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君たちはどう生きるかを見て…ネタバレ!

みなさん,こんにちは!
まろんはっぴです~★
お暑いですが、お元気ですか?
今日は、船堀のタワーホールの地下で,
宮崎駿作品最後とウワサされる,君たちはどう生きるかを、
ツレと一緒に,見に行って来ました。
ここから、ネタバレ注意ですが、
これは人によって,見方が様々だと思うので、
ネタバレと言っても,そんなに気にならない程度だと思って、
noteにアップしたいと思います。

結論的なことを言うと,宮崎作品としては、
ちょっと題材が難し過ぎて,彼の力量で調理し切れなかった…
という印象でした。
些か,説明的になると長編作になり過ぎて、
こんなふうになってしまったのか――という残念感を抱きました。
また、もとの作品のオマージュ的な要素が大きいのかも知れません。
要するに,序章のお母さんを亡くすところなんて、
コペル君の原作からしたら,父親が亡くなるのですから、
真逆なんですね…。
設定自体が、原作と似て非なるモノです。
そして、疑問点が多過ぎます。
何で,こんなに鳥ばかりがこの下界に多いのか?
何で,牧眞人という主人公は、
同級生らしい子に絡まれて,取っ組み合いをしても、
そこまで負傷してなかったのに,自ら石で頭をぶつけて、
血まで流すような自傷をしてしまったのか?!
何故,隕石のような建物に入り込んだ大叔父は、
下界を取り仕切ることが出来たのか???
他にもいろいろなハテナで,頭が混乱して来て、
そこに立ち止まって考えてしまうと,映画の流れに乗り遅れてしまいます。
そして、訳が分からなくなってしまうので、
ただ,流れに身を任せて見るしかなくなります。

印象的だったことは、7人の小人のようなお婆さん達がこの家の奉公人だったこと。
そして,もののけのコダマのような白くて丸いけど、
もっとカワイイ,ワラワラと呼ばれる子たちがいっぱい出て来たこと。
それと、下界から戻ったインコが小さくておとなしくなってしまったこと。

何だか,メルヘンとSFと冒険ファンタジーと言ったジャンルのようでした。
ヒミと言う女の子は、主人公と同い年くらいで登場したが、
それは実は、眞人・主人公のお母さんの若い頃の姿だったり、
7人の小人のようなお婆さんのうちの一人,キリコも若くなって登場したり、
上の世界に戻る時には、ヒミと眞人はそれぞれ違う扉から出たり、
そういう場面はとてもステキでした。

ただ,タイトルを考える時、
やはり辻褄が合う,しっくりしたストーリーかと言えば、
それは首を縦には触れませんでした。
それに,始まりの戦争のために空襲で攻撃されて火事にあった病院で、
お母さんが死んでしまう悲惨さ…そこはもっと掘り下げても良かったと思うし、
戦争が今起きたら,君たちはどう生きるかというのを、
1つのテーゼにして,そうした設定を複数に散りばめても良いものを。
と,わたしは感じました。

あるいは、友達を作りたいと言った時に眞人が口にした,
アオサギなど、現実世界に戻ったら,
ただのアオサギであって、下界で出会ったあのアオサギ男ではありません。
リアルでは、鳥に戻ってしまうのですから。
現実に友だちを作るとしたら,そう言うものではあり得ません。
その点で言うと,物足りなかったなぁとつくづく思いました。
原作の方をジックリ読んでみたいと思います。
未来のために,君たちがどう生きるかは、
この映画ではなく,原作に隠されていると思えて来ました!

                        (おしまい・1,400字)


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