せちラボ

暮らしに縁起を取り入れてめでたい毎日を いろんな節目や、なんでもない日に縁起を添えるお…

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暮らしに縁起を取り入れてめでたい毎日を いろんな節目や、なんでもない日に縁起を添えるお手伝いをしています ワークショップ・イベント出展・おせちプロデュースなど、ご気軽にご相談ください。 https://sechilab.base.shop/

マガジン

  • めでたび

    日本にある縁起・開運・厄除けを巡り、めでたいものを愛でたい。 そういう気持ちで始めた縁起を巡る旅です。

  • 年中おせちのススメ

    日本の四季を彩る代表的な節句を五節句といいます。 一月七日(七草の節句)三月三日(桃の節句)五月五日(端午の節句)七月七日(笹竹の節句)九月九日(菊の節句) かつてはその時々の食材を使い、おせちを作っていました。 行事食や旬の食材で季節のおせち作りに挑戦しています。

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縁起巡りの旅、始めました

はじめに 「このままいくと歩くパワースポットになるんじゃない?」 年に五回おせちを作り縁起物のことを調べてばかりいる私に、ある日友人が言い放った言葉だ。 ネガティブ思考の私は、何かにつけ物事を暗いほうに考えてしまうきらいがある。そんな根暗な私が人間パワースポットと揶揄される日がくるとは…。 「このまま縁起とめでたいを追い求めれば、私は全身めでたい最強な人間になれるんじゃないか?」 根暗な私が考えた単純な考えだが、「年に五回おせちを嗜む」という試みが私の心持ちを明るく

    • 【静岡】めでたすぎる日本酒「開運」

      縁起を巡る旅「めでたび」の概要はこちら。 日本にはめでたい言葉を体に取り入れると、その恩恵を受けられる言霊を信じる文化がある。私はこの度、体内に入れまくりたいものを手に入れてしまった。 土井酒造の日本酒、その名も「開運」。 車を駐車場に止めて辺りを見渡すが、販売所の場所が見当たらない。 「ここは勝手に入っていいのか?」 と敷地内をおずおず進むと、山積みにされたプラスチック製ケースの奥に「直売所」の文字を見つけた。 重い扉を開けると直売所があった。しかしお店の人が見当たら

      • 二○二四、おせちのこと

        はじめに 去年のおせち作りはこちら 私が全力で趣味に没頭できる唯一の期間がやってきた。そして私にとって一番忙しい季節でもある。 十二月からおせちの材料を買い出しを始めていて、冷凍庫はすでにパンパンだ。 この記事は私が全力で年末年始に「おせち」をした、その記録を綴っている。 二十八日 下準備 行きつけの八百屋でおせち用の野菜を買い、帰って飾り切りを始める。今年はたくさんの人とおせちをシェアする予定で、必要な個数を数えながら料理する。適当な数を作っていた例年と比べ、今ま

        • 【島根県】しめ縄が作れる大しめなわ創作館

          縁起を巡る旅「めでたび」の概要はこちら。 街中でしめ縄を見つけると、私はとても嬉しい気持ちになる。 私には「しめ縄はめでたいものだ」という認識があり、見るだけでありがたく感じてしまう。そんなしめ縄を作る体験がいつでもできる施設があると聞き、私は体験を予約した。 島根県飯南町にある大しめなわ創作館は、出雲大社の神楽殿にかかる大しめ縄をはじめ、全国各地の大しめ縄を製作・奉納している由緒ある施設だ。 しめ縄は神社や寺院の建物、鳥居など様々なまつりの場に張られている。 しめ縄の

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        • めでたび
          12本
        • 年中おせちのススメ
          12本

        記事

          【岡山県】厄除けの総本山 由加神社

          縁起を巡る旅「めでたび」の概要はこちら。 厄を落としたい。厄除けをしたい。そう思った人にぜひオススメしたい場所がある。 厄のことなら何でも御座れの岡山県「由加神社」。 本宮に向かうために健康を祈願しながら厄除け石段を登る。表参道から十九段、二十五段、三十三段、四十二段、六十一段と厄除けの石段が続いている。厄除けは参道からすでに始まっているのだ。 長い階段を登り切ると「満願」の文字が。早速厄が落ちて健康を手に入れてしまった。 備前焼で作られた鳥居をくぐり、早速本宮へ向か

