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仕事の関係で期間限定@南仏暮らし中です。工業製品のカラーデザイナー。海外暮らしのあれこれやデザイン感など、のんびり更新予定。

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  • 日仏生活駄文

    フランスでの日日の生活や独り言が中心。

  • 南仏で暮らす

    南仏暮らしのアレコレ。気まぐれに更新予定。

  • 日仏デザイン論

    日本人がフランスのデザイン会社で切磋琢磨しております。 そんな中で日々体感している、日仏デザインに対するアプローチや感性の違いなどを更新しています。

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日仏デザイン論 ~ 日仏デザインアプローチの違い

フランスのデザイン会社で働き初めて2年が経ちました。 フランスの会社といってもイタリア・北欧・イギリス・アメリカ・ベルギー…とスタッフの国籍は様々ですが、やはりフランス人が過半数を占めています。 渡仏前フランスで仕事をすることを話すと、散々周りから(前任者やヨーロッパ勤務経験者) 「フランスかぁ ・・・(含みのある笑顔)・・・プライベート楽しんでね!!(仕事のことには触れない)」 「洗礼を浴びておいで」 と激励をもらい、色々不安を募らせていました… フランス人あるあ

    • 日仏生活駄文 ~ フランスでベジタリアンを楽しもう!

      自身の環境や心境の変化もあり、2021年初めからベジタリアン生活をしています。もうすぐ10か月目に突入です。 最近は友人にも興味を持って聞かれることが増えて来たことと、体調にも変化が現れて来ました。 今日は、そんな私の体験談を少しご紹介したいと思います。 フランスにおけるベジタリアン・ヴィーガン事情フランスのレストランでは、カフェから高級レストランに至るまで、どこにでもベジタリアン / ヴィーガンのチョイスがあるのが一般的になってきています。 この2つの違いをざっくり説

      • 日仏生活駄文 ~ フランスで韓流ブーム!クールジャパンって、果たしていつまで言えるんだろう

        今日のフランス人同僚との一コマです。 フランスにも押し寄せる韓流ブームランチ中、何となく「自分が影響を受けた、もしくは好きな映画や音楽」という話になりました。 各々に好きなアーティストをあげる中、現在インターン中の大学生が「今フランスで韓国アーティストがすごく人気で、自分の大学内でもファングループを2つ知ってる」とコメントしました。 実はこの話は最近珍しくなく、わたしの周りの日仏カップルの子供も例に漏れずにBTSやブラックピンクにどハマり中。両親の母国語である日本語のレ

        • 日仏生活駄文 ~ フランスのホームパーティーの流儀とは!? メンズ大活躍の巻

          こんなご時世でも、気の許せる仲間たちと、せめてホームパーティーを楽しみたい!! そんな気持ちは日仏同様です。 現在の南仏は部分的ロックダウンの対象地域になっており、なかなか自由に行動することも難しい現実ですが‥‥ ロックダウン前を思い出し、未来に想いを馳せながら、今日は日仏ホームパーティーの違いについて掘り下げてみたいと思います。 ■ 日本流ホームパーティーケースバイケースですが、なるべく負荷が開催者にかかりすぎないよう、手作りの料理を持ち寄ったり、料理が準備できない

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        日仏デザイン論 ~ 日仏デザインアプローチの違い

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          日仏デザイン論 ~ フランスにおける「会議」の意味とは?

          インハウスで働くデザイナーの場合、社内でデザイン案を意思決定していく上で「会議」は避けて通れない場の1つです。 フランスのデザイン会社でもそれは同様ですが、同じ「会議」でも、その意味合いや、重要視されているポイントが日本とは大きく異なります。 私自身もフランス赴任当初はそのギャップが理解出来ておらず、対応に悩みました。 今日はその「会議」の持つ日仏の意味合いの違いについて、経験を元に所管を綴りたいと思います。 日本はシャンシャン会議、かつ【 進捗重視型 】日本人だけの

          日仏デザイン論 ~ フランスにおける「会議」の意味とは?

