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YOUは何しにアメリカへ!?アメリカ最後の3週間、支援者が驚いた大袈裟太郎の「カンパの使い道」とは?

支援金(カンパ)は正当に使われたのか

 2020年、最終総額280万円強の支援金・カンパを受けて二度取材に渡米した現代記録作家の大袈裟太郎こと猪股東吾氏。「(支援金・カンパの)対価は可視化」と謳っていたものの、先月の記事でも指摘した通り、アメリカ滞在最後の3週間におけるツイキャスでは、著述家・菅野完氏への誹謗中傷、雑談、ヤフコメ朗読会(自分の記事についたヤフコメを一つ一つ嘲笑しながら読み上げ反論する)など、日本でも出来ることばかりを配信しており、謳い文句とは大きく違っていたことが判明している。

 また大袈裟氏は、プロテストや選挙の取材であったにもかかわらず、現地のプロテスト関係者・議員・政治関係者・ジャーナリストにアポをとっての取材をしない、宿の近所で行われていたプロテスト等の情報を前もって把握出来ない、英語が苦手なのに通訳をつけるなどしないため対話による取材が出来ない、多くの配信で自分が長時間映って話しているだけなど、根本的な取材力の低さが指摘されている。

お金うやむやQA++

先月の記事

 大袈裟氏の菅野氏糾弾開始以降のアメリカ最後の3週間、全27回、28時間32分のツイキャス配信における概要は次の通りである。
 発信場所は宿泊先の「室内」からが18時間強と、総配信時間の約2/3を占めており、また現地の人に直接取材することは皆無、会話も勧誘・挨拶など相手から声をかけられたものばかりで、総時間は数分にも満たなかった。取材対象を特定して配信したのは「壁画」(7分半)「即興ラップ見物」(10分)「火事」(1時間20分)の3件で、わずか1時間40分弱であった。
 大袈裟氏は米大統領選終了後もアメリカに残り続ける理由として、「なぜトランプ派が生まれるのか」「アメリカの政治システム」「選挙人制度の闇」などを「今後がっつり取材したいなーと思います」と11月17日の配信で述べており、配信時間外に取材をしていた可能性はあるが、この3週間で得たらしきアメリカ取材の資料や映像はほとんど支援者に向けて発表されておらず、「対価は可視化」が実行されていたとするに足る資料は現在までに公に存在していない。またたとえどこかに存在していたとしても、多くの支援者が見つけられていない以上、約束は反故にされている状態である。また大袈裟氏は米大統領選についてフライデーデジタル、集英社新書プラス、ハーバー・ビジネス・オンラインのウェブ記事を執筆しており、同期間の現地取材が活かされている可能性もあるが、それらは依頼主がある歴とした仕事であり、支援金に対する返礼(可視化)に置き換えるにはこれもまた無理がある。
 期間中、配信のみならず、ツイッターでも大袈裟氏は毎日のように菅野完氏への批判・誹謗中傷や日本についての投稿に時間を費やしており、公開されている資料・情報だけでは、「いつアメリカ可視化の取材をしているのか」「なんのために長期間滞在していたのか」「無駄な宿泊費や滞在費をカンパでまかなっていたのではないか」という疑念が拡大するのも当然のことであろう。菅野完を「お金うやむやおじさん」と批判していたはずの大袈裟氏の「お金うやむやぶり」が逆に浮き彫りになるという皮肉な結果になっている。

「菅野完は"金うやむやおじさん"だから」

データで見る「アメリカ最後の3週間のキャス配信」

 この疑惑を判断する一助になればと、「問題の3週間」の大袈裟氏のツイキャス配信内容をデータベース化してみた。多くの映像がツイキャスやYouTubeに残っているので参考にしていただきたい。

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《カンパ本来の用途は「NYにいる俺、大袈裟太郎」映え代等ではなく、アメリカ取材費用である。》

視聴前のアドバイス・お勧め名配信

★★ 30時間近くもある配信のどれを観ればいいの?そんなあなたにお勧めの名配信を紹介!★★

★ 11/16の「菅野完、Qダブ問題 続報」は現在キャスでは閲覧不可となっており、YouTubeでしか見られない。YouTube版も、菅野氏への中傷の途中で家族に言及する部分がカットされている。大袈裟氏は動画についての問題を指摘されると非公開にすることがよくあるので今のうちに閲覧することをお勧めしたい。

★ 11/19の「ユリ・コウチヤマ 壁画 in ハーレム」の配信は、3週間で唯一、取材対象について一緒に語る人物が出てくる貴重な回である。わずか7分という視聴しやすさに加え、貴重なアポ有り取材ながらいきなり地名と人名を間違える大袈裟氏のおちゃめな側面も見ることが出来る。

★ 11/21「夜のニューヨーク 本場のサイファー」の配信時間は1時間26分強にも及ぶが、サイファー(即興ラップ)を見物しているのは最初の10分ほどで、残り1時間以上は宿に帰っている大袈裟太郎の自撮りトークであるので注意されたい。