          【岡山県】厄除けの総本山 由加神社

          【福岡】うなぎの寝床と神様を送る船

          縁起を巡る旅「めでたび」の概要はこちら。 エミリオ・アンバースによって構想された緑に覆われた建物。なにか目的があったわけでなく、建築探訪の気持ちでアクロス福岡を訪れた。 建物に入った瞬間、「あ」と思わず声をあげてしまった。 今回の九州の旅で行きたかったけれど、遠隔地だったため泣く泣く候補から外した「うなぎの寝床」が入っていたのだ。 このお店は地元の地域産品が集まるアンテナショップで、福岡県の郷土玩具や縁起物が多く取り揃えられている。福岡県の八女市に本店があり、本店の建築

          【福岡】うなぎの寝床と神様を送る船

          【岡山県】招き猫美術館

          縁起を巡る旅「めでたび」の概要はこちら。 幸せを招く招き猫。誰もが一度はその姿を目にしたことがあるだろう。その姿は多種多様で、どの猫も愛くるしい。 そんな縁起物界のアイドル八百匹以上が一堂に会する美術館がある。岡山県で一番高い山の中腹にある招き猫美術館だ。 「吉兆門」と書かれた門をくぐると招き猫地蔵がお出迎え。招き猫にお参りする初体験を終えてから美術館に入る。 受付のお姉さんは「ここが岡山で一番キマる場所です」と教えてくれた。これは期待が高まる。 展示室に入って早速私の

          【岡山県】招き猫美術館

          【静岡】法多山尊栄寺の厄除けだんご

          縁起を巡る旅「めでたび」の概要はこちら。 旅の下調べをしている時、「縁起の物語」という文字が目に入った。 静岡県袋井市の法多山尊栄寺のサイトに書かれている一文だ。 しかしそこには私の求める「めでたい」という意味での縁起ついては書かれていなかった。 そもそも「縁起」は仏教用語の「因縁生起」の略語で、仏教の真理のひとつを表す。これは全てのものには必ずそれを生み出した原因と条件(縁)があり、原因と条件が複雑に影響しあい、持ちつ持たれつの状態をつくっている。ということらしい。

          【静岡】法多山尊栄寺の厄除けだんご

          【静岡】うなぎと「ぼくめし」

          縁起を巡る旅「めでたび」の概要はこちら。 ご縁をつなぐ、良縁を運んでくれる縁起物のうなぎ。 うなぎは海で産卵し、滝などを登って上流目指すことから運気や数値の上昇を表す「うなぎ登り」という言葉が生まれた。 ゲン担ぎとして運気や成績などが右肩上がりに登ることを願いうなぎを食べる。私は浜名湖の近くに養鰻場が見学できるうなぎ屋があると知り、見学を申し込んだ。 まずはうなぎの語源から。「体が長くて鵜が飲み込む時に難儀する」ことから「鵜、難儀」でうなぎという。 本当かと思わず聞き返し

          【静岡】うなぎと「ぼくめし」

          【静岡】門出駅

          縁起を巡る旅「めでたび」の概要はこちら。 新しい門出を祝いたい時にピッタリの場所がある。静岡県島田市にある門出駅だ。この駅は2020年に開業した大井川鐵道の新駅で、駅名が記された看板の下には門出を祝う水引があしらわれている。 そして門出駅の開業と同じタイミングで隣の五和駅は「合格駅」に改名された。 門出駅を降りるとすぐに「KADODE OOIGAWA」という県内最大規模の体験型フードパークがあり、私はそれを目当てにこの駅に降り立った。 ここでは大井川流域の農作物を集めたマ

