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そろそろ「一夫一婦制」はオワコン

「家族が一番大事」という価値観は根強いけれど、家族を一番大事にしようとした結果、幸せになれる人は限られています。なぜなら、「家族が好きで一緒にいることが幸せ!」という人もいれば、「家族と合わなくて、一緒にいると苦しい!」という人もいるからです。

家族は幸福の装置にもなれば地獄システムにもなる

「男女が恋に落ちて結ばれて、子どもが生まれ、そうして家族を持つことが幸せ」というのは、数ある幸福のバリエーションの1パターンでしかなく、それにフィットする人は、本当はすご〜く限られているのではないでしょうか。

ロマンチックラブイデオロギーと呼ばれるこうした価値観は、愛と性的関係、子どもを産み育てることを「結婚」という1パッケージにまとめてしまいます。

育児も介護もセックスも1セット?

現在、日本の「家族」への要求は、大変大きなものがあります。同居、お金を稼ぎ持ち帰る、育児、介護、情緒的安定、夫婦間の独占的な性関係などなど、らーめんで言えば「全部のせ!」状態のてんこもり。

でも、先ほど述べたように、家族制度にフィットする人もいればいない人もいて、結婚しない人が増え続けていることは後者が増え続けることを示しています。

「一夫一婦制」などは「検討の余地のない大前提」のように位置付けられていますが、例えば多夫多妻の方がいいかもというような議論ではなく、一夫一婦制による弊害が何で、それをどう補うのかということは、建前の後ろに隠れずにそろそろちゃんと議論する必要がありそうです。

恋愛ドラマはドーピング薬かも

それなのに、映画もドラマも漫画もJ-POPも、「恋愛って素晴らしい!」「家族って素晴らしい!」とロマンチックラブイデオロギー礼賛のコンテンツばかり。

もしかすると、「家族」をやり続けることに疲れた人が、

「いや、家族が大事なんだ、家族が大事なんだ、家族が大事なんだ(逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…)」

と負けそうな時に、情緒的ドーピングとしてこうしたコンテンツが消費されているのかもしれません。

いずれにしても、一夫一妻制も家族制度も、一度疑っていい時期なのは確かです。

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