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五島長崎の旅①五島への旅に出るまで

旅に出るきっかけの宴

五島列島への旅に導かれるきっかけとなった友達たちとの宴。それは旅から13ヶ月前。友から、ぜひ紹介したい銘柄があると五島灘酒造の芋焼酎がテーブルに並べられる。会場となった友達の家。美味しいおつまみがズラッと並べられ忘年会がスタートした。3種類の楽しい飲み比べ。

五島灘 紅さつま新焼酎

そこにオンラインで蔵元も参加してもらった。酒造りへの情熱を伺う。

五島灘 黒麹 新焼酎

造り手の気持ちを聴きながら飲む酒は、なんと楽しいことだろう。

五島灘 明治之芋

これら芋焼酎を購入出来る横浜中華街の一石屋酒店を紹介され、後日この酒屋を訪れると、そこは偶然にも私の友達の親戚が営むお店だった。

横浜・中華街にある一石屋酒店

宴の飲み残しの一升瓶を自分の店に持ち帰り、アルバイトさん見せると「マスター!その芋焼酎、美味しいんですよって私が以前プレゼントしたことあるじゃないですか!」と言われ、過去に飲んでいたことがあるのをすっかり忘れていて、恥ずかしい思いをした。

旅への誘い

それから約1年が過ぎ、先の宴で五島灘酒造を紹介してくれた友が「一緒に五島灘酒造に行きませんか?」と私を誘う。その時に即答は出来なかったが、こんな機会はもうないだろうと家族に相談し、係る費用を計算し決断を下した。2023年1月14日に旅に出る計画だ。

旅の骨格作り

五島灘酒造は新上五島町(中野島と若松島、そしてその周辺の島)にあり、そこまでのルートは、①飛行機+飛行機+船、②飛行機+バス+船、③飛行機+夜行フェリーの3通りだ。その中でも早く安く乗換も簡単に行きたいと蔵元にアドバイスをもらい、②のルートに決めた。出発2ヶ月前だったので、航空券、ホテル、レンタカーなど早割で安く予約出来た。

寅さん 舞ちゃん 哲ちゃん

  はーちゃん いいいじゅー

焼酎蔵を見学し蔵元と酒を酌み交わすのが最大の目的だが、五島列島を可能な限り楽しみたい。一番人口の多い福江島も楽しみたい。そこで以前観たことがある「男はつらいよ寅次郎恋愛塾」を改めて見返して見る。オープニングでは長野県上田市の別所線、ある駅のホームでうたた寝する寅さんから始まる。この後五島列島へ旅する訳だが、偶然にも私はこの駅を五島へ旅するふた月前に旅していたのだ。まさに寅さんと同じルートで旅をすることとなる。
画面に映し出させる中野島を旅する寅さんをスマホで写し、蔵元とメールで盛り上がる。偶然にも、幼い頃の蔵元もこの映画にちょこっと映っていると言う。画面に映るパチンコ店は今、蔵元のお母さんが経営するビジネスホテルになっていて、その宿を私達のために予約してくれていると言う。
現在放送中のNHK連続テレビ小説「舞い上がれ」の舞台でもある五島列島の美しい景色も見てみたい。
出川哲朗の「充電させてもらえませんか」で見た美しい海も見てみたい。
福江島出身の川口春奈さんのYouTubeチャンネル「はーちゃんねる」も観た。
NHKBS「いいいじゅー」で放送された福江島の「ブーケガルニ」にも行ってみたい。その他五島列島を案内するサイトやグーグルマップ等の口コミを調べまくった。

再会を願う

コロナ禍になるまで私の店に来てくれていた新上五島町から単身赴任で横浜に来ていた常連さんにも会いたい。元気しているだろうかな?ここ何年もいらっしゃらないから五島に戻られているかな?と、メールで五島に向かうことを連絡するも何か上手く連絡が繋がらない。この方のプロフィールを蔵元に伝えると、蔵元のお母さんの知り合いだというなんともびっくりな関係。もしかしたら現地で会えるかもと淡い期待を胸に秘めた。

軍艦島への思い

そしてせっかくここまで行くのだから、長崎市内を素通りするのはもったいない。以前添乗員として長崎を旅した時には、悪天候で長崎空港には着陸出来ず、福岡空港から博多へ、そして特急で長崎へ向うという苦労した思い出もある。その時は予定していた観光も箸折って行程を進めたので、のんびり長崎市内を見ていなかった。ましてやその時は仕事でだ。これはきっといい機会になるなぁと、友との二人旅の予定から私一人だけもう一泊して長崎市内観光をすることに決めた。
長崎市内を観光するのならどこへ行こう。ふと以前行ってみたいと思っていた軍艦島のことを思い出した。クルーズを催行する会社は4つ。調べると3つは冬の閑散期に船のメンテナンスをするために休業していて、残りのひとつしかない。このシーマン商会は、ひと月前からの予約開始。指折り数えて開始日に予約した。

旅の試練

旅を組み立てていくのは、とっても得意な元旅行会社勤務の私。手配、移動手段の検討、美味しいお店のリサーチ。そして幸運にも全国旅行支援が年明け後に再開され、航空券の早割りと共に更に安く旅が出来ることの喜び。私の脳内は、ひと足早く五島列島に到着していた。
しかし、出発日までのカウントダウンをしていく中で不安が増していった。2週間前の予報では雨。それがどんどん悪くなり、雷雨だったり土砂降りの予報と変化していった。

毎日毎日天気予報とにらめっこ

天気予報を何度も何度もチェックした。そして旅の前日に脳内は横浜に引き戻された。蔵元からのメールで、波が高く長崎ー有川航路を含む多くの便が欠航している。だけど恐らく明日は大丈夫ではないかなぁと連絡をもらうが不安でいっぱいとなる。

きっと大丈夫!私達はツイていると言い聞かせた。


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