          【静岡】門出駅

          【愛知】金神社でお金洗い

          縁起を巡る旅「めでたび」の概要はこちら。 「私も銭洗いをしてみたい。」 テレビで銭洗いをしているのを見て、漠然とそう思った。銭洗いとはお金についた厄を清め、金運をあげること。金運はもちろん上がったら嬉しいが、私はそれよりもとにかく銭洗いがしたくなった。 秋といってもまだ暑く、燦々と太陽が降り注ぐ日に、私は愛知県の山田天満宮を訪れた。 山田天満宮は太宰府天満宮で知られる学問の神、菅原道真公をの御神霊を奉祀する神社だ。 境内には撫で牛や鷽がかわいく私たちを迎えてくれる。 本

          【愛知】金神社でお金洗い

          【愛知】重箱うどん / 今吉

          縁起を巡る旅「めでたび」の概要はこちら。 この「めでたい探し」を始めて、私はどうしても食べてみたいものがあった。 それがこちらの重箱うどんだ。 愛知県の津山市は尾張と伊勢を結ぶ重要な地点として栄え、江戸時代中期に津山名物「重箱うどん」が登場する。 この地域に伝わる漆塗りの重箱にうどんを入れ、江戸時代に伊勢参拝に行く旅行客の舌を唸らせた。 しかし現在は、この重箱うどんを食べられるのは全国でも一店舗のみとなってしまった。この「今吉」というお店が重箱うどんをやめると、重箱う

          【愛知】重箱うどん / 今吉

          【静岡】富士遺産センター

          縁起を巡る旅「めでたび」の概要はこちら。 日本一の縁起物、富士山。 「一富士二鷹三茄子」と言って、初夢に見ると縁起の良いものを、縁起の良い順で並べたことわざがある。 富士山は江戸時代から縁起の良いものの象徴として広く愛されてきた。 あらゆる物に神が宿るという考え方がある日本には、各地で大岩や樹木、山などの自然そのものを御神体としてお祀りする信仰がある。富士山もその山岳信仰のひとつだ。 縁起物をめぐる旅と題しているからには富士山は欠かせない。 今回は富士山への理解を深める

          【静岡】富士遺産センター

          【千葉】料理の神様に会いに行く

          縁起を巡る旅「めでたび」の概要はこちら。 日本で唯一の料理の神様に会いに行く。 おせち料理を繁栄させたいと決意表明をするためだ。 そんなことをしなくてもおせちは途絶えないんじゃないか?と思う人も多いかもしれない。夏が終わると「おせち予約開始」の文字が増え始め、さまざまな場所でカタログが配布される。 しかし私が途絶えさせたくないのは「郷土料理が詰まった地域性のある手作りのおせち」だ。 お取り寄せおせちが市場を拡大する一方、おせちを手作りする家庭は減り、だんだんと中身が均一

          【千葉】料理の神様に会いに行く

          菊の節句に「秋おせち」作り

          日本の四季を彩る代表的な節句を五節句といいます。 一月七日(七草の節句)三月三日(桃の節句)五月五日(端午の節句)七月七日(笹竹の節句)九月九日(菊の節句) かつてはその時々の食材を使い、おせちを作っていました。 九月九日は菊の節句。菊を愛でたり菊の花びらを浮かべたお酒を飲んだりして邪気を払います。後の雛を飾ったり、栗ご飯を作って食べたり。 今回は九月九日に秋のおせちを作りました。 前回の秋おせちはこちら [品書き] 栗ごはん 焼き茄子の味噌汁 秋鮭と舞茸のみぞれ和え

          菊の節句に「秋おせち」作り

          笹竹の節句に「夏おせち」作り

          日本の四季を彩る代表的な節句を五節句といいます。 一月七日(七草の節句)三月三日(桃の節句)五月五日(端午の節句)七月七日(笹竹の節句)九月九日(菊の節句) かつてはその時々の食材を使い、おせちを作っていました。 七月七日は短冊に願い事をかいて、笹竹に結ぶ七夕です。この日は機織りの上手な織姫さまにあやかって手芸や技芸、学業の上達を願います。 前回の夏おせちはこちら 今回せちラボでは"夏おせち"と題してをそうめんを食べました そうめんは織姫様の糸に見立てて芸事上達や、天の

          笹竹の節句に「夏おせち」作り