見出し画像

[作業療法士]にできること

『なんで解決策のある問題が、放置されているの?』

これが始まりだったと、今では思う。


私は"作業療法士"というリハビリ職に就いています。
作業療法とは、「人が環境の中で作業(≒活動)すること」の専門家です。そのため、対象が「人」であれば、障害の有無に関わらず「生きづらさ(≒作業機能障害)」に対して技術を振るうことができます。

私は介護老人保健施設という高齢者施設を中心に10年ほどリハビリに従事してきました。

そこでは、病気やケガの影響で僕らが日常と思っていた毎日を営むことが難しくなる方々、後遺症と加齢に悩み楽しむことを見失ってしまった方々がいました。

もちろん、その方々には我々が作業療法の技術でリハビリ提供をして改善を促します。


私が疑問を持ったのは、施設での臨床現場以外でのことでした。

私がリハビリ職だと知っている人たちから時折相談があります。

「腰が痛いんだけど、診てもらえる?」
「肩が痛いんだけど、どうすれば良い?」

大概、私は質問をします。
「心当たりはありますか?」
「病院には行きましたか?」

その私の質問への返答に驚き、同時に世の中に対して大きな疑問を抱きました。

「仕事が仕事だから、しょうがないんだよね。もう治らないと思ってるんだけどさ。」

「病院に行ったんだけど、歳だからしょうがないって痛み止めだけもらった。」


え?
仕事の内容やケアに対しては、全く考えていないのか?
痛み止め?
痛みを誤魔化してるだけで解決策になってない。

作業療法士が認識している課題感と、諦め半分で語る相談者の認識で大きなギャップがありました。

実は、このような話は1〜2件どころの話ではなく、度々耳にします。

  • 健康被害に対して適切なサービスを受けられること

  • 不調の再発や悪化を起こさないための解決策を準備すること

  • 生涯現役を叶えるため、攻めの健康作りができること

私が解決したい問題は、この3つです。


そのために会社という旗を掲げて、臨床現場ではない社会の中で"作業療法士"がどれくらい貢献し、大衆に認識してもらえるのか。

これから始まるのは、福田裕(ふくだひろし)という1人の作業療法士の挑戦です。


また、臨床現場と保険外との両立への挑戦にもなります。
日々研鑽を積む作業療法士たちの選択肢の1つになれるような背中を見せられるように精進していきたいと思います。


最後に。
会社ロゴのように「人-作業-環境」の歯車が円滑に回り、お客様がイキイキとした生活を営み、その中心には「作業療法」がある。そんな日々を創れる作業療法士に僕はなりたい。


ライフワークOTさいたま 代表
兼 湘南OT交流会 役員
作業療法士 福田裕(ふくだひろし)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?