１月の観劇は、いつもより少し多めでした。
星組4回と月組2回の合計6回。
平均すれば5日に一回観劇している計算で、ムラから片道2時間半かかる場所に住んでいる身としては、結構忙しかったです。

が、本当に楽しかった！
6回の観劇すべてが、最高に満足で、最高に楽しくて、最高に元気がでました。
去年は悲しい出来事があって、気持ちの持ち方に迷いもあったけれど、今年は「楽しかった～」と全身を脱力して観劇に身をゆだねられる感じ。

良質の作品は何度見ても進化しか見えないですね。
日々演じる演者も作品と共に進化していくのが素晴らしい！
一度目、二度目の感想はこちら
舞台感想　宝塚歌劇　星組公演　RRR×TAKARAZUKA　ヴィオレトピア｜おとぼけ男爵 (note.com)

最初は貴矢先生、3時間の映画を半分の時間にうまくまとめたなあって感心したのですが、
回数を見るにつれて、上手くまとめだけではなく舞台作品としてみごとな仕上がりだなあって感心します。
貴矢先生のオリジナルってちょっとSFっぽくてわかりにくい作品の印象があったので最初はちょっと不安だったのです。が、本当に素敵な作品。
原作ありの作品を上手く見せる才能がめちゃめちゃおありかもしれません。

火と水のダンサー、FIRRREとWATERRRが本当に効果的。
原作にはない魅力があって、ラージャマウリ監督に観て頂きたい、監督はどんな感想を持たれるだろうか？って思います。

観る度に演者の熱気も強く、ナートゥダンスのスキルも上がって、瞬きする時間も惜しいくらい。

コムラム・ビームよをうたいあげるこっちゃんの思いの強さとそれに導かれる民衆の感情が舞台全体から沁みてきて、胸がいっぱいになります。

同じメロディがそれぞれのシーンで違った意味を持ち、物語を進められる演出もインド音楽の素晴らしさも堪能できたし、本当に無駄なシーンが一つもないのが見事です。

「ルートビーム」っていう副題からみると、将来「ルートラーマ」が作られるのだろうか？って期待しちゃうわけです。
けれど、これだけ完成された「ルートビーム」を作り上げて、次は？どうするの？ってちょっとドキドキしながら期待してしまいますよね。

おまけに、星組の次回作が
礼真琴さんのミュージカルBIG FISH
暁千星さんのミュージカル・ロマン夜明けの光芒
舞空瞳さんのミュージックサロン　
と発表されて、　オタオタしちゃいました。

なこちゃん、組替え？　まさか、まどかちゃん形式？
って思いつつも、色々な噂があるようで、ドキドキ！

東の、こっちゃんの海外ミュージカルって絶対面白そうだし、
西の、文豪ディケンズの「大いなる遺産」って王道だし、
相手役は？　チケットは取れるの？って
ソワソワしていたら、宝塚の夢を見て、今朝は寝坊してしまいました。

話がそれました。
最後の観劇が二階席だったのですが、舞台おりのキャサリン（小桜ほのかさん）のお手振りが優雅でかわいくて、あんなに憎たらしい役なのに最高に高貴で最後の最後に好きになっちゃいました。
優雅だなあ～

そして、ヴィオレトピア。
世界観が好きで、ちょっととっちらかっちゃっているけれど、中毒性があるショーだなっていう最初の感想は、今も感じています。
何度見ても、「バックステージは虚構」の場面がすっと入ってこなかったですね。演出家の意図するものがどうもわからなかった。
でも、ショーなのでそれほど考え込む必要もないのかな。
おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさは、観る度に、もっともっとと思いました。
私は妖しげなキャバレーのシーンが大好きで、映像になったらここは繰り返して観るだろうな。

二階席から観た時は、シーンによってセットが左右非対称になっていたり、左右対称になっていたりするのがよくわかって、シーンの意味合いが深く感じられるようにも思いました。
きっと、色々深い意味はあるのだろうなって感じるのだけれど、私にはキャッチしきれなかったかも……

劇場の過去の記憶を見ながら、
劇場の未来への希望を感じながら幕が下りた劇場の物語。
夢の世界から現実へ～
現実の劇場に座っている私としては、しばらく座席で余韻に浸りたいくらいです。

でも、そうはいかないですね。
帰ろうとする皆さまの邪魔になっちゃうから……

でも、ヴィオレトピアを観終わって、無人の座席で一人座っていたいって気持ちにされる、作品でした。

本当に、1月の観劇は楽しくて、最高でした。
今年も観劇ライフ、楽しむぞ！