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変化するコロナ禍の遠隔介護で知る家族が知らないイチローさん(父89歳)

前回の変化するコロナ禍の遠隔介護で知るイチローさん(父89歳)施設逃亡!?死ねない時代の老いとの向き合い方を読んでいただき、

イチローさん頑張って!

イチローさんファイト!

と、最近よく、声をかけていただきます(笑)。ありがとうございます。

後日談ですが、イチローさんが施設に帰ってから、私たち家族の不安に寄り添っていただいたのが、イチローさんが通うディケアのスタッフの方々です。絵を描くのが苦手で、それがカリキュラムにある時はズル?休みしがちなイチローさん。家族も心配になり、何度か相談のお電話をしているうちに、私たち家族が知らないイチローさんを教えていただくことが多くあります。例えば、施設から脱走して、弟家族のところでご機嫌よく暮らしていたかと思ったら急にゴキゲンが悪くなった理由。

イチローさん言われてました。
「息子のところにひ孫が来たんじゃ。そうしたら、みんなひ孫の方に気をとられて。わしより曾孫の方が大切そうで、、、、・わしのことはどうでもいいようにみえたんじゃ。でも、あとから息子も嫁も娘も色々わしのことを考えてくれとるのがだんだんようわかってきた。美味しいごはんも食べさせてもろうたし、服もこうて(買って)もろうた。うれしかったんじゃ。

まさか、昨年年末に生まれたひ孫に嫉妬していたとは💦 イチローさん可愛すぎる。

イチローさんはこうも言われてました「わしはわこう(若く)みえるじゃろ。でも、もう、歳なんよ。いろんなとこがダメになっとる」そう言って
施設のみんなに「わしいくつに見える?」と聞いてまわっとられました。
若く見える自分と老いていく肉体とのアンバランスに戸惑っていらっしゃるのだと思います。
イチローさん老いと向き合っていらっしゃいますよ。

ディケアのスタッフの方々としんみり。
わたしたち家族が知らないイチローさんがそこにいました。

今は、葛藤されている時期、見守りましょう。

親子であってもできることは限られていますよね。

イチローさんの葛藤に何も助けはできないけれど、氏神様にそっとお願いする毎日です。


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