          日仏生活駄文 ~ 三國シェフのYouTubeが凄いことになっている

          「世界のミクニ」、みなさんどこかで一度は聞いたことがありませんか? 世界のミクニ、三國シェフこと三國清三氏。 今やレストラン経営はもちろん世界中で料理審査員等でも活躍する、日本を代表するフレンチ料理人です。 また、日本人で初めて料理人としてレジオン・ドヌール勲章を受賞したことでも知られています。 ※ナポレオン1世が創設した、フランスで軍功もしくは文化に功績のあった人に大統領が直接授与するとても名誉ある勲章のこと。北野武も受賞者の1人。 三國シェフのざっくり履歴! 北海道

          日仏生活駄文 ~ 三國シェフのYouTubeが凄いことになっている

          日仏生活駄文 ~ 「〇〇の奥さん」と呼ばれていた頃

          なかなか珍しいケースなのですが、フランスで夫婦揃って同じ会社で働いています。 日本にいた当時も同じく共働きだったので基本条件は変わらないのですが、精神的に日本と比べ、「あ、楽だなぁ」と感じるシーンが多くあります。 その一つが、『○○の奥さん』と呼ばれることが無くなったことだと、最近気付きました。 同じ会社での共働き。セクションは違うものの共通の知り合いばかりの環境。日本にいた時は自分では意識していませんでしたが、常に少しのプレッシャーのようなものをかんじていたのだと思い

          日仏生活駄文 ~ 「〇〇の奥さん」と呼ばれていた頃

          南仏で暮らす ~ 良質なオリーブオイルで食べる ‘ chou frisé ‘

          南仏でフレンチレストランに行くと、リヨンやボルドーなど他の地域に比べ料理がかなりイタリア寄りになっている場合が多いです。 特徴的なのはシーフードの選択肢が多いこと。トラディショナルなフランス料理と比べ、全体的にバターの量が少なく味付けもライトなこと。 そしてイタリアやスペインでも欠かせない、オリーブオイルを使った料理やお土産がマルシェにたくさん並びます。 ※南仏のオリーブオイル食べ比べは以前記事に書いたので、よければ合わせてどうぞ。 https://note.com/o

          南仏で暮らす ~ 良質なオリーブオイルで食べる ‘ chou frisé ‘

          日仏生活駄文 ~ 免許のイザコザに日本国総領事館から送られてきたメッセージがあまりに素敵だった

          私ごとですが、フランスで自動車運転免許がいつまで経っても発行されず待ちに待って早2年。すでに仮免許も有効期限が過ぎ、絶賛無免許生活中の我が身です。 日本にいると2年経っても免許が発行されない…なんて想像できない事態ですが、フランス、こんなことは日常茶飯事で起こります。(免許取得への複雑極まる道のりは、別途詳細を書きたいと思います) とはいえ、フランスといっても南仏の片田舎に住んでいる身としては死活問題。正直言って生活に困ります。 会社通勤にも影響が出るため相談した結果、

          日仏生活駄文 ~ 免許のイザコザに日本国総領事館から送られてきたメッセージがあまりに素敵だった

          日仏デザイン論 ~ フランスランジェリーの魅力の本質

          ランジェリー、お好きですか? と聞くと違和感を感じるかもしれません。フランスでは男の人1人でもランジェリーをプレゼントに選ぶ姿を見かけます。 生活の一部に自然にセクシャルな要素が溶けこんでいるフランスならではですが、今回はそんなランジェリー文化について綴ってみたいと思います。 フランスランジェリーの歴史元々『ランジェリー』は高級な亜麻布を使って作られた、女性用の下着を指すフランス語でした。(WIKI調べ) ※小噺ですが、フランス語が語源の単語、実はたくさんあるのです。

