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縁起巡りの旅、始めました

はじめに

「このままいくと歩くパワースポットになるんじゃない?」

年に五回おせちを作り縁起物のことを調べてばかりいる私に、ある日友人が言い放った言葉だ。

ネガティブ思考の私は、何かにつけ物事を暗いほうに考えてしまうきらいがある。そんな根暗な私が人間パワースポットと揶揄される日がくるとは…。

「このまま縁起とめでたいを追い求めれば、私は全身めでたい最強な人間になれるんじゃないか?」

根暗な私が考えた単純な考えだが、「年に五回おせちを嗜む」という試みが私の心持ちを明るくしてくれているのは間違いない。(おせち作りの詳細はこちら)

よし、各地を巡りその恩恵を目いっぱい受けてみよう。
この国ではそこかしこに縁起・開運・厄除けがあふれているのだから。

友人の何気ない一言が、私にとって「縁起がポジティブな効果を生む」と気づかせてくれた。
煩悩と雑念にまみれながらどれだけめでたい人間になれるのか。これからその道中を記していければと思う。

めでたいは愛でたい

「昆布が入ってよろ昆布こんぶ」と最初に言ったのは誰だろうか。
これは代表的なおせち料理の昆布巻きが縁起良しとされる由来だ。
こんな語呂合わせ、もしくはダジャレが多くの人に定着し長い時を経て今日まで残っている。

きっと軽い気持ちで口にしたであろう些細な遊び心を、おおらかに取り込み育んでいくこの国の文化を、私はとても愛おしく思うのだ。

縁起と開運を巡るこの旅の中で、由緒ある神社仏閣も、思わず笑ってしまうようなこじつけも、それが縁起にあやかろうとする人々の営みなら、私はそれを全て愛でたい。
私は、めでたいものを愛でたいのだ。

めでたいものを巡る旅、題して「めでたび」。
いろんな地域で日本の風土を感じながら、私はこの旅で一体どんなめでたいものに出会えるだろう。

いよいよ出発の時、天気予報は土砂降り。財布は忘れた。ナビは渋滞の発生を告げている。
さぁここからだ。最高にハッピーな自分になるために、まずはここから。

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