こんなに恐ろしい、TPP問題。農業編

こんにちは、サカモトです。

遺伝子組み換えトウモロコシ由来の原料がが発泡酒や第3のビールなどにも使用されるようになってきたとのこと。しかも、製造過程で組み換え作物の遺伝子が残らないため表示義務はないとのこと。

遺伝子組み換え食品が密かに広がりを見せる現在。これから、どうなって行くんでしょう?今回も、Dr.苫米地の見解を載せたいと思います。(2015年12月17日 バラいろダンディより)

「これは、日本の表示義務でビールは、表示しないといけないけど、発泡酒はその義務がないんで表示しないっていう話なんですけども。

これ、もっと大きな話で、これ全部経済の原理ですよね。今ね、TPPは明らかに、日本をGMO(遺伝子組換え作物/生物)っていいますけど、
genetically modified organismっていって遺伝子組換え作物の市場として今、日本が狙われている。そういったものの、一環だと思ってください。

で、実は政府がTPPに対する誤解っていうマニュアルみたいなものの中で、こういうこと言っているんですよ。

TPPで日本の食の安全が脅かされることはない

と言っているんですけども。

あのね、実体はどうかというと、実はその国会議員、最近何人か会ったんですけども誰も、英文の本分読んでないんですよね。怖いのは、日本語訳はこれ何と、日本とアメリカでTPPの市場のGDP8割なんで、実際これ、日米条約なんですよ。

で、もしも、それぞれの国だったらFTA、EPA色々やっているんで、もう
27国とやっているんで、広げればいいんですが、明らかにこれアメリカと日本の条約でそういう枠組みで見ないといけないんですけども、そこで色んなことが書いてあって。

英文の本文の中に附則っていうのがあるんですけども、附則Gというところに英語でこう書いてあるんです、実はこれ遺伝子組み換えというのは直接書いて無くってオーガニックプロダクトって書いてあるんですけども、その表示を相手国と異なる場合は説明義務があります。って書いてあるんですよ。

これ、説明義務っていうことは、どういうことかと言いますと、説明をしなきゃいけないんです。相手が納得しない場合どうなるかというと、相手国の企業は訴えることができるわけですよ。ISID法で。

前、ISID法って言うのは説明はしましたよね。2対1で対アメリカ企業なら日本は必ず、負けますから。

で、ということでこれ政府の訳が今、抄訳しか出てないですが、そこにもちょこっと入っているので、これからおそらく全訳をいつ出すかって、2月中旬から下旬と言われています。

何故かというと1月4日に前倒し国会を開いて、そこでもうTPPを通しちゃって、2月5日当たりにニュージーランドで署名までしようとしているんで、国会通して署名し、署名後に日本人に訳を見せる。

そのために、わざわざ日本語は正文じゃないんですよ。日本とアメリカで8割ですよ、GDPなのに。英語、フランス語、スペイン語で日本語は正文ではないっていうトリックがありまして、そこで英語をわざわざ政府訳案を約し間違えています。

オーガニックプロダクトとは、さっきありましたよね。ここに、原文の88がありますけども、これまさに、オーガニックプロダクツって書いてありますよね。これ説明義務のことが入っているんですけども、オーガニックプロダクトを日本の抄訳ではものすごい単純に、さっきの政府訳であったと思いますけども、有機産品として訳しているんですよ。

私が訳すと、オーガニックプロダクトをわざわざ「有機産品」とは訳さないです。括弧で訳すとすれば、「遺伝子組み換えされていない」と書くべきなんですよ。

有機っていうと、いわゆる有機農業みたいな。有機ってのは別に、炭素入っていればみんな有機なんで、生物みんな有機ですけどそれをわざわざ、有機産品のこととして書いてあるんです。

有機産品に関しての表示に関して、相手国に対して説明義務を負うと。書いてあるんですけども。そこで、終わらしちゃっているんですけど、実はこれ、わざわざアメリカのTPPの弁護士、例えばモンサントさんとか、カーギルさんの弁護士はわざと附則を大量に入れているんです。

