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【動物園の思い出2】スマトラオランウータン@市川市動植物園

千葉県の市川市動植物園(以下、市川ZOO)に、スマトラオランウータンの第3子が、2018年2月24日に誕生しました。名前は投票で「ポポ」と命名されました。タンポポの「ポポ」です。可愛い名前ですよね。

そんな市川ZOOは私のホームグラウンド。バイクまたは車で30分くらいで行けますので、ポポが誕生してからというもの、成長記録を残そうと毎週のように通いました。完全な親バカ気取りです。

それから一年が過ぎた2019年。私が主宰する写真クラブで、グループ展を開く話が持ち上がりました。市川ZOOで撮影した写真を一人5点ずつ展示して、市川ZOOの集客に繋げようという企画です。

場所はJR市川駅前の図書館のギャラリーで、期間は約一ヶ月。私はメンバーからの要望もあり、オランウータンを担当することになりました。

丁度ポポの成長記録を撮っている最中でしたし、その中からセレクトすれば5点はすぐに決められると、初めは安易に考えていましたが、オランウータンは家族であることが気になり始めました。

市川ZOOのオランウータンは、お父さん(イーバン)、お母さん(スーミー)、長男(ウータン、※豊橋総合動植物公園へ婿入り)、長女(リリー)、次女(ポポ)の構成で、現在長男以外が元気に暮らしているのです。

全部可愛い盛りのポポの写真にすれば、大きな反響が期待できることは明らかで、市川ZOOの集客という展示の目的からもベストな選択だったと思います。

しかしながら、市川ZOOのオランウータンをお伝えするのに、本当にポポの成長記録だけで良いのかな?それでは市川ZOOのオランウータンをお伝えしたことにはならないのでは?そんな気持ちも強くあり、非常に悩みました。

そして、私が出した結論。

オランウータンは家族でなければならない。

市川ZOOのオランウータンは、4歳半で来園したイーバンとスーミーという男の子と女の子から生まれた純粋な家族であること。
これは絶対にお伝えしたい。

※来園当時のエピソードはこちらをご覧ください。

それから私は、長男以外の全員の写真のセレクトを始めました。各々の個性が感じられる写真を一枚ずつで4枚、そしてメインにスーミーとポポの母娘写真で計5枚。

一生懸命ストックの中から選び出し、レタッチして作品に仕上げました。タイトルはちびっ子向けに漢字を用いず、ひらがなとカタカナ表記にしました。

やはり動物園はちびっ子の成長の場所ですから、全員のことを知ってもらい、市川ZOOに行ってみたい!と思ってもらえる展示にしたいと考えたのです。ちびっ子には親御さんも同伴しますから、来園者倍増にも繋がりますし。

まぁ、そんなこだわりには、誰も気付いていなかったかもしれませんが、ちびっ子には伝わったみたいです。

※グループ展の来園者ノートから抜粋

来場者ノート002

あき…ちゃんと、うたなちゃん!ありがとうござるます🐵
涙が止まりません!

そんな思い出のグループ展でしたが、こちらのスーミーとポポのメイン写真は、グループ展のポスターにもなりました。

オランウータン01


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