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SS席の舞台感想 宝塚歌劇 月組公演 Eternal Voice消え残る想い Grande TAKARAZUKA110!

先週、月組さんを観劇いたしました。
ほわ~ 幸せだった~

月組公演は三度目の観劇ですが、今回は友の会様がSS席をご用意くださいました。ああ、いつぶりのSS席でしょう……

し・あ・わ・せ

三度目ということで、お芝居の内容もバッチリ頭に入っているので、一層楽しめます。

一度目の観劇では、お芝居の中身がわかりにくくて退屈だったのですが……感想はこちら
舞台感想 宝塚歌劇 月組公演 Eternal Voice 消え残る想い Grande TAKARAZUKA110!|おとぼけ男爵 (note.com)

メアリー・スチュアートとアンソニー・バビントンの存在が芝居の大きなポイントだと知って観た二度目の感想はこちら
二度目の舞台感想 宝塚歌劇 月組公演 Eternal Voice 消え残る想い Grande TAKARAZUKA110!|おとぼけ男爵 (note.com)

そして、三度目はSS席からの観劇です~

ストーリーがしっかり頭に入っている上に、登場人物の表情やお衣装が良く見えて、もう、最高!
月組さんのお芝居が一層良くなっていて、すぐに集中できるので退屈しません。
長く休演しておられる凛城きらさんのことが心配ではありますが、代役のジェームズの佳城 葵さんやセバスチャンの大楠てらさんが、役そのものになっていて、もう代役とは思えません。

前方席は、オペラを使わなくてもお衣装の細部が見えるし、役者の細かな表情もわかるのでやはり格別です。

それに、お芝居が日々進化しているのではないでしょうか。
正塚先生独特のセリフ回しも耳慣れてきて、違和感を感じなくなっています。
現代に生きる人間が創りあげる物語は、舞台はヴィクトリア時代だけれど、人の感情の揺れは現代の人そのものだと感じられます。
現代人の誰もがどこかに感じている孤独感や疎外感は、周りには理解されない能力を持つユリウスとアデーラに反映されているように思えますし、
新しい研究を理解していないが、あわよくば利用しようと考える人間にイラつくのは超常現象を信じて研究しているヴィクターという風に、物語に生きている人間は時代を越えて現代人だなあと感じます。
戦争が人間の間違った行為であることは、皆知っているのに、
過去の歴史を知識として持っていれば戦争など起こさないはずなのに、
やめられない愚かな現代人たち。
争いを、過ちを、繰り返して欲しくないメアリー・スチュアートの想いが蘇るというのも「争いを繰り返してはいけない」ことを現代人が意識すべきだと語りかけてくるように思います。

物語から受け取る人の思いの美しさや優しさに癒されつつも、
「正直、歴史上の権力者が善人であったとは思えないけどさ……」
という自分自身の心の奥底にある本音が消えることはないので、
これは歴史上の人物の名前を借りたファンタジーとして登場人物や作者の想いを感じ取るのが一番楽しめるかなあって思います。

でも、観る度に面白く感じます。
セリや盆を多用した演出や美しい映像や、ドラマチックな群舞とか、宝塚の良さをあちこちに感じられて、いやあ、満足、満足。
一度目の感想で、退屈とかいってごめんなさいねえ~
まあ、でも、説明不足で分かりにくい作品ではありますよ。
できれば、一度しか観ない人でもわかる作品が良いと思う気持ちは変わりませんけれど、SS席の眩さで、もう、そんなのどうでもいいわ。

そして、ショー!
もう、これは毎回あっという間なので、一瞬で終わりました。
初舞台生のロケットもたまりませんし、
ご卒業の方へのはなむけも感じられて、
ああ、宝塚って愛のある場所だなあ~って涙します。
狩衣姿のれいこさんが振り向いて一瞬でライトが消えて、ああ、もっと見ていたい~と思ったところで、うみちゃんが
時が止まるならば
このままずっと
あなたを眺めていたい~
と歌うあのシーン。
ほんのちょっぴり、ライトを消すタイミングが遅くなって、れいこさんの姿を目に焼き付けることができるようになっているように思いました。
いや、私の観た日だけかもしれないけれど……
前よりは、絶対長く見ていられたのよ……
ありがとう、照明様……

SS席ってやっぱり破壊力あるわ!
客席降りでも、ジェンヌさんにタッチできたし、ああ、幸せ~

ランチはフェリエで頂きました。
お買い物は公演限定お菓子と110周年ハッピーターンとおとめね。

エトワールランチ

このハッピーターンのお味は私の好みではなかった……ざんねん

過去の舞台感想はこちら
宝塚歌劇 舞台感想まとめ|おとぼけ男爵 (note.com)

宝塚OGさん出演の舞台感想はこちら
宝塚OGさん出演 舞台感想まとめ|おとぼけ男爵 (note.com)

宝塚以外の舞台感想はこちら
宝塚歌劇以外の舞台、映画感想まとめ|おとぼけ男爵 (note.com)

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