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五島長崎の旅④福江島から長崎市内へ

さようなら五島列島


ホテルの窓から福江港を望む。この日の天気予報は曇時々晴れ。

部屋の窓から福江港を見下ろす

前日の福江島の観光は終始小雨と残念だったが、旅に出る前の予報は期間中全て雨マークだったので良しとしたい。まずはホテルの朝食バイキングで腹ごしらえ。

ホテルの朝食バイキング

福江港ターミナルで船の出港を待つ間、お土産を物色する。

福江港ターミナル

福江島出身の川口春奈さんのYouTubeチャンネル「はーちゃんねる」で、彼女が紹介していたここ福江島ターミナルにある浜口水産の揚げかまぼこ。バラモン揚げをお土産に購入し、宅急便で発送の手続きをする。

福江港ターミナル内の浜口水産
(写真撮り忘れ、ホームページより)
長崎港へのジェットフォイル

前日若松港から福江島に向かう際にも寄港した奈留島に、このジェットフォイルも経由しながら長崎港に向かう。窓から見る奈留島。ユーミンが作った校歌の歌碑のある奈留高校はあの辺かな?と港から眺める。きっとこの島にも沢山魅力はあるのだろう。

朝日が雲の隙間からふりそそぐ

1日目の長崎港から有川港へ向かう高速船乗船時とは打って変わり、ジェットフォイルはなめらかに海を進む。ほとんど揺れずに長崎港に到着。

長崎港に到着。素敵な船旅でした

長崎市内観光のスタート

ここ長崎港ターミナルのコインロッカーに旅の荷物を預け、長崎市内の観光の始まりだ。まずは路線バスで稲佐山ロープウェイの出発駅のある神社前へ行く。

ロープウェイ乗り場のある淵神社

そこからガラス張りの眺めの良いロープウェイで山頂駅に向かう。

ロープウェイからの素晴らしい眺め

山頂駅からは徒歩で3分ほどにある展望台に到着。エレベーターで屋上まで上がる。目の前に広がる長崎市内。

眼科に広がる長崎市内

右にぐるりと回ると長崎港。空にはちぎれた雲も広がるが晴れ間はやはり気持ちがいい。2日間曇や雨だったから余計だ。遠くに端島(軍艦島)が見える。

中央より少し左奥に軍艦島が見える

屋上にいた他のお客さんは、「軍艦島クルーズに行きたかったが前々日、前日と欠航で、本日は予約がいっぱいで行けなかった」と嘆く。せめて稲佐山からでも見られたらと展望台に来たという。翌日に控えた私の予約は無事に出港し、上陸出来るのであろうか。快晴で澄んだ空だと遠くに五島列島も望めると言う。心の中で蔵元に手を振る。反対側には大村湾も眺められる。ロープウェイで下山し再びバスに乗車。向かうは市街地へ。思案橋停留所からすぐのトルコライス発祥の店ツル茶んだ。

トルコライス発祥のツル茶ん

私は昔ながらのトルコライスを、友達はシーフードトルコを注文。ワンプレートでの食事を提供する元祖であろうお店。そういえばトルコライスをオーダーするのも生まれて初めてだ。ツル茶んの店内は色紙や写真でいっぱい。ピラフにトンカツが乗り、カレーがかけられ、サラダとスパゲッティが盛り付けられたボリューム満点の昼食だ。

昔ながらのトルコライス
シーフードトルコ

ランタンフェスティバルを目前に控えた眼鏡橋や新地中華街はとても華やかだ。

賑わう眼鏡橋
新地中華街

出島へは入場・見学せず、再現された出島の模型を外から眺めるだけとした。

出島の模型

長崎港ターミナルに戻り荷物をピックアップ。大波止停留所にて、ひと足先に帰る友との別れだ。旅の途中、彼に話したことがある。一緒に旅をするには、気心知れた仲であることは大切かも知れないが、それよりも旅の目的、楽しみ方が一緒なのが一番大事であろうと言う持論を伝えた。キレイな景色が好きだったり、神社仏閣が好きだったり、美味しいものを楽しんだり、ホテルライフを満喫したり、旅のスタイルは様々、人それぞれ。彼と意気投合出来たのはこの旅を大成功に導けた最大の要因だ。旅に誘ってくれて、楽しく盛り上げてくれて、素晴らしい、美味しいを共有してくれて、本当にありがとうと言いたい。空港行きのリムジンバスの窓の向こうの彼に手を振る。

空港行きリムジンバス

稲佐山に2回も登る理由

ここからは私の一人旅のスタートだ。この日宿泊する稲佐山の中腹に位置する稲佐山温泉ホテルアマンディの送迎バスが、今ここいる大波止まで迎えに来てくれる。しかしホテルにチェックインする訳ではなく、ホテル近くのバス停留所で降ろしてもらい、荷物をホテルまで運んでもらうのだ。そんなわがままを聞いてもらうのは、もう一度稲佐山展望台に向かいたいからだ。ホテル近くの停留所で送迎バスを降り、5分後に来る路線バスで稲佐山駐車場停留所へ向かう。

