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引っ越すことに決めた

住み慣れたこの町が、どうも違うと感じ始めたのはいつ頃だっただろうか。
幼少期から知っているこの土地は、どこもかしこも馴染み深いだが、年月が流れると供に形を変え、暮らす人も変わり、雰囲気はすっかり変わってしまった。
町が発展したのは事実なのだけど、私にとってそれは、住みにくくさせるものでしかなかった。

いつか引っ越そう、そう誓ったのは数年前のことだったと思う。
しかし子どもの通学に大きく影響が出るため、気安く行動に移せないでいた。
それはただの夢でしかなかった。

そんな状況が突如動き、今日住む土地を決めた。
この沿線でエリアはこの辺り、そこまで絞り込み、あとは家族で暮らせる物件を具体的に選ぶだけだ。

そのうち引っ越そうくらいの気持ちが、なぜ急にスイッチが入ったのかと言うと、昨日外出し、帰宅した際にこの家に違和感を覚えたからだ。
静かで、落ち着いた町を歩いたらすごく居心地がよく、自宅付近のあまりの騒々しさ、人の多さ、雑多さに、
「ここは私にはふさわしくない」
そう感じでしまったのだ。

はっきり言ってお金はない。
算段は全く立っていない。
それでも引っ越すと決めてしまった。
来年の夏前には引っ越しを完了していたいから、手帳の来年のページの予定に既に書き込んである。

これから1年半の間、私は引っ越す気持ちで動いていく。
そうすれば自ずとお金も解決し、ここだと思える場所も自然と見つかるはずだ。

まずは気持ち。
そのほかのことは後から付いてくるから大丈夫。
新しい生活が楽しみでならない。

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