ミュージカル　トッツィーを観てまいりました。

観劇予定はなかったのですが、山崎さんが何かの番組でこのミュージカルを宣伝しておられたのを見て「面白そう！」と思ったので、初めて「チケトレ」を利用してチケットを購入してみました。
公式とあって安心してスムーズに購入できたと思います。
これなら、今後も使ってみるかも。

一応、ＨＰに掲載のストーリーとキャストだけは頭に入れて劇場へ。

私の観た日の主なキャストは
マイケル・ドーシー/ドロシー・マイケルズ　山崎育三郎
ジュリー・ニコルズ　愛希れいか
サンディ・レスター　昆 夏美
ジェフ・スレーター　金井勇太
マックス・ヴァン・ホーン　おばたのお兄さん
ロン・カーライル　エハラマサヒロ
スタン・フィールズ　羽場裕一
リタ・マーシャル　キムラ緑子

ドロシーの声でコミカルな開幕の挨拶があると、客席の空気がやわらかくなります。そして、幕が上がる前からテンションの上がる演出が！
月組のＧ．Ｏ．Ａ．Ｔでも、イザボーでも、開幕前の演出が楽しかったですが、トッツィーでも、開幕前に演出が！！！
それも、演じるのは指揮の塩田先生！！！
皆に拍手を煽って、踊るように指揮する塩田先生はもう、キャストの一人ですね。塩田先生のノリノリダンスも見どころですよ！

そして、序曲が始まって、真っ赤な幕が開くと、楽しい歌とダンスが……
でも、これはミュージカルの練習中……中断させたのは勝手に役作りをしていたマイケル。俳優として技術も才能もあるけれど周りが呆れるほどこだわりが強いマイケルは人と衝突するばかり。
とうとう、ロンにクビにされ、エージェントのスタンにも見放される。
元カノであるサンディが受けるオーディションに女装して潜り込み、なんと、役を手にしてしまった！
マイケル（ドロシー）とジュリーの間には女同士の友情が育まれ、マックスには惚れられてしまう。
嘘をつき続けることは、できるのか？
なによりも、マイケルはジュリーを女性として愛していることに気づいてしまった。
一体どうする？　どうなる？　マイケル！
というストーリー。
サンディやスタンに正体がばれそうになったり、マックスに迫られたり、笑えるシーン満載でとっても楽しい。

昆さん演じる元カノサンディが最高！　
ヒステリックで、どこかのネジがぶっ飛んでるのになんとも可愛い！じゃれつく子猫のような可愛さと、悪魔のようなヒステリーで笑いをがっちりつかんでしまう昆さんの演技と歌、ホント最高！
登場するだけで、何をしでかしてくれるのかワクワクするし、切なく歌うとほろりとさせられる。

そしてジェフ役の金井さん。テンションの高いサンディとマイケルの間に挟まれた「まともさ」が絶妙で笑えます。
笑いは「緊張と緩和」っていうけれど、こういう緩急が上質な笑いを作るんだなあって思います。

エハラさんのロンは、キレッキレのへんてこダンスがおかしい！
ユーチューブでカーテンコールの振付講座を見て……
無理、無理……何？　こんなの観客は踊っているのかしら？？？って思っていたのだけど、このダンスだったのねって納得しちゃいました。
ちなみに、カーテンコールでは、皆さん拍手で、踊っている方はわずかでしたね。だって、難しいものね……私も拍手で参加しました。

そして、ちゃぴのジュリー。
ちゃぴを観るのは、三年前のマタ・ハリ以来です。マタ・ハリとは全く違う、ちゃぴらしいお役で、ぴったり！でしたね。
最初は空気を読んでいたジュリーだけど、元々まっすぐで、はっきりした性格。ドロシーとの友情をはぐくむ内に成長し、元々のはっきりした性格から理不尽なことに立ち向かっていく。同性の愛も受け入れる！？サバサバした女性を魅力的に演じていました。

そして、そして、山崎さん。
オーディションに合格するという説得力が必要なオーディションシーンは、お見事としかいえません。
とにかく、ドロシーとマイケルの切り替えが見事です。
母性を感じさせるようなドロシーは、あったかくてなんでも相談したくなるような包容力を持っていて、ジュリーが頼りにするのが納得できます。
歌声の切り替えも上手くて、驚きました。

キムラ緑子さんのリタのテンポの良いお芝居が小気味よく、こんなプロデューサーに気に入られたら、一気にスター街道まっしぐら！っていうのが納得できます。

おばたのお兄さんのマックスも、はっちゃけた演技で笑いをとるし、羽場さんのスタンも、大人の魅力と軽妙さがぴったりだと感じました。

それにダンスも楽しいし。
衣装がぱあっと一瞬で変わる演出も面白い。

最初から最後まで
楽しい～！！！！

作品良し、演出良し、振り付け良し、俳優良し！
これは、おすすめのミュージカルです。
是非、ご覧あれ！

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