見出し画像

ロゴのアイディア発散をしやすくする軸の話し

私、ロゴ闇雲に発散しがち😨😨

仕事でロゴを作る機会が多々あります。

作り慣れていない時期、アイディアも降りてこないし手も動かないしどうしようという時にやってしまうある「失敗」に気がつきました。

それは「闇雲にアイディアを発散してしまう」こと。

アイディアがたくさんあることはいいのですが、どこまでやり切ればいいか、答えに近いアイディアはどれかがどうしてもわからなくなってしまい、時間をロスしていることに気がつきました😨

そんな中、闇雲ではなくしっかり軸に沿った発散するのがいいのでは?と閃きました。

発散しやすく、選ぶ側にとって選びやすいアイディアを。

画像5

私の仕事はクライアントワークなので、選ぶ側のクライアントさんにとって選びやすい提案をする必要があります。

「選びやすい」=「比較しやすい一本の軸」で、どんな提案でもいつも選んでもらいやすくするために「判断の軸」を用意します。

発散も同じく、作る自分が発散しやすくするために「発散の軸」を用意することがいいのでは!と思い、その方法を今回のnoteにまとめてみました。

もう闇雲に発散して時間ロスしない、選ぶ側も選びやすいロゴ提案を目指すぞ〜!

サービス名とロゴの関係性は?

発散の軸は色々設定できますが、この記事では「サービス名・企業名とロゴの関係性」の軸に着目します。

個人的意見です。ロゴは超簡単に言うと 「サービス名・企業名」を視覚化した ものともいえます。

「サービス名・企業名」をもう少し深掘りすると 「創業者の想い」「響きがいい」「業界を想起しやすい名前」など何かしらの理由や思想に基づいて名付けられます。

よくロゴ作りの本には 「ロゴはサービス・会社の本質の部分を汲み取ったもの」 と表現されることが多いですが、「良し!本質探しするぞ!」と闇雲に発散すると、本質が見つけづらかったり発散の方向性の軸が分かりづらかったりして結果的に時間ロスになってしまいます。


そういう時私は一旦 「サービス名」と「作るロゴ」の関係性を考えてみる のがいいかなと経験上思ってます。

名前の由来はいろいろある。

画像1

私がなんとなくマッピングしたものですがサービス名(企業名)は大きく2つに分かれます。 「実在するものを由来とした名前」と「造語」 です。

実在するものは、「apple」だったり「Amazon」。

「造語」は中でもsuntoryのように創業者鳥井さんをもじった名前だったり、Goodpatchのように「言葉と言葉を掛け合わせた」造語だったり色々と種類が分けられます。

Point1.発散の軸:サービス名が実在するものは「距離感」で発散する

サービス名・企業名が実在するものの場合、「実在するもの」と「ロゴ」の距離を意識します。

画像5

例えば「株式会社コーヒー」という会社名の場合、その名前をユーザーやお客さんが耳にします。聞いた人たちは「カップに入ったコーヒー」や「コーヒー豆」など実在するものを想起するでしょう。

名前を聞いて想起するものをそのまま描くこと=「実在するものと距離が近い」 と言えると思っていて、モチーフの距離が近いと名前を聞いた人たちがイメージするものが一致しやすいので、馴染みやかったりします。

-----------------------------------------------------------------------------

▼他社事例

のて4


NIKEは名前の由来でもある「勝利の女神ニケの翼」がロゴマークですが、NIKEのように「勝利の女神(名前の由来)⇨翼(ロゴマーク)」くらい距離が近いように描くのか、Amazonのように、名前の熱帯雨林をそのまま描かず「アマゾン⇨広大な熱帯雨林(名前の由来)⇨広大だからなんでも揃う⇨AからZくらいなんでもあるよ(ロゴマーク)」のように熱帯雨林という実在するものからどのくらいの距離を置くのかを考えていきます。

発散の軸として距離感を頭に置いておくとアイディアが出しやすく、提案される側も選びやすい気もします。

注意していただきたいのは距離が近いといいという話ではないということです。とにかく言いたいことをまとめるとこんな感じ

✅Point
【距離が近いと】
メリット:実在するものと表現の距離が近いと、パッと実在するものを思い浮かべられ馴染み安い
デメリット:競合と被りやすそう。
こんな考えもある:Amazonのように実在するものをそのまま表現せずに自社の価値を絵にする方が納得感やその会社らしさは表現できるなどの気づきも得る

Point2.発散の軸:造語の場合はピックアップする要素で発散する

造語の場合は、由来に振り切った名前が多い気がします。

画像5

今回は実在するものとの距離感を図るのではなく、由来の中のどの部分を表現として切り取るかを考えます。

例えばmixiの由来は、「mixに人を見立てた「i」を追加」ですが「ミックスされた状態」をそのまま表現するより、「i」をわざわざ足すほど「人」が重要なのでそちらを表現した方が「らしさ」は出せそうです。

もう少し切り取り方を考えると、
mixiは「人」が重要で、さらに人が持つ「感情」に着目してロゴを作っています。クラシルも「暮らしを知る」がサービス名の由来であり、「暮らしを知る」というそのままを表現するのではなくもう少し深掘りした「暮らしを支える家」として切り取ってます。

あとがき

ロゴを作る上でのtipsでした!一つの手法としてこんな考えがあるんだ程度にみていただけると嬉しいです。

ロゴは企業やサービスの本質を切り取り表現したものです。それさえ達成すればどんなやり方でもいいと私は思ってます🙆‍♀️


私のプロフィール

結局おまえだれやねんだと思うので最後に自分の関わったPJや記事を貼っておきます🙂

わたしのインタビュー記事


▼ビジュアルデザインチームに所属してます。お問い合わせお待ちしてます❤️(勝手に宣伝)


▼実績企業



読んでいただいてありがとうございます!デザインの本の購入資金に当てたいなと思うので支援していただけるととっても嬉しいです!資金で買った本をnoteにまとめたいと思います。