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五島長崎の旅②長崎港から有川へ

迎えた出発当日

駅まで妻に送ってもらい羽田空港にて友と待ち合わせる。お互いに万全な体調だ。長崎ー五島間の船。朝イチの便は欠航だったらしいが、その後は運行するとの知らせ。
今回の旅の翼はソラシドエア。出発ターミナルからバスで駐機場に向う。

ソラシドエアで長崎空港へ

右窓側に座るが、一面雲に覆われ富士山を望むことは出来なかった。いや、もしくは富士山の真上を通過したのかも知れない。

雲が多めの山梨県あたり

少し睡眠をとる。遠足の前の日といった感じで少々寝不足だ。飛行機は定刻通りに長崎空港に到着し、そこからはリムジンバスで長崎市内へ向う。下車場所は大波止。五島列島へ向かう船の長崎港ターミナルがある場所だ。

長崎港ターミナル

ここから高速船で1時間45分の船旅。長崎湾内は穏やかな波も、湾の外に出ると白波が立ち、船が上下する。

女神大橋をくぐる

これはヤバいと慌てて酔止めを飲もうにも水が手元になかった。ちょっと前に飲み干してしまっていたのだ。なんとか唾液をためて薬を飲み込む。そして寝る。船に弱い私はなんとか急場をしのいだ。
雨が止んだ新上五島有川。迎えに来ていた五島灘酒造の蔵元は、手製のウェルカムボードを用意して待つ。どこかのレンタカー会社のようなロゴ。わざと友の名前を一文字間違えてウケを狙うお茶目さ。クジラの形をしたターミナルビルから蔵元の車で観光が始まる。

有川ターミナル前のクジラのモニュメント

有川港から1日目の観光

まずは腹ごしらえと、名物五島うどんが食べられる「とらや」さんに案内される。

島dining とらや

お店オススメの海鮮丼と五島うどんのセットを注文。クロ(メジナ)の炙り、ヒラマサ、まぐろの乗った海鮮丼。炙った風味がバツグンのクロ。これは今でも記憶に残る。そして初めて食べる五島うどん。想像よりもコシのある食感。そしてそれを包み込むあご出汁がたまらない。まだ到着したばかりなのに、ここのうどんはお土産決定だ。

五島うどんと海鮮丼のセット

そして私の趣味であるインドアストリートビューの撮影をさせてもらう。360度カメラTHETAで撮影した写真をスマホで編集しグーグルマップに登録する。

島diningとらやのインドアストリートビュー

車中で蔵元に「我が家で使っている塩は五島列島の塩だったんです」と伝えると、どこの塩ですか?と言うので妻に連絡してみる。(株)やがためと言う会社の塩でしたと。
向かうは、「男はつらいよ寅次郎恋愛塾」で登場する青砂ヶ浦教会。レンガ造りのなんとも趣のある教会だ。映画に登場する美しい樋口可南子さんを思い出す。

レンガ作りが美しい青砂ヶ浦教会

次に向かうは上五島島北西部にある岬、矢堅目(やがため)。尖った三角の岬がある景勝地だ。出川哲朗の充電させてもらえませんか?ではゴール地点であった。

なんとも雄々しい矢堅目(やがため)

すると矢堅目へ向かう道を真っ直ぐ行かず、蔵元はハンドルを右に切る。きっと絶景とは近くで見るよりも地元の人ならではのビューポイントなのだなぁと思ったが、それだけではなかった。我が家で使う塩、(株)やがための店舗へ案内してくれたのだった。そこの社長さんにも会えた。

道の駅ならず、矢堅目の駅

私と同世代だろうか、彼も私も地元の消防団に属している繋がりはとても嬉しい。ヤマザキや成城石井など数々の有名企業に卸している知る人ぞ知る五島の塩業者だった。蔵元とも太い繋がりがあり、先ほどのとらやさん同様、地元の産業を盛り立てる絆が垣間見れた。ここでは塩ソフトクリームを頂く。ほんのり塩の塩っぱさを感じる美味しいソフトクリームだ。

塩ソフトクリーム

次の目的地に向う途中、「舞い上がれ」で主人公が幼少期に磯場で転ぶシーンのロケ地である海岸を横切り、車は東へと進む。有川港のガソリンスタンドに寄った際に、以前私の店に通ってくれてた新上五島出身のお客さんに電話をしてみた。以前メールでは連絡がつかなかったが直接電話だ。これでダメなら諦めるしかない。すると

「○さん、こんにちは」

「あれ!△△さん。どうしました?」

「実は今、有川に来てまして」

「はい?!」

「五島灘酒造の蔵元と知り合い、五島列島に来ちゃいました」

「えっ?・・・え〜!ホントですか!ちなみに今夜の予定は?」

「蔵元と一緒に飲みますよ」

「私もそこにお邪魔していいですか?」

「もちろん!それを望んで電話しました」

といった流れで、私の店のお客さんとの再会の場が設けられた。

龍馬ゆかりの広場に着く。坂本龍馬が海へ向かい手を合わせている。同士たちを乗せた船の転覆により、仲間を失った竜馬の鎮魂の思いの姿を銅像として建ててあるのだと。同じような銅像が有川港フェリーターミナルにもあった。

