大手町のたぬき

大手町の会社でダイバーシティ経営を考える仕事をしています。 勉強のために読んでいる書籍…

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大手町の会社でダイバーシティ経営を考える仕事をしています。 勉強のために読んでいる書籍の紹介したいと考えています。

最近の記事

『世界標準の経営理論(18章「リーダーシップ」、19章「モチベーション」』 入山章栄 著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑬~

なぜこの本を読んだのかAmazonのページはこちら。 ダイバーシティ推進の仕事をする前から愛読している本です。 仕事の役に立ちそうか前回の記事にも書いた通り(こちら)、この本はとても仕事の役に立ちます! 主要な経営理論30を体系的に解説している、厚さ6センチ(目分量)全800ページのとんでもなくコスパの良い本です。 前回に引き続き、ダイバーシティの観点から関連するパートをご紹介したいと思います。 仕事向けの備忘にしたい点:「第18章 リーダーシップの理論」から本書ではリー

    • 『世界標準の経営理論(20章「認知バイアス」、21章「意思決定」)』 入山章栄 著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑫~

      なぜこの本を読んだのかAmazonのページはこちら。 ダイバーシティ推進の仕事をする前から愛読している本です。 仕事の役に立ちそうかみんな知ってると思いますが(断言)、この本はとても仕事の役に立ちます! 主要な経営理論30を体系的に解説している、厚さ6センチ(目分量)全800ページのとんでもなくコスパの良い本です。 ダイバーシティについて直接触れている個所は少なく、かつその少ない記載部分でも「ダイバーシティ経営は難しい(ネガティブな影響があることも多い)」と書いてあったりす

      • 『明日の私にご期待ください』 堀井利恵 著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑪~

        なぜこの本を読んだのかAmazonのページはこちら。 まさに職場の本棚にあったので読んでみました。著者の方は花王のグループ会社の社長をされ、現在はセミナー講師などされているようです。 仕事の役に立ちそうか女性社員向けの研修や講話でどんな内容、どんな話し方をしようかな、と悩んだときに、参考になると感じました。 基本的この本は女性(特に管理職をやる自信がないような女性)をエンパワメントするために書かれているので、この言い方はいいな、と思うものを参考にさせてもらおうと思いました。

        • 『ガラスの天井を破る戦略人事』 コリーン・アマーマン+ボリス・グロイスバーグ 著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑩~

          なぜこの本を読んだのかAmazonのページはこちら。 きっかけは思い出せないのですが、気づいたらamazonで買っていました・・・。 仕事の役に立ちそうかこの3か月ほどで、女性活躍推進の本を10冊弱読んできたため、新たな知見が得られにくくなっているのが正直なところです。この本も、最初の時期に読んでいればとても勉強になったという感想だったと思うのですが、10冊目として読むと「だいたい読んだことのある内容」という感じです。 著者がHarvard Business Schoolの

        『世界標準の経営理論(18章「リーダーシップ」、19章「モチベーション」』 入山章栄 著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑬~

        • 『世界標準の経営理論(20章「認知バイアス」、21章「意思決定」)』 入山章栄 著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑫~

        • 『明日の私にご期待ください』 堀井利恵 著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑪~

        • 『ガラスの天井を破る戦略人事』 コリーン・アマーマン+ボリス・グロイスバーグ 著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑩~

          『トランスジェンダー入門』 周司あきら・高井ゆと里 著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑨~

          なぜこの本を読んだのかAmazonのページはこちら。 先日日経新聞で紹介されているのを読み、Amazonのレビューも高かったため(★4.2)購読してみました。(新書・文庫)『トランスジェンダー入門』周司あきら、高井ゆと里著 - 日本経済新聞 (nikkei.com) ちなみに私は日経新聞のデジタル版にダイバーシティ関連の単語をキーワード登録して、通知が来るようにしています。本書の紹介記事もその通知で気が付きました。 仕事の役に立ちそうか非常に勉強になりました。 ふだん性的マ

          『トランスジェンダー入門』 周司あきら・高井ゆと里 著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑨~

          『「育休世代」のジレンマ』 中野円佳著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑧~

          なぜこの本を読んだのかAmazonのページはこちら。どこで目にしたのか忘れてしまいましたが、女性活躍関連の情報収集をしている際に知った本です。2014年に出版された書籍で、著者は1984年生まれの方。 本書で取り上げられているのは、「2000年代に総合職として入社し、出産した女性15人」です。高学歴で大手企業に就職し結婚もした、という「勝ち組」女性たちが、妊娠・出産・復職を通じてどのような経験・思考をしたかをインタビューをもとにまとめ、彼女たちがそのような判断をするに至った要

          『「育休世代」のジレンマ』 中野円佳著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑧~

          『女性が管理職になったら読む本』 ギンカ・トーゲル著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑦~

