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子育て経験のない人間に、子育てを語らせてはいけない【シンママの憂鬱日記】

「私だったら、もっと厳しく育てるけどな」

こんにちは、音です。
オトと読みます。

とても久しぶりになってしまいましたが、この間にたくさんの出会いがあって、人間関係の変化を感じていたところです。

さて、冒頭のセリフは私が実際に友人に言われた言葉です。その友人には子供がいません。結婚もしていません。

悪気はないでしょう。私も別にこの言葉に対して怒りは感じていません。ただ、どうかそのセリフを吐くのは相手は私だけであってくれと願ってしまう。

世のお母さんは、ぎりぎりの状態で生きている人が多いから。そんな言葉で、一瞬にして真っ逆さまに落ちてしまう人がたくさんいますよね。

もっと厳しく育てる。

私は子供を産む前、スーパーで寝っ転がって駄々をこねる子供を呆然とみているお母さんに疑問を持ったことがあります。

「どうして声をかけないんだろう」

今、自分が親になってわかる。そんな域はもうとっくに超えているということ。

声をかけ、できることは全部やって、それでも子供は、駄々を捏ねて泣いている。

周りの目を気にする余裕なんて当然なくて。お母さんの心は限界を迎えていることを、今なら安易に想像できる。

私が冒頭のセリフを言われた時、息子はおもちゃの車の前で欲しいと大泣きしました。離れようとするとさらに泣き、外に出ても泣き、結局お店に戻って買うしかないと諦めた時の話です。

そうだよね。私もこういう時は厳しくビシッと言おうと思っていたよ。

でもね。この後友人たちとランチでお店に入って、その後すぐに帰るとしても、1時間電車に乗らなきゃいけない。

いつ終わるかわかない癇癪と、私は1人で戦わなきゃいけない。

仕事中、仕事終わりで疲れている人たちを余計に疲れさせてしまうとか、公共の場でこんなに騒いで私自身が恥ずかしいとか、いろんな感情がごっちゃになって震えている。

ごめんよ、友人。

ほんの少し、君が憎く思えたよ。

でもね、分からなくて当然。

だからこそ思う。何がどう辛いか、結局は当事者にしか分からないから。

その経験がない人間に、語らせてはいけない。

語ってはいけない。

私は子供が1人。
だから2人、3人の子供を育てることに口を出すことなんて許されない。

ただ、共感してあげればいい。

子供にではなく、そこに虚しく佇んでいるお母さんに、辛いよね、どうやったら解決するかな。

助けを求めているなら一緒に考えてあげて。

お母さんが少しでも心が楽になれる方法を一緒に探してあげて欲しい。

どうか。

では、また今度お会いしましょう。

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