深夜、部屋はまだ暗く、洗濯機の回る音がした。夢の中の自分と現実の自分は、紙一重で異なる。涙の上の方舟を四方に蹴り飛ばす脚は、意識より少し遅れて動く。上半身は、野山を逍遥して、鳥や獣を数えているのだ。目が覚めて聖書の言葉を思う。そして、また目が覚めて今の生活を送る。

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朝のルーティーン

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