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なんと一夫多妻制!「おしどり夫婦」もアップデートの予感

ネットニュースで「芸能界一のおしどり夫婦と言われる◯◯と◯◯は…」みたいな文章を見かけました。「おしどり夫婦」っていう言葉、なんだか古くさいなぁとまず思ったのですが、なぜそんな言い方をするのかと思って調べてみたら、衝撃の結果が…!

これからのおしどり夫婦は、大幅にアップデートされるかもしれません。

おしどりは一夫多妻制(乱婚)らしい

おしどりは、つがいのまま生涯連れ添うのかと思っていたのですが、実際の生態は違いました。翌年には別の相手を見つけるということで、一夫多妻制とか乱婚と言った方が正しそう。

それなのになぜ…と思ったら、「鴛鴦之契(えんおうのちぎり)」に由来していることが分かりました。なかなかおどろおどろしいのです。

中国戦国時代、宋の康王の臣下であった韓憑が妻を王に奪われ、憤激のあまり、葬ってくれと遺書を残して自殺した。妻もまた葬ってくれと遺書を残して自殺した。王はわざと離れ離れに向かい合わせて墓を作ったところ、一晩で梓の木が両方の墓から生え、十日もすると枝が連なり根がからみあい、雌雄のオシドリが棲すみついて悲しい声で鳴いていたという。

(出典は下記goo辞書)

やがて落とすつもりで「おしどり夫婦」と…

メディアがよく使っている「おしどり夫婦」という言葉、調べてみると、ちょっと使い方にせっそうがないように思えました。

実態はよくわからず意味も曖昧だけど、「おしどり夫婦」と言っておけば無知な読者はふ〜んと思うだろう──と思っているのかどうかは分かりませんが、他にもっと適切な表現があるはずです。
「おしどり夫婦」と言って持ち上げておけば、不倫だと離婚だののニュースバリューも高くなりますからね。下品な世界です。

とはいえ、現実の「おしどり」は、日本社会で崩壊しつつある家族制度のはるか先をいっている様子。「おしどり夫婦」という概念も、それに合わせてアップデートした方がいいかもしれませんね。「あの人たち、おしどり夫婦なんですって」「まぁ、すごいわね…」みたいな。

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