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パートナーを何と呼ぶ

2024年1月某日。曇り。6℃。


結婚相手をなんて呼べばいいのか、わからない。今は「奥さん」と呼んでいる。多様性の現代において「奥」とはなんだ、と聞こえてきそうなので早く改めたいとは思っている。

結婚なんて夢のまた夢だった頃、「嫁の妹がスピード違反で減点されてさ、」「全裸で料理してたら嫁に怒られてね、」と話す人生の先輩たちに憧れて、よし結婚したらオレも「嫁」って呼んじゃうぞ、なんて息巻いていたけれど、今じゃ信じられない。というのも嫁を「嫁」呼ばわりできるのは、自分に絶対的な自信があってかつ自他共に認めるイケメンじゃないとダメなんだと、勝手に思い込んでいるからだ。なんでこう思ったのかは定かじゃないが、とにかくそうなのだ。そして僕は嫁を「嫁」と呼んでいい人には当てはまらない。

たまに気の置けない友達には冗談で「家内が、」なんて言っちゃうが、これも奥さん同様「家の内」とはなんぞやと外野が黙っちゃいない。

自分の感覚では、なぜか妻と呼ぶのが恥ずかしく、奥さんという言葉に逃げ込んでいる。早く改めたい。なぜ妻から奥さんに逃げているのか。ていうか「奥さん」という言葉に逃げる、というのはいったいどういう心理状態なんだろう。


ということで、これを投稿したことをきっかけに「妻」と呼ぶことにする。妻。つま。tsuma.ツマツマツマ。


そういえば高校3年生ごろに、無理して父親のことを「親父」と呼ぶようにした。20歳ごろに母親は「お袋」にした。最初はいずれもぎこちなくて、言いよどむ自分に苛立ちつつ恥ずかしくもなった。なんでそんな無理をしたのか記憶はないが、当時の自分には大変感謝している。親父のことを恥ずかしげもなく「親父」って呼べるのは、カッコいいからね。


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