          日仏デザイン論 ~ フランスランジェリーの魅力の本質

          日仏生活駄文 ~ ヴィーガンライフの狭間で叫ぶNO MEAT NO LIFE

          日本でもVegan(ヴィーガン)という完全菜食主義が注目され始めていますが、ヨーロッパ全体では特に若い世代を中心に非常にポピュラーなムーブメントになっています。 私の会社は定期的に大学からインターンを取っていますが、驚くことに今まで採用した半数以上がヴィーガンでした。 厳密に完全菜食主義を貫いている人もいれば、ある程度フレキシビリティーを持たせ「たまに魚も食べるよ」という人まで。レベルは様々でしたが、宗教とは関係なく自分の意思でヴィーガンになったケースばかりです。 そも

          日仏生活駄文 ~ ヴィーガンライフの狭間で叫ぶNO MEAT NO LIFE

          日仏デザイン論 ~ フランス人は不平不満からコミュニケーションが始まりアウトプットを磨き上げる

          フランス人は不平不満ばかり!・・・こんなフレーズをどこかで聞いたことはありませんか? 今日はフランス人同僚から(自虐的なブラックユーモアを込めて)送られてきた下記の記事を元に、自身の所感を綴っていきたいと思います。 Why the French love to complain - なぜフランス人は不平不満を愛すのか会社でのフランス人と過ごす朝のコーヒータイム。大抵はその日の政治的ニュースや天気、それが金曜日であれば週末の予定など何気ない会話から始まります。 渡仏当初驚

          日仏デザイン論 ~ フランス人は不平不満からコミュニケーションが始まりアウトプットを磨き上げる

          日仏デザイン論 ~ 教育アニメにおける日仏デザインの違い

          今日はフランス人同僚と話していて面白かった、アニメーションデザインに関する話題を取り上げたいと思います。 その同僚曰く、 「日本のアニメは素晴らしいとよく言われているけれど、子供向け教育アニメは特に素晴らしい。 何が素晴らしいかって、作画はもちろん、教育・道徳的要素を散りばめながらストーリーとしてあれだけ子供の興味を引くことができるなんて!!そういう親が進んで見せたいアニメの番組って、フランスにあまりないんだよね」 たしかに彼の言うように、フランスの教育アニメ番組…と

          日仏デザイン論 ~ 教育アニメにおける日仏デザインの違い

          日仏デザイン論 ~ フランス人に短いリードを持ってはいけない

          現在フランスのデザイン会社に勤めている私ですが、特に働き初めの1年間、仕事をする中でよく言われた言葉があります。それは 「あなたは私のことを信用してないのか?」 でした。 フランス文化にまだ馴染めていなかった当時、このストレートな言葉は結構なショックで、自分が日本で今まで働いて ”培って来た気でいたもの” を根本から考える直すキッカケになりました。 今日はその経緯と、私なりに思うフランス人との上手な働き方(マネージメントの仕方)を書いていきたいと思います。 不安でも

          日仏デザイン論 ~ フランス人に短いリードを持ってはいけない

          日仏デザイン論 ~ 海外で戦略的に生きる日本人たち

          日仏デザイン論とは趣旨がずれてしまうかもしれませんが、今日はフランスで活躍する日本人について少し掘り下げてみたいと思います。 欧州の中でも特に自国愛が強いと言われているフランス。 パリを中心に、学校や仕事のために滞在しているアジア国籍居住者や、ボディはアジアのフランス育ち…といった人達も勿論沢山います。またここ数年続いている日本ブームもあり、日本食・文化のファンも多いため、多種多様な外国人の中でも比較的フランス人からの注目度は高い方だと思います。 そんな状況の中でも、日

          日仏デザイン論 ~ 海外で戦略的に生きる日本人たち

          南仏で暮らす ~ ランドネ編⛰

          南仏というと、まずはビーチサイドを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。 紺碧海岸(こんぺきかいがん)とも呼ばれるコートダジュール。 北側にそびえ立つアルプス山脈がシェルターの役目をしているおかげで、他の地中海エリアと比較しても最も気候が穏やかな地域と言われています。ピカソやシャガールなどの有名画家たちも、この気候に魅せられて移住した1人です。 もちろん素敵なビーチもたくさんありますが、特にハイシーズンの7-8月は世界中から一気に観光客が押し寄せるため、渋滞やパーキ

          南仏で暮らす ~ ランドネ編⛰