坂本龍馬ゆかりの広場

橋で陸続きとなっている頭ヶ島。ここには世界文化遺産の登録となった石造りの頭ヶ島天主堂がある。石造りも見事ながら内部からのステンドグラスがまた美しい。

頭ヶ島天主堂

ここのすぐ近くにある白浜窯アンジュさんにてショッピング。釉薬ゆうやく(うわぐすり)を使わない松や椿、りんごの木の灰を使用した焼き方で、それぞれの木の灰で特徴ある異なる色になるそうだ。

白浜窯アンジュさんの美しき陶器たち

映画の中で寅さんが五島に上陸したポイントの設定の太田郷を尋ねる。今も残る港の景色に自分たちも同じポーズをとって重ねてみる。寅さんとポンシュウ。映画の中ではこのあと教会で仲たがいをするが、エンディングではやはり気になるのか再び教会を訪れる寅さん。神父の元で改心するポンシュウも微笑ましい。

今も変わらない太田郷

酒蔵見学

そしてこの旅のメインイベント。五島灘酒造の工場見学だ。

米麹となる米を炊く
さつまいもを蒸す

美味しさの秘密、情熱、研究そして製品を送り出す姿勢。麹米の浸水、炊き、麹菌の種付け、醪の発酵。そこに厳選された芋を洗い、蒸し、粉砕して醪と合わせアルコール発酵を促す。蒸留しアルコールの高い濃度の芋焼酎が完成したら加水して貯蔵。そんな美味しい芋焼酎が生まれる流れをiPadで動画を交えながら説明してくれる。

蒸したさつまいもを粉砕する

今も蔵には出荷を待つ焼酎が眠っていた。その焼酎たちと再会するのも今後の楽しみだ。

見よ!この濁り!
今夜飲む五島灘紅さつま新焼酎にラベルを貼る

バーチャル工場見学はこちらから

出会いと再会を祝してかんぱ~い!

今夜のお宿、びじねすし喜にチェックイン。寅さんの映画ではパチンコ店だったところだ。

なるほど同じ建物だ

部屋に荷物を置き、別棟の潦り茶屋 し喜(たまりじゃや しき)に移動。私の店のお客さんはすでに来ていた。

潦り茶屋 し喜

こんな再会は最高に楽しい。嬉しい。蔵元、友、再会の彼、私と4人の宴がスタートした。生ビールのあとは、先ほど五島灘酒造でラベルを貼ったばかりの新酒をお湯割りで飲む。しかもこっそり頭ヶ島のアンジュさんで蔵元が買ってくれてた酒器で、蔵元自らが飲み頃の温度を調節し、焼酎とお湯の割合を計り1杯1杯作ってくれる。この上ない飲み方だ。

白浜窯アンジュさんの陶器でお湯割り

五島灘で捕れた極上の刺身盛り合わせは、もうサイコー!この上ない!

手前に鎮座するのはクジラ。いかやマグロ、ヒラマサ、アジなどが並ぶ

五島名物かっとっぽとは、ハコフグの身や骨を取り除いた体を器にし、ここに味噌で味付けした身を詰め込み焼き上げた酒の肴にぴったりの郷土料理だ。

五島名物 かっとっぽ

串焼きや豚の軟骨などでお酒はグングン進む。

とん珍かん(豚のなんこつ)

締めはやっぱり五島うどんの地獄焚き。讃岐うどんで言うところの釜揚げを卓上コンロでグツグツしているのを、つけダレに移して食べる。溶き卵にタレを入れて食べる食べ方もまたいい。

五島うどんの地獄焚き

五島の旨いものを堪能し、みんなで記念撮影。360度カメラTHETAでパシャリ。下のリンクを開いてグーグルマップに載せた写真を指で動かして見て欲しい。楽しそうな雰囲気が伝わるであろうか。

https://maps.app.goo.gl/5DYZ6cdm5ySkwvYj9

勢いついた我々は向かいにあるスナックエリーゼへ。ここのママさんは、今回再会したした五島在住のお客さんの同級生が営んでおり、そんな繋がりにも驚く。

スナックエリーゼ

久しぶりのカラオケ。何曲か歌ったかはあまり覚えていないけど、私がハタチくらいの頃の飲み仲間だった先輩がよく歌っていた「長崎の夜はむらさき」に初めて挑戦してみた。そして長崎と言えば私の中では福山雅治よりもさだまさし。「道化師のソネット」も初めて歌ったのを覚えている。みんなの笑い声。とってもとっても楽しい宴だった。二日酔いも気にせず久しぶりに沢山飲んだ。それでもベッドに倒れることなくシャワーを浴びて就寝した。


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