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【岡山県】招き猫美術館

縁起を巡る旅「めでたび」の概要はこちら。

幸せを招く招き猫。誰もが一度はその姿を目にしたことがあるだろう。その姿は多種多様で、どの猫も愛くるしい。
そんな縁起物界のアイドル八百匹以上が一堂に会する美術館がある。岡山県で一番高い山の中腹にある招き猫美術館だ。

鈴の形がドラえもん

「吉兆門」と書かれた門をくぐると招き猫地蔵がお出迎え。招き猫にお参りする初体験を終えてから美術館に入る。
受付のお姉さんは「ここが岡山で一番キマる場所です」と教えてくれた。これは期待が高まる。

猫の背景に「寿」

展示室に入って早速私の招き猫への概念が変わった。招き猫は右手でお金を招き、左手で人を招く。あるいは両手を上げて、その両方を招くものだと思っていた。
この写真の猫は雲らしきものを持って両手がふさがっている。
もしや雲は「うん」と読み、うん(運)をつかむ猫ということだろうか。手前にいる猫は頬杖をつき、足を組んで座っている。運をつかめた猫とつかめなかった猫の対比がおもしろい。そもそも、なにも招けていない猫を招き猫と呼んでもいいのだろうか。

そもそも招き猫は寝ているのか

さまざまな招き猫を見ながら福寿横丁を抜け、その先の階段を静かに登る。
すると、いるわいるわ招きの猫の大群だ。

右側に白猫、左側に黒猫。真ん中には五円玉の道ができている。この全ての招き猫がなにを招くのか、今の私には想像を膨らませることしかできない。
また招き猫に詳しくなった折に再訪して、そのご利益を紐解きたい。

バリ島の作家さんが作ったものらしい

この猫はなにを招くのだろう。招けずお手上げ状態に見える。
「お願いですから福わけてください」なんて聞こえてきそうだ。

こちらは岡山らしい桃太郎モチーフの招き猫。招き猫のお腹に桃から産まれたの招き猫。ハチワレの後毛おくれげに、おかめの要素も感じる。あくまでも推察だが、おかめは福を招く縁起物とされているから、この猫は岡山県に福と人を招くのだろう。

数ある招き猫の中で私のお気に入りは浮世絵に出てきそうな、机の上に置いたコップを落としそうなこの猫。

「なにか悪いことしました?」という顔をしている。

写真には写りきらないほど招き猫の大群。その一匹一匹に個性があって、魅力がある。猫らしい招き猫、人間らしい招き猫。みなさんはどちらの方が好きだろうか。ぜひお気に入りを見つけてほしい。

駐車場から見える招き猫の刈り込み



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