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二度目の舞台感想 宝塚歌劇 月組公演 Eternal Voice 消え残る想い Grande TAKARAZUKA110!

月組公演を見てまいりました。今回は、二回目。

今回は、めったに宝塚を観ない夫と一緒に観劇しました。
なので「芝居の内容がわかるだろうか?」と心配していたのです。
が、観劇後聞いてみると。「わかった」という返事。
事前にプログラムを読んでいたから「わかった」らしいのですが、細かい話題をふると「??」って顔をしたので、まあ「わかる」ってことは人によって様々だということです。
わかっても、わからなくても、観劇を楽しめれば良いわけで、
「眠ることなく」「月組生の芝居が上手い」
と感じてもらえたみたいなので良かったです。

さて、私の方は、一度目の観劇で「退屈な作品だなあ~」と低評価だったのですが、二度目になると「ああ、それなりにつじつまはあっているのね~」と前よりは面白く感じました。

今回は少しだけ、予備知識を入れて作品に臨んでみたんですね。
それは、アンソニー バビントンの存在。
こちらの感想でも書いたのですが、
舞台感想 宝塚歌劇 月組公演 Eternal Voice 消え残る想い Grande TAKARAZUKA110!|おとぼけ男爵 (note.com)
薮下先生の話を聞いてすぐに観劇したので「グリーン スリーブス」という作品で麻路さんが演じたアントニー バビントンという人物を、物語上の架空の人物かと思っていたのです。

ですが、観劇後調べてみてわかりました。

エリザベス一世の暗殺を企てたアンソニー バビントンという実在の人物がいるんですね。
だから、エリザベス一世時代のお話をちょっと知っているだけで、この物語全然理解度が変わります。
16世紀のエリザベス一世の時代、イギリスは内憂外患に直面しています。
スコットランド女王メアリーは、エリザベス一世に代わって自分がイギリスを治めるべきだと考えています。
でも、プロテスタントのエリザベス一世にしたら、メアリーがイギリスを統治するってことは、カトリックや背後にいるスペイン王フェリペ二世に国を乗っ取られることになるわけです。
だから、エリザベス一世はクーデターを警戒していたのですね。
そんな時、メアリースチュアートがアンソニー バビントンを暗殺者として送り込むわけです。でもその陰謀は暴かれ、バビントンはとらえられて処刑されます。そして、メアリーも処刑されるという歴史的な事件があるわけです。

それから年月は流れ、アルバート公が亡くなって以降、悲しみにくれてヴィクトリア女王が隠遁生活を送っている時代の物語となるんですね。
今回は、不思議な力を有している人間が多く登場します。
ユリウスやアデーラ、そしてバビントン家の末裔であるマクシマスにエゼキエル。先祖の「消え残る想い」を受け継いだり、感じたりする子孫の物語ってわけですね。
今回の物語で、ゼイン議員とその背後にいるバチカン、そしてマクシマスとエゼキエルはイギリスをカトリックにしようと考え、
それを阻止しようとしている特定秘密局のダシエルやエイデン、超常現象研究所のヴィクターやユリウス、アデーラがプロテスタント側。
つまり、これは16世紀のメアリーとエリザベス一世の争いと同じわけです。
アデーラがネックレスから感じ取った思いは「メアリーが自分のした過ちと同じような争いを繰り返して欲しくないという想い」だったわけですね。
私がイギリスを欲しがらなければ……というメアリーの後悔もそういうことがわかっているとすんなり理解できます。

「宝塚ファンはヨーロッパの歴史に詳しいので言わなくてもわかるでしょう、これくらい」という気持ちが正塚先生にはあったのかなあ?とも思いますが、やはり意図的な不親切さを感じてしまいますねえ。

正塚先生らしい盆やセリを多用した演出は立体感があって好きですし、今回は映像がきれいなので、迫力があります。
今回は二階席だったので、全体が見えて映像の綺麗さがよくわかりました。一回目よりは面白く感じられたのは事実です。
あと、二回観る予定なので、さて、次はどんな風に感じられるか?
そんな、変化も楽しみです。

ショーの方は本当にあっという間です。
夫はあまり拍手をしない人で、周りが絶賛拍手中や手拍子中でもじっとしている人なんですね。
以前、誰かのコンサートで私を含め周りが全員立ち上がっている中で、一人座席に座っていた強者です。
今回も、隣で私がノリノリで手拍子していても、拍手喝さいで大喜びしていても、全く動かない夫。
ところが、その夫がはじけるような大拍手をしたのですね!
それは、初舞台生のロケット!が終わった時。

彼女たちの演技は夫のような無感動男の心までも震わせるんです。
ああこの人も人間の感情を持っているわと安心しました。
拍手もせずに座っていたくせに、観終わって楽しかったと言う夫です。
楽しんでいただけたのなら、なにより。
そして、初舞台生は、大したものだと大絶賛でしたね。
彼女たちの頑張りは、人の心を震わせます。絶対に伝わるものですね。
本当にね、110期生大したものですよ。
コロナ禍で大変な学校生活を送り、悲しい出来事で歌劇団に激震が走り、公演することさえ責められる状況の中での学校生活。
不安になったり、色々悩んだりすることもあったんじゃないかと思います。
なのに、元気よく、一生懸命に演じる彼女たちのはちきれんばかりの演技は素晴らしいです。

観劇後に、美味しいお魚が食べたいと言う夫と一緒にまるさん松本へ。
いつも並ばないと食べられないけれど、ここは本当に並ぶ価値ありのお店で、夫も大満足のランチとなりました。

これで1600円は本当にお値打ち!

宙組の公演再開が発表されました。
宙組の皆さんが、不安なく、安全に、上演できますように。
ただただ、それを祈ります。
宙組の皆さんの笑顔が見たいな~
チケット取れるかな~ 期間が短いし、これが一番問題かも~

さて、次は雪組コンサートへ遠征です!
ペンライトとフラッグ買ってきましたからね、振り付けを練習しなくっちゃ!

観劇前のワクワク感って、本当に幸せを感じるな~

過去の舞台感想はこちら
宝塚歌劇 舞台感想まとめ|おとぼけ男爵 (note.com)

宝塚OGさん出演の舞台感想はこちら
宝塚OGさん出演 舞台感想まとめ|おとぼけ男爵 (note.com)

宝塚以外の舞台感想はこちら
宝塚歌劇以外の舞台、映画感想まとめ|おとぼけ男爵 (note.com)



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