スロープカー中腹駅

ここから今度はスロープカーと言うケーブルカーのような乗り物で稲佐山展望台へ向かう。

スロープカー

こちらもロープウェイ同様全面ガラス張りの車両。眼下には鹿や猿がいる小さな動物園を車窓で楽しみながら山頂駅に到着。

鹿たち

屋上展望台には夕暮れ前にたどり着けた。昼間に一度来た稲佐山展望台に再び来たのには、私の趣味の一つ、360度のパノラマ写真が撮影出来るRICOHのTHETAと言うカメラで景色を撮影するためだ。昼間、夕方、夜景と景色の移り変わりを撮影し楽しみたかった。

東シナ海に夕陽が沈む
夕暮れの長崎市内

1月なので展望台は寒い。数枚撮影し、ガラス張りの室内で時間を潰し、時間の移り変わりを撮影することと数十枚。満足いく写真が撮れた。これを帰宅したらグーグルマップにストリートビューとして投稿するのだ。本来なら店内を一歩一歩歩くように投稿するのだが、時間の移り変わりを表現してみたかった。一歩歩き出すと時間が変わり段々夜景へと変わる。こんな工夫を施したかった。完成したストリートビューは下記リンクからご覧頂きたい。

稲佐山山頂展望台からの時間の移り変わり

夜のお楽しみ

ロープウェイで再び下山し、向かうは住宅街にある居酒屋「繁盛」。旅人が行くようなキャッチーなお店ではなく、自分の営む店のような地元密着の地味なお店だ。

居酒屋 繁盛

ここを事前に選んだのには訳がある。稲佐山から下りてきて、なるべく近くで地元の方に愛されているようなお店で晩酌をしたかった。観光客向けやチェーン店ではなくて。
グーグルマップで見つけたこの店の名物に、私の店で提供している長芋ステーキ(長芋を擦り下ろして鉄板で焼く)に似た山芋ステーキの写真を見つけた。よし!ここだ!いわゆる食べ比べが出来ると。
優しそうな店主や女将さんに、そのことはまだ言わず、生ビールとイカ刺しで晩酌スタートだ。

やっぱり最初は生ビール!
イカの刺身

1日の疲れ、喉の乾きを癒やしたあとはいよいよ芋焼酎の水割りと山芋ステーキにご対面だ。

山芋ステーキと芋焼酎

摺りおろした山芋に卵、しいたけ、刻み玉ねぎが入っている。油をひいた鉄板で焼き上げ最後に刻み海苔が乗る。うん旨い。うちの味とはかなり違う。うちのは長芋に卵を混ぜ、バターをひいた鉄板に入れたら醤油、鰹節、焼き上がりに刻みのりだ。どっちも旨い。

写真を並べて店主にお見せしてみた

ここで店主や女将さんにこれを食べに来た理由を説明する。そして自分も居酒屋を経営していることも。同業者としての苦労話など楽しく交流が出来た。魚のすり身フライで更に芋焼酎を流し込む。店内のストリートビューを撮影させてもらう。締めに味噌汁をご馳走になりお店をあとにする。

繁盛のストリートビュー

https://maps.app.goo.gl/1EUX2TuTrpp24kQu9

路線バスにて稲佐山温泉ホテルアマンディに到着。

稲佐山温泉ホテルアマンディ

客室に着いて、1日の予定を無事にこなしホッとする。さて!ひとっ風呂浴びよう。その前に洗濯だ!
大浴場へ行くには、フロント階を境に客室に向かうエレベーターと大浴場に向うエレベーターと分かれているので、客室から大浴場に行くには乗り継がなくてはならない。

ここで小さな事件が発生

3日間分の洗濯をしようと大浴場のフロアまで行く。洗濯石鹸を現金で払わなければならないのに気づき、部屋へ。部屋から千円札を持ってフロントに行き両替。そして洗濯スタート。洗濯を待つ間に入浴をしようとしたら大浴場へのリストバンド型のカギを部屋に置いてきたことに気づき戻る。その際にスマホが手元にないことに気づき、2台持ちしているもう一つのスマホで鳴らしてみるも部屋はない。先程寄った居酒屋かと電話してみるが、置いてってないよと。Androidのスマホを探すアプリではこのホテルにあると表示。アプリで音を鳴らしてみるも部屋の中では鳴らない。あっ!洗濯室かと思い向う。

・・・あった。2台の洗濯機の間に落ちていた。ホッとした。防水機能があるとはいえ、洗濯してしまってなくて良かった。部屋から入浴するまで30分近く無駄にしてしまった。しかも何回エレベーターに乗っただろう。数えてみたらここまで10回だ。自らのおっちょこちょいに呆れる。おっちょこちょいが出たのは、お酒に酔ったのもあるし、船旅やらバス乗り継ぎやら過密スケジュールを無事にこなせたと気持ちが緩んだのもあるだろう。ようやくの入浴だ。1日目はシャワー、2日目は部屋のバスタブ、3日目にして大浴場。とっても気持ちがいい。そしてここは稲佐山温泉だ。露天風呂からは長崎市内の夜景も楽しめる。最終日に向けて旅の疲れを癒やせた。入浴後、洗濯物を乾燥機に入れて部屋に戻る。しかし乾燥が終わる夜中に、下まで取りに行く元気はもう残ってはいなかった。


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