新宿で買い物をしていたらひょうが降っていた。

移動しようとビルを出た時、
雨が強く降っているところだった。
屋根のある通路を歩いていき、
やがてぼたぼたと強めの音がするなと思ったら
それがひょうだった。

屋根の終わりのところで雨宿り（ひょう宿り？）をしながら
しばらく様子を見ていれば、
ひょうが降る中、傘もフードも無く
普通に歩いている逞しい人がいたりする。

今日降っていたのは１、２センチほどのひょうだったが、
数年前に横浜へ旅行へ行ったとき、
車に乗っている最中に大きなひょうに降られたことがある。
そのことが頭によぎり、私はひょうが怖かった。

小さな男の子は空から振ってくる氷の粒に大はしゃぎしている。
母親に「食べちゃだめだよ」と注意されていて、
突拍子のない展開に笑ってしまった。

しばらく降り続けたひょうも雨もやんでしまえば、
あたりは一気に涼しくなった。
空を見上げれば青空と、白いもくもくの雲と、
遠くには真っ黒の雲がある。
その空の下には大きなビルが建ちならんでいて、
いつもと違う景色が新鮮だった。