概要

沿革

近畿地方に残された唯一の秘境、大杉谷の原始的景観は吉野熊野国立公園の核心的景勝地として古くから審美的価値はいうに及ばず、学術的にも高く評価されているところです。

 昭和40年~50年にかけ経済発展に伴い余暇時間に自然とのふれあいを求める登山者で賑わいました。その結果、植物相を中心とする自然景観の破壊やゴミ等の廃棄物による自然環境の破壊をはじめ、山岳遭難事故の多発という事態を生じました。

昭和52年に三重県大台山系山岳遭難対策協議会は設立され、山岳パトロールや遭難救助に努めてきましたが、これを拡充 強化を図るため、昭和57年12月1日に社団法人大杉谷登山センターに改組しました。

近年では、平成16年9月の豪雨災害により約10年間に及び通行止めを余儀なくされていましたが、関係機関の多大なるご尽力のおかげで平成26年4月より再び全線開通することが出来ました。

平成28年3月には、大台ケ原・大峰山・大杉谷ユネスコエコパーク核心地域として再登録され、関係者・登山者の皆様と共に自然と人の共生に向けて積極的な取り組みを行っています。

事業内容

登山情報の提供

ホームページとSNSを活用し、大杉谷に関する情報発信を行っています。
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自然保護、及び美化清掃思想の啓発

大杉谷の自然を保護するための啓蒙活動として、登山者に対して動植物の採取の禁止、ゴミの持ち帰りなどの声かけを行っています。
また、大杉谷登山口から日出ヶ岳までの区間の清掃に務めています。
私たちは、国内でも7地域しか存在しないユネスコエコパーク内にある登山道としての自然を保護することに務めています。

大杉谷登山歩道の維持管理

登山者が安全に登山道を歩行できるよう、第三発電所登山口(三重県側)から日出ヶ岳登山口(奈良県側)までの区間のパトロールを実施。登山道の補修、倒木の処理などの整備作業、安全確認や看板・施設の損傷などの点検作業を月3~4回程度行っています。
年2回一般登山者からボランティアを募り、登山道の清掃・整備活動を実施しています。

安全登山の啓発

登山計画書の届出の促進、SNSを通じてのリアルタイムの情報発信や年数回のイベント出展により、大杉谷の魅力を登山者に提供することで事故防止の啓発に努めています。

山岳遭難者の捜索、及び救助活動に対する協力

大杉谷山岳救助隊を結成し、遭難事故の発生があった場合には、管轄である大台警察署の要請で、捜索や救助活動を行っています。

お問い合わせ先

住所 〒519-2634 三重県多気郡大台町大杉140-40
電話/FAX 0598-78-3338
メール o-tozan@ma.mctv.ne.jp


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