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持たないという選択

家を建てる、家を持つということに全くと言っていいほど興味がない。

定住するという意識がないことが根本的理由なのかもしれない。ローンを組んでまで家を所有したいとどうしても思えない。縁あって四国で夫と暮らしている現在も借家だ。
私にとって生きていくことは旅を続けているようなもので、今の暮らしも旅の途中であるという認識が強い。極端だが明日死ぬかもしれないし。

一人暮らしを始める30代前半までは、インドアで一人旅をしたことがなかった。自転車旅をしている海外の人たちに出会ったことで私の中でなにかが弾けた。

「私でもできるかな?」
「もちろん、できるよ」

そこからの行動は速かった。ツーリングバイクを購入し旅に出る準備を着々と進めた。
そうして2012年2月九州へと初めての自転車旅をスタートさせたのだった。

思い立ったら動く。あれこれ考える前に行動したあの頃のフットワークの軽さは自分でも驚く。本能が面白そうだと嗅ぎとったかのような感覚を覚えている。旅に出ると決めてからワクワクが止まらなかった。不安よりも楽しみが明らかに勝っていた。
全てが初めてで、行く先々で受けた親切。ハプニングも含めて自転車一人旅はその後の私の生き方を大きく変えていった。(この旅で出会った旅人がのちに夫となろうとはこのときはまだ思いもよらず)

人生において何を大事にしているかは人それぞれだし、ITの発達した現代では個人が発信できるようになり、他人の考え方や生き方を知ることができるのが興味深いね。


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