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資本主義、社会主義って何?歴史編

どうもこんにちは!もゆるりです。
前々回に共産主義と独裁者の関連性についての記事を書いたので、それに関連して資本主義と社会主義の歴史について解説していこうと思います。
久しぶりにまあまあ長い記事を書いたのでぜひご覧ください!


まず基本としてこれら(資本主義、社会主義)は国の経済についての考えのことです。政治思想にも大きな影響を与えています。

資本主義

資本主義が生まれる前(封建制度)

資本主義ができる前のヨーロッパでは封建制が用いられていました。
鎌倉時代に日本でも用いられました。
学校で覚え(させられ)た御恩と奉公の関係のこと。
土地や給料を君主からもらう代わりに君主がピンチの時は助けないといけない、
と言う制度のことです。

しかしこの制度にはいくつか欠点があります。
その一つを例を使って説明します。
ヨーロッパのある国にAとBとCという人がいました。
Cの主君はBで、Bの主君はAでした。
普通に考えてみればCの主君はAでもあると考えられますが
封建制度だとこれが適用されません。

つまり「主君の主君は主君ではない」ということです。

その後、元々一代限りの主従関係だったのが子にまた子にと
世襲制となっていきます。
この時代に農民を領主が強く支配(隷属)できる農奴制が生まれることになります。

資本主義ができた時代背景

ここからは資本主義が生まれた時代背景について解説していきます。
16世紀のイングランド(今のイギリス)では荘園制度が崩壊し、すでに広大な領地を持つ少数の地主に土地が集中し始めました。ここで荘園制度について説明。
荘園とは国による管理を受けない、つまり自分の土地のことです。
それによって荘園時代に苦しめられてきた農奴はいなくなり、雇用された農民となります。

農奴と雇用された農民は何が違うのでしょうか?
これは地主の強制力の違いです。農奴制時代は地主に保有されるという意味合いが強かったのですが労働者時代になると地主からの強制力が弱まりました。

地主は農業の生産性を高めるよう圧力をかけるようになりました。
それによって農民は効率的な方法を模索し始め、地主も労働市場の中で利益を産もうと努力し始めました。
これが資本主義の始まりです。

18世紀の半ばに産業革命が発生するとその働きが活発化し、
18世紀後期に発生したフランス革命により王政が倒されると財産を自由に保有できる私有財産制が確立され、経済的自由主義として資本主義はより発展していくことになります。


社会主義

ここからは社会主義の歴史について解説していきます。
社会主義が生まれたのは私有財産制が確立され、経済的自由主義ができたフランス革命の後です。「この思想だと平等じゃない!経済的な平等を重視すべきだ!」
という考えのもと生まれたのが社会主義です。

18世紀末、ロバートオウエンは経営者の立場から労働者の教育などの今でいう福利厚生を実践しました。
サン=シモンは労働者などの産業階級が富を生産しているのだから支援すべきだとの考えのもとキリスト教によって貧困者の救済を説きました。
これらは初期社会主義と言います。

のちにはプルードンによって全ての権威を否定する無政府主義が生まれます。
全ての権威を否定するとはどういう事かというと
「政府(中央集権的組織)が悪いから無くして平等な連合体にすべき」
ということです。

社会主義と言っても色々な思想があります。しかし通り道は違えど目標は全て平等の実現なのです。
だがしかし、今現存している社会主義国(中国、北朝鮮、ベトナム、ラオス、キューバ)はこう言った思想は用いてません。

用いている思想は何か、それはマルクス主義です。
(ちなみに北朝鮮のみ主体思想と言う独自の思想を用いています。)
カールマルクスは1848年、『共産党宣言』を執筆しました。
マルクス主義は従来の社会主義とは一味違います。

労働者が貴族などの上位階層から政治権力を革命で奪い、資本を全て国(社会)の財産に変える事で社会の発展が進み、それによって階級制度がなくなる事で真の平等を実現しよう。と言う考えです。今までの思想と比べると過激ですね。
マルクスの著書である『共産党宣言』や『資本論』を読んだレーニン、毛沢東、ポルポトはそれぞれ違う解釈をし、自分の理想の国家を実現させていきました。
どれも失敗に終わりましたがね。


今回はこれまで!次は資本主義と社会主義の思想の内容について解説していこうと思います。お楽しみに。








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