OT肩幅@湘南OT交流会

作業療法士として通所リハビリ領域で働いてます。 作業療法の分かりづらい部分を噛み砕きた…

OT肩幅@湘南OT交流会

作業療法士として通所リハビリ領域で働いてます。 作業療法の分かりづらい部分を噛み砕きたい! 要は実践で何をすればいいの⁉︎という、 新人の頃の自分の悩みを解決したい!形にしたい! そんな思いで筆を走らせたいと思います! ※記載事項は全て経験に基づく私見です。

最近の記事

[作業療法士]にできること

『なんで解決策のある問題が、放置されているの?』 これが始まりだったと、今では思う。 私は"作業療法士"というリハビリ職に就いています。 作業療法とは、「人が環境の中で作業(≒活動)すること」の専門家です。そのため、対象が「人」であれば、障害の有無に関わらず「生きづらさ(≒作業機能障害)」に対して技術を振るうことができます。 私は介護老人保健施設という高齢者施設を中心に10年ほどリハビリに従事してきました。 そこでは、病気やケガの影響で僕らが日常と思っていた毎日を営む

    • 湘南OTメンター制度とは

      一般的にメンター制度とは、直属の職場内ではなく、外部に指導者を配置して、指導・相談・模範などをする後進育成システムです。 湘南OT メンター制度とは、全国の「学習者と指導者をマッチングさせる教育環境支援」です。 全国のOTから指導希望者[メンター]と学習希望者[メンティ]を募り、事例発表サポートの環境を提供いたします。 メンター制度の目的とは ◯新人・学習者の不安… 「できないヤツだと思われないかな」 「忙しそうにしてて聞きづらい」 「そもそも聞ける人が居ない」 直属

      • 作業療法士キャリアへの違和感

        私は作業療法士というリハビリ職に就いています。 作業療法士とは、私たち"人"が毎日の中で行なっている活動("作業")を使って、健康や幸福を増進させるリハビリ専門職です。 私は作業療法士になって、高齢者領域に従事して現在8年が経過しています。 この8年間は、(自分で言うのも変ですが…)多くの勉強会や学会、資格取得をしてきました。 作業療法士9年目になって、ある程度現場で成果を安定して挙げられるようになり、順風満帆かと思っていましたが、違いました。 『今後、私はどう成って

        • 実習生さんへの伝え方

          私は作業療法士(OT)というリハビリの先生です。 私は作業療法士経験8年時点で年12〜14人くらいの実習生(OTS)さんの実習指導を担当させていただいております。 その経験の中で、気付いたことや気をつけていることを踏まえてご参考になればと思い、書き記してみたいと思います。 【キーワード】「実習生もクライエントと同じ」「働き方は十人十色」「丸暗記学習とリーズニング」 「実習生もクライエントと同じ」 実習指導者として、絶対に勘違いしてはいけないこととして、臨床実習は学び

        [作業療法士]にできること

          CROTを使用した仮想CL 〜多忙なSE (仮名)タナカケイジ編〜

          2020.9.18の湘南OT-Consultationで CROTを実施しました。 CROT カード5枚は以下の通りでした。 •うつ病 (精神科デイケア領域) •適応(現在の問題) •予定が多い(大事にしている習慣) •アグレッサー(本人の性格) •32歳 男性 【背景の考察】 タナカケイジさんは沖縄出身、東京在住の32歳独身男性です。 高校1年生までは将棋の強豪校でストイックに部活に取り組んでいましたが、お父さんが他界されたことをきっかけに退部。家計を支えるためにアル

          CROTを使用した仮想CL 〜多忙なSE (仮名)タナカケイジ編〜

          CROTを使用した妄想物語 〜夏野花美のOTアプローチ編〜

          作者 (P.N) ゆーきゃんさん 少しでもCROTを知ってもらうために、妄想によって生まれた新たな物語を作りました。 この物語はフィクションであり、実在する人物等は存在しません。それらをご理解いただき、読んでいただければありがたいです。 CROT情報(選ばれたカード) 年齢 :65歳 性別 :女性 疾患名:左大腿骨頸部骨折(外来通院) 性格 :リアリスト(現実にできることを追求するタイプ) 問題点:家族との対立(自己中心的なプランとなり他者の意見や環境を考慮せず対立) 心

          CROTを使用した妄想物語 〜夏野花美のOTアプローチ編〜

          CROTを使った短編妄想ストーリー。〜ヒカリさん編〜

          2020.7.18。湘南OT-Consultationで CROTを使ったクリニカルリーズニングの 勉強企画を実施しました。 ↓CROTについてはこちらをご参照下さい↓ https://shounanot.wixsite.com/crot/blank-4 CROTで引いたカードは以下の5枚。 ・42歳 女性 ・絶望状態 ・中二病 ・制限が多い ・休息三昧 そこから生まれたヒカリさんの ヒューマンドラマを お楽しみ下さい。。。 〜〜〜〜物語、はじまり〜〜〜〜 ーーーー

          CROTを使った短編妄想ストーリー。〜ヒカリさん編〜

          作業療法って楽しい!〜ひとりでできるもん編〜

          僕は作業療法士として働いています。 リハビリの仕事をしていると 治してやったぞー!という 達成感に溺れそうになる事が 多々ありますが、それよりも! 味わって欲しい達成感があります! それは! 担当患者(利用者)さんが セラピストの手から離れて リハビリを卒業していく後ろ姿!!! そんな素敵な作業療法のお話を させていただきたいと思います。 始まり、はじまり〜(´ω`*) むか〜しむかし、あるところに 左腕(肩)が45°しか挙がらないお婆ちゃんが 息子さんと住んでお

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          作業療法って楽しい!!〜車椅子ばあちゃんの役割編〜

          僕は作業療法士として働いています。 作業療法のアプローチが成功すると 車椅子おばあさんと畑仕事を 楽しむ習慣ができましたよっ! …という話を書きたいと思います。 僕が車椅子おばあさんと出会ったのは 発症から5年以上経った頃でした。 出会った頃の口癖は「ダメなんだよ。」 何か作業の提案をしても… セルフケアの練習をしても… 生活指導の話し合いをしても… 露骨に介護依存に陥っていて、 自己効力感はとても低い状態でした。 また、リハビリには意欲的で リハビリ職員は信頼してい

          作業療法って楽しい!!〜車椅子ばあちゃんの役割編〜

          信念対立を解決できた

          私は作業療法士として働いています。 リハビリの仕事をしていると 「上司や先輩が意見を聞いてくれない」 「正しい事をしているのに反対される」 「意見が対立して話が進まない」 そんな経験はないでしょうか? 連携が必須のリハビリ職では 意見の対立はよくある事です。 さらに言うと、信念を持って 熱心に働いている人ほど 対立する傾向にあるようです。 このような"信念対立"を解決へと 導く視点を、経験も踏まえて解説します。 【キーワード】 ①構造構成主義という考え方 ②相手と

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          作業療法士(OT)って何者?

          普段生活しているだけでは あまり聞き慣れない"作業療法"。 簡単に言えば"リハビリの先生"だけど 類似した理学療法と何が違うのか? リハビリ職へ進路を考えている人。 作業療法士を目指して勉強する人。 新人作業療法士として働き出す人。 それらの方々に向けて説明をします。 【キーワード】 ①作業療法士はリハビリの先生 ②作業と向き合うためのリハビリをする ③病院や高齢者施設で働いている ④技術以外の多様な手段を用いて良い まず作業療法士には大前提があります。 "人間は作業

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