★ 同じく11/21「夜のニューヨーク 本場のサイファー」の見学中、大袈裟は1分22秒間という、3週間では断トツの長時間にわたって現地の人と会話をしているが(7:09〜)、これは相手側(動物愛護団体)からの宣伝に反応したものである。

★ 11/23「日本でフェミニズムと言われているものがこちらではベースラインですよという話②」では、路上ライブ中の女性二人が登場。40分ほど演奏しているが、大袈裟氏が自分から声をかけている様子もなく、普通の観光旅行の記録のような感覚で見ることができる。また、最後(1:13:40〜)に逆に演奏者から声をかけられており、必見ではないものの、現地の人と対話する大袈裟氏の貴重な姿を見ることもできる。

★ 11/24には「ロックダウンが近いらしい NY」、11/25には「社会について NYから」などとタイトルに「NY(ニューヨーク)」をつけているが、内容は日本社会・日本のおじさんへの批判や、日本での体験談を中心に語っている。また配信場所は宿の自室やベランダ(屋上?)で、ニューヨークの情報や風景はほぼ見られないので注意されたい。

★ 現地の様子を1時間以上も捉えた配信と言えば12/5の「ライブ 火事 NY」。「火事なんて日本もアメリカも一緒では?」「しかも夜だし」という向きもあろうが、確かにその通り。しかし多数集まった現地の人に取材することもなく、明瞭な日本語を紡いで単独トークをする大袈裟氏ならではの配信を見ることができる。3週間の締めにはもってこいだ。

大袈裟太郎の収支報告

 大袈裟氏はブログOogesa Taro Journalのサークル記事に、2020年12月31日に「2020」と題する記事を投稿。数枚の写真の最後に下の収支報告画像が掲載されており、2020年の二度に渡る渡米取材のために集まったカンパ・収入は、2,812,626円、支出は2,699,458円であった。
※「余った部分は1月の大統領就任式の取材費用にしたいと思います。(変更になる可能性あり)」との記載有り

大袈裟収支

大袈裟氏が公開した収支明細

大統領就任式で再度アメリカへ…!

 大袈裟氏は、2021年1月20日、大統領就任式取材の名目で再度渡米している。渡米を報告したのはワシントンD.C.に到着してからであり、悩んだ末の突然の行動だったようである。

「思わず来てしまいました」

 「大統領就任式を見届け、伝え残す」と明言していた大袈裟氏だったが、就任式前日・当日にD.C.の街を歩き回り街の様子をツイキャスで配信したり、日本で書き終わらなかった原稿を書き上げるのに多くの時間を費やしており(本人の配信での弁より)、例によって根本的な取材力を必要とする一般的な取材をした形跡は見られなかった。配信は主に宿泊先のホテルや外を歩き回りながらのスタイルであり、そのほとんどが雑談や私感を述べる内容であった。また何度か体調を崩し寝込み、最後は体調不良を理由に帰国している。
 滞在中、配信やツイッターで何度も「課金をお願いします」とカンパを求めていたが、「D.C.で街を歩く大袈裟太郎」「D.C.でなかなか書き終わらない原稿を執筆する大袈裟太郎」「D.C.で体調不良になる大袈裟太郎」ばかりが可視化され、「大統領就任式を見届け、伝え残す」は達成されなかったようである。また収支は本人の弁によると大赤字であったとのこと。

データで見る「アメリカ大統領就任式取材の3週間のキャス配信」

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ホテル室内・散歩中・背景画像で大統領就任式を可視化 

視聴者への反論

 大袈裟氏は「ほぼ大半がタバコを吸う自撮り映像」ではないかという視聴者からのツイッターでの指摘に対し、「ピザゲート事件の起こったコメットピンポンの店内の様子はこれから映像と写真にします」「社会的に意味があると思いますし、興味がある方は多いと思いますよ」と反論をしているが、それから2ヶ月経った今もその取材映像や写真は公開されていない大統領就任式についても、現地からの動画配信・SNS投稿以外、後日発表されているものは見当たらない。

店内の様子はいつ「可視化」されるのか、いや、就任式は?

大袈裟氏曰く、「カンパではなく可視化の対価」

 大袈裟氏は2021年3月31日のキャス配信(現在非公開)にて、過去にカンパした視聴者からコメントで疑問が投げかけられ、「カンパしたので」「雑な収支報告」等と触れられると、「カンパじゃなくて可視化の対価」と発言、その日本語の不成立具合が物議を醸すこととなった。このコメントをした視聴者をはじめ、これまでに応援歴・カンパ歴のある多くの人々が次々とツイッターやツイキャスで大袈裟氏にブロックされており、氏のコンテンツを見られない人が続出している。問題は「対価は可視化」が達成されていないだけでなく、支援した者が続々と可視化の対象から除外される「支援者への不可視化」「カンパの対価はブロック」という事態にまで発展しているのである。中には単純に質問をしただけや大袈裟氏に批判的なツイートに「いいね」をしただけでも、本人の監視網に引っかかりブロックの対象になる事実もあるため、今後大袈裟氏への支援を検討する方には参考にしていただきたい。

【2021年4月6日 記】OT研究所

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