それで、こんなに分厚い1600ページになるんですけど、一杯引っ掛けが入っているんで。その一つが、オーガニックっていう言葉が入れてあるんですよ。

で、実際はこれアメリカの農業省のやつですけども、オーガニックプログラムでオーガニックとは何かってことをしっかり書いてあります。

今2000年以降、オーガニックとは、GMO(遺伝子組み換えではない製品)のことをオーガニックというとアメリカのFDAであり、アメリカの農務省がはっきりと言っているんですよ。

オーガニックという言葉をラベリングするためには、遺伝子組み換えしたものをオーガニックとしてはいけないと書いてあるんですよ。

ですから、先ほどの8章Gというところのオーガニックというラベルについては、相手の説明義務っていうのは、遺伝子組み換え表示ではないということが、彼らのオーガニックなんです。

日本は、遺伝子組み換え表示ではないって書いてありますよね。
さっきの、ビールに関しては、書かないといけない。遺伝子組み換えがあるか、無いかを。そういった、表示すること自体が、日本の言っていることが正当だという説明義務がある。

相手が納得しなければ、ISID法でワシントンDCにアメリカの企業は訴えることが出来る。ってのが、今回の条約なんで。これ、決して、政府が言っているような脅かされることがないってのはまったく、ありえない話ですよね。

で、もちろんそれが、私が言っているように、オーガニックプロダクトというのは、アメリカでは遺伝子組み換えではないってのが、第一義であるということをしっかりと理解すると分かると思いますけども。

そこで、今起きていることは、アメリカでは逆なんですよ、GMOが危ないって一般の人が思うようになって、政府はGMOを推進しようとしているんですよ。7月に通ったばかりの、法律ではナチュラルという言葉、
自然という言葉をGMOだろうが、Non-GMOだろうが、使ってはいけないっていう法律が出来ちゃったんです。

これ、連邦法で通りました。さらに、宣伝だったりラベリングで非遺伝子組み換えの方が遺伝子組み換えより安全であるっていうことを示唆するような表示をしてはいけないっていう法律まで、連邦法で通っているんですよ。

で、それどういうことかというと、アメリカ政府はロビイングされているんで、徹底的にGMO(遺伝子組み換え食品)をプロモートする側になっているんですよ。

ところが、アメリカ国民は困るので、民間でラベルとか貼ってスーパーマーケットに貼ったりするようになってきているんで、今、アメリカ市場ではGMO(遺伝子組み換え食品)が売れなくなってきている兆候がこの数年間起きてきている。

今年、特に、アメリカでは遺伝子組み換え食品の方よりも、遺伝子組み換えてない方が伸びているっていう、不思議な現象が起きている。まあ、自然ですけど。

そこで、狙われているのが日本の市場だと思ってください。そこで、こういったビールの話なんですよ。出してきているのは、アメリカの農家ですから、遺伝子組み換えの方が楽なんですよ。農薬とワンセットで、生産性も高いですから。ただし、アメリカで売れないので、日本に出すっていうことだと思ってください。

それが、TPPの中ではしっかりとちゃんと8章のGというところに書かれているわけで。日本では、遺伝子組み換えに関わることの条文なんか無いって政府は言ってますけど、はっきりと書かれています。

ただし、オーガニックって言葉は、わざわざ誤訳すればそうなるわけで。
オーガニック(遺伝子組み換えではない食品)ははっきりと書いてあります。

ということで、これ見ていただければ分かると思いますけども、かつて日本では、GHQの時代に給食をパン食にしてアメリカの小麦粉を日本に売るということをしたんですよ。それと、同じことが今TPPで日本をGMO市場。遺伝子組み換えの食品の市場にしようとしている。例えば、サケが認可されましたよね、遺伝子組み換えの。

あれ、アメリカFDAは、サケは自然のモノである、なぜかというと遺伝子組み換えのものは自然のものと変わらないので、サケに関しては遺伝子組み換えという表示をする必要が無いってはっきりと言っているんですよ。

で、そういう時代がきているわけです。ただし、なぜか特許が取れるっていう不思議な制度なんですけど。そういったことで、かつての日本の給食がパン食になったことと同じようなことが、今、TPPで日本に
起こされようとしている。それも、アメリカで売れないものを日本で売ろうとしていると思ってください。」

TPPで、遺伝子組み換え食品が日本に溢れちゃう・・・。何てことでしょう!まったく、恐ろしいことです。

今回は、ここまで。


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