北風に

あおられて

からだが

凍りつきそうになり

みぶるいする

自分に

前へ進め！と

指揮・命令するのは

自分しかいない

甘えて

思わず

後ずさりしかねない

自分もいることを

知っていたから

自身を

奮い起たせるしかないと

思ったりもした

手指が

ガンジガラメになり

メールも打てないくらい…

SOSと打って

用意しておけば良かった

「え」と打つのも

気が遠くなり

英字変換ボタンも

押すのをためらう

自分がいる

暮れなずむ夕日も

クリスマス前から

点いていた

青と白の街の

飾りも

みな

僕の目には

額に収まる絵のように

ひとつの風景に

かたまって

動かなくなり

時間が止まる

時計の音は

記憶の彼方で鳴る

コチカチのフレーズも

つららになって

遠のいて行く

…フリーズ！！

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三日月の/鋭い剣が/冴える闇