Ginga Otake

俳句を書きます。おすすめの本など

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ダヴィンチの疲れたときおすすめの本特集(だったかな)で見かけた「ドミトリーともきんす」(高野文子)ようやく読めました。大きめの漫画本です。デザインのようなイラストが好きになりました。 #おすすめの漫画

    • 10月7日朝日新聞

      10月7日 朝日新聞より足尾で中国人捕虜の強制労働や殺害や起きていたことを知った。足尾とは、かつて足尾銅山で栄えた町である。田中正造が鉱毒事件の際に国会で証言したことは、歴史的によく知られている。一方、こんなに身近な場所でさえ、知らないことがある。 10月20日 下野新聞より菊池寛賞の一つに信濃毎日新聞社「五色のメビウス」取材班が選ばれたとある。この本は、外国人労働者をめぐる取材ルポであるようだ。 10月21日 産経新聞見出しより "中傷「いいね」で賠償命令 東京高裁判決

      • 深夜、部屋はまだ暗く、洗濯機の回る音がした。夢の中の自分と現実の自分は、紙一重で異なる。涙の上の方舟を四方に蹴り飛ばす脚は、意識より少し遅れて動く。上半身は、野山を逍遥して、鳥や獣を数えているのだ。目が覚めて聖書の言葉を思う。そして、また目が覚めて今の生活を送る。

        • 『ルバイヤート』オマル・ハイヤーム

          ペルシアの詩人、ウマルの四行詩ルバイヤートを黒川恒男訳で読んだ(青空文庫に小川亮作訳がある)。この詩人は、同時代の数学者と混同されてきたようである。 詩集には、酌人である美しい若者や盃、酒壺などを詠んだものが多い。それは、宗派の定める戒律よりその実質的な徳や美観を重視するためであったと思う。この詩人は、悲しむ人や賢人、清らかな人たちへ酒を飲もうと呼びかける。その手にある盃は、以前は人であった土から陶器師が捏ね上げたものであり、聖句が施されている。酒壺は、転じて人の頭となり、

        ダヴィンチの疲れたときおすすめの本特集(だったかな)で見かけた「ドミトリーともきんす」(高野文子)ようやく読めました。大きめの漫画本です。デザインのようなイラストが好きになりました。 #おすすめの漫画

        • 10月7日朝日新聞

        • 深夜、部屋はまだ暗く、洗濯機の回る音がした。夢の中の自分と現実の自分は、紙一重で異なる。涙の上の方舟を四方に蹴り飛ばす脚は、意識より少し遅れて動く。上半身は、野山を逍遥して、鳥や獣を数えているのだ。目が覚めて聖書の言葉を思う。そして、また目が覚めて今の生活を送る。

        • 『ルバイヤート』オマル・ハイヤーム

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        記事

          “all cats have asperger syndrome” KATHY HOOPMANN

          荷物を整理している最中、以前に図書館で見つけた本『all cats have asperger syndrome』和訳すると”全ての猫はアスペルガー症候群”を読み返しました。全ての頁に猫の写真が載っているため、当時は何となく眺めるようにして読んでいました。しかし、改めて読み返すと対人関係で見過ごされがちな発達障害に関しての理解や示唆に富んだ本でした。今まで助けを必要としている人がそばにいても気づかなかっただけなのかもしれないと反省しています。 いくつか内容を紹介します。

          “all cats have asperger syndrome” KATHY HOOPMANN

          後脚痺れる猫の短夜鳴く #俳句 #jhaiku #短夜

          後脚痺れる猫の短夜鳴く #俳句 #jhaiku #短夜

          ひっそりと酒乱起きれば夕立す #俳句 #jhaiku

          ひっそりと酒乱起きれば夕立す #俳句 #jhaiku

          小粒なる納屋の葡萄へ祈り捧ぐ #俳句 #jhaiku

          小粒なる納屋の葡萄へ祈り捧ぐ #俳句 #jhaiku

          短歌鑑賞 潜望鏡の一首

           連日の暑さで日焼けし痩せているためか、中高生と間違われた。一方で冬は、ひと回り老けて見られる。マスクをしているから尚更だ。 ✳︎ 菊池洋勝さんの短歌、潜望鏡というソープランド用語を使いながら、自己を客観視する描写である。天国とは、呼吸器をとるため文字通り隣りあわせの世界にある。入浴とは、この場合介護における危機的状況であり、その緊張と恥じらいを機知で乗りこえる奥ゆかしさがこの短歌に表現されている。潜望鏡という言葉に過剰な反応を示すものがいるならば、それは表面的にしかこの

          短歌鑑賞 潜望鏡の一首

          すててこを呼ぶときは笑顔になりぬ #jhaiku #俳句

          すててこを呼ぶときは笑顔になりぬ #jhaiku #俳句

          洋 宇都宮ラドラー#0

           ソフトクリーム   菊池洋勝 太平洋沿岸の津波警報 甘糖楼と一所に洋灰が取れる 洋菓子を頰張る箸のぎつちよかな 洋犬の湯放や上げる足が逆 大部屋の春洋菜の撒拉托かな 洋皿を貰ふポイントシールかな 洋食か和食を選ぶ問診票 病院の割れぬ洋盃打上る 戴き物の洋蘭を枯らす家 洋藍の町らしいソフトクリーム  洋酒   大竹銀河 春灯し煉瓦造りの洋食屋 洋楽へ手書きのポップ春休み 西洋美術館の絵葉書春の闇 春の昼洋食といふナポリタン 甘党と洋菓子買ひに梅見かな 貝寄せや洋酒の薫る

          洋 宇都宮ラドラー#0

          バドワイザーのシャツ。

          バドワイザーのシャツ。

          千円と記念撮影英世の忌 #jhaiku #俳句

          千円と記念撮影英世の忌 #jhaiku #俳句

          書評的日記。イスラム文化圏の思想に疎く、ごちゃ混ぜなものになってしまいました。これを機に調べて行けたらと思います。感想などありましたら是非よろしく

          書評的日記。イスラム文化圏の思想に疎く、ごちゃ混ぜなものになってしまいました。これを機に調べて行けたらと思います。感想などありましたら是非よろしく

          書評的日記(1) オルハン・パムク「僕の違和感」

          書評的な日記第一段。トルコの作家オルハン・パムクの「僕の違和感(上・下)」(宮下遼=訳, 早川書房, 2016)。読んだのは、確か2017年の冬頃であったと思う。冒頭は、主人公が娘と駆け落ちするところから始まる。ぱっと手にしたとき、叙事詩の約束-真ん中から語り始めよ-によって書かれているなと思い、胸を高鳴らせた。 叙事詩と述べたのは、トルコの歴史や民族をメヴルトという青年の生涯を通して描いているためだ。タイトルの「僕の違和感」であるが、これは、パムクの描くゴッドファーザーな

          書評的日記(1) オルハン・パムク「僕の違和感」

          受話器から西日の重さ覚えけり #俳句 #haiku

          受話器から西日の重さ覚えけり #俳句 #haiku