。 そもそも勉強する時間がない生活でしたし、必要性も感じていなかったので、自分には無関係な資格だと思い込んでいたのです。 しかしながら、そんな私があるきっかけで

          【体験記】フォトマスター検定受験から合格まで

          【作品紹介15】フクロテナガザル@千葉市動物公園

          フォトコンテスト選出作品紹介15本目は、フクロテナガザルです。 2017年に初めて参加し、入賞した千葉市動物公園のフォトコンテスト。表彰式後に「来年もよろしく!」との事でしたので、翌年も応募させていただきました。 前回の結果はこちら。 さて、こちらのフォトコンテストですが、全日本写真連盟の千葉県本部が主催するもので、「動物公園の四季写真コンテスト」と銘打ち、通常の順位以外に春夏秋冬にまつわる各賞が設けられています。 今回は応募作品をセレクトしている中で、桜の背景の作品

          【作品紹介15】フクロテナガザル@千葉市動物公園