          なぜこの本を読んだのかAmazonのページはこちら。2016年出版の本で、現時点でAmazonは★4.2でした。同僚から勧められて読んでみました。 仕事の役に立ちそうかビジネスの場面での女性活躍について、どんなバイアスがあるのか、女性はどのようなふるまいをしがちであるのか、どのような難しさに直面するか、といったことについては、今までご紹介した①~⑥の本に書かれていることと同様で目新しいことは書いてありませんでした。 ただしこの本は、書名にあるとおり「管理職になる(または管理

          『女性が管理職になったら読む本』 ギンカ・トーゲル著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑦~

          『多様性の科学』 マシュー・サイド著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑥~

          なぜこの資料を読んだのかAmazonのページはこちら。 この本は、ダイバーシティ推進の仕事に就く以前、わりと話題になっていた本だったので読みました。今回再読しましたが、多様性がなぜ大事か、についてわかりやすく書かれている本であると再認識しました。 仕事の役に立ちそうかとても役立つと思います。 今まで読んできた本①~⑤に書かれていることと大筋では変わらないですが、より多くの事例を使って丁寧に説明されている、という感じ。そこそこボリュームはありますが、読みやすいです。多様性がな

          『多様性の科学』 マシュー・サイド著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑥~

          経済産業省「競争戦略としてのダイバーシティ経営(ダイバーシティ2.0)の在り方に関する検討会」の資料 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑤~

          なぜこの資料を読んだのか今回は本ではなく、経産省がWEBで公開している資料です。 ダイバーシティ関連の社内資料において、経済産業省資料からの引用があったので、元資料を確認してみました。 仕事の役に立ちそうかとても役立つと思います。 まずもって経済産業省の資料からの引用というのは、社内資料作成上助かります(説得力!)。 またスライドとしてきれいなものが多い。元資料が英語の文献のものも、経産省の若手の方が手間暇かけてまとめなおしたのか、そのままキャプチャしてパワポに貼り付けても

          経済産業省「競争戦略としてのダイバーシティ経営(ダイバーシティ2.0)の在り方に関する検討会」の資料 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介⑤~

          『ダイバーシティの教科書』前川 孝雄 (著), 猪俣 直紀 (著), 大手 正志 (著), 田岡 英明 (著) ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介④~

          なぜこの本を読んだのか「ダイバーシティの教科書」という本の題名から、ダイバーシティ推進の仕事をするにあたって取り組むべき事項が、網羅的にカバーされているのかなと期待して読んでみました。 読みやすさ女性、若者、障がい者、LGBT・・・等、カテゴリーごとに章立てされており、どういった観点で取り組むべきかが簡単にまとめられています。各項目のボリュームは少ないので、読みやすくはあります。 仕事の役に立ちそうか正直あまり役に立つことはなさそうです。各章のボリュームが少ないこともあり

          『ダイバーシティの教科書』前川 孝雄 (著), 猪俣 直紀 (著), 大手 正志 (著), 田岡 英明 (著) ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介④~

          『恐れのない組織』エイミー・C・エドモンドソン著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介③~

          なぜこの本を読んだのか3冊目のこの本も、ダイバーシティ推進の仕事をするにあたって、同僚から勧められ入手した本の一つです。 読みやすさこの1冊を読むことで、ここ数年世間でよく使われるようになった「心理的安全性」という言葉を正しく理解することができます。 というのもこの著者こそが、心理的安全性"Psycological Safety"を最初に提唱したハーバード・ビジネススクールの教授(ちなみに論文は1999年に発表され、この論文の引用回数は1万件近いそう)。Google人事分析

          『恐れのない組織』エイミー・C・エドモンドソン著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介③~

          『多様性って何ですか?』羽生祥子著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介②~

          なぜこの本を読んだのか前回に引き続き、ダイバーシティ推進の仕事をするにあたって入手した本の一つです。Amazonでのレビューも高く、かつ同僚からも勧められました一冊です。 読みやすさ非常に読みやすい本です。企業の中でダイバーシティを推進しようとする人が直面するであろう反対意見やハードルに対して、著者が先回りして武器を用意してくれているような感じです。 著者が日本人かつ女性、そして日経WOMAN編集長をされていた方ということもあり、日本企業でのダイバーシティ推進を前提としてお

          『多様性って何ですか?』羽生祥子著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介②~

          『WORK DESIGN 行動経済学でジェンダー格差を克服する』イリス・ボネット著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介①~

          なぜこの本を読んだのか先日わたしは、勤めている会社内でダイバーシティ経営推進をミッションとする担当への異動を命じられました。新しいことをはじめるときにはまずは本から入るタイプなので、まずは関連の書籍を読み漁ってみることにしました。内容のメモ代わりに、noteにまとめてみます。 この本はAmazonで「ダイバーシティ経営」などで検索すると上位に出てきてレビュー評価4.4だったので、1冊目の本として読んでみました。 読みやすさ様々な研究結果や実験結果を山ほど紹介してぜんぶで45

          『WORK DESIGN 行動経済学でジェンダー格差を克服する』イリス・ボネット著 ~企業のダイバーシティ推進担当の本棚紹介①~