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たった一人の在り方が与える影響は、 小さいようですごく大きい。

今日は島のとある校区の区長さんのお話。

今年から地域の男女共同参画推進員になりまして、県から派遣された講師のもとでセミナーを受ける機会が多々あります。その時よく一緒になるのが70代のNさん。

もともとは市役所の職員で、定年退職後は農業をやりながら、区長やらその他様々な役員を引き受けていらっしゃいます。

3月のセミナーでも一緒のチームになり、行政職員やら集落支援員やらを交えてワークを行いました。

確か、テーマが”地域や職場で感じるジェンダーギャップ”で、それぞれの体験やアイデアをシェアしていくのですが、こういう場って個々の不満を吐き出す場になり兼ねないんですよね。

もちろん、そういう場でもあるからそれでいいのかもしれないけれど、区長さんの姿勢や発言を見ていると、不満を吐き出して終わりにしちゃいけない、と思ったのです。

区長さんの何が素晴らしいって、講師のお話や、誰かの意見にただ反応するのではなく、「自分だったら」と置き換えて考えていらっしゃるんです。言葉数は多くはないけれど、気づきを鉛筆でメモしながらじっくり噛み砕き、そしてそれをシェアしてくださる。

そこに年齢とか性別とか役職とか、そんな境界線はなくて、純粋に知らないことを学ぼうとする意欲と、地域をよりよくするためにはどうしたらいいのかを模索し、実践してみようと試行錯誤する姿だけ。

同じチームの一人が、

「区長さんはどんな意見も自分ごとに捉えていらして本当に素晴らしいですよね」と言葉にしてくださって、その場にいた全員がうんうん!と頷いていました。

区長さんを見ていると、いつも自分の意見がどうやったら通るかを考えがちな自分がすごく恥ずかしくなる。人に物申す前に自分を見つめ直したいものです。周りの人から学ぶことばかりです。ありがたい。

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