自由俳句 #15 秋の陽
柚子五つ袋の皺を透かしたれば
薄手の袋を透かせば摘んだばかりの柚子が入っています。もうすぐ立冬。秋もわずかです。
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♯15 秋の陽
紅茶から庭にコゲラの話へと
夕食の前のポテチとみかんの皮
みそ汁や白菜のほか輪ぎりして
回送の幼稚園バス柿渡る
選挙来て校庭の葉の二三枚
看板の文字はつきりと刈田行く
煙突から煙今年の豆腐はどう
小銭ばかりの財布を椅子に行く秋ぞ
ひとところばかり秋の陽当たりをり
柚子五つ袋の皺を透かしたれば
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写真は、ざがね 様の作品です。みんなのフォトギャラリーから拝借いたしました。